シーン別のジーパンコーデのコツと2021年に人気のアイテム5選
Aventure編集部
シーンを選ばず着ることができるジーパンは、ファッションに欠かせないアイテム。コーディネートの幅も広く、基本的にはどんな服でも合わせることが可能です。
しかしジーパンコーデは、その使いやすさから「マンネリ化してしまう」人もいるのではないでしょうか。マンネリ化しないためには、ジーパンのコーディネートの幅を広げ、最新のトレンドを把握することをおすすめします。
この記事では、スタイルごとのジーパンコーデと2021年に人気のあるジーパンを5つ紹介していきます。ぜひ参考にして、お気に入りのジーパンコーデを見つけてください。
ジーパンの歴史
ジーパンのコーディネートを知る前に、ジーパンが誕生したストーリーを理解することで、スタイルに合った選び方の理解が深まるでしょう。ここではジーパンが誕生のいきさつや、現在までに普及した背景を紹介していきます。
ジーパンの誕生
ジーパンが誕生したのは、1870年代のアメリカです。ゴールドラッシュで人々が北米の鉱山に殺到する時代、そこで働く人たちには「作業中にズボンが破れてしまう」悩みがありました。
そんな中で、仕立て屋の「ヤコブ・デイビス」がリーバイス社のキャンバス生地を使用し、リベット(補強用の部品)でポケットを補強した作業用ズボンを販売するのです。
これが、世界で初めてのジーパンが誕生した背景となっています。
その後1900年代に入ると、労働者からデニム生地の耐久性が評価され、キャンバス生地からインディゴ染めのデニム生地へと変わっていきます。そこから次第に縫製技術が進化し、現在のジーパンと変わらないデザインとなりました。
当時は作業服としての位置付けだったジーパンですが、次第にカウボーイからも着用されるようになっていきます。さらに、世界恐慌をきっかけに始まった「デュード・ランチ」(牧場主が富裕層向けに行った観光企画)により、ジーパンは富裕層にも浸透していくきっかけとなりました。
しかしこの時はまだ、ジーパンは作業服やデュードランチ用の衣装程度の位置付けでしかありませんでした。
若者から人気が出始める
ジーパンが若者から人気がで始めたのは、1950年代。アメリカのハリウッドスターが、映画の中でジーパンを履いていたことが大きなきっかけとなっています。これにより、ジーパンはファッションアイテムとして、徐々に若者から認知されていきました。
さらに1960年代には、今でも有名な「イヴ・サンローラン」や「アルマーニ」などのハイブランドがジーパンを取り上げたことにより、若者のファッションに欠かせないアイテムとなっていくのです。
日本でジーパンが普及したのは1945年の戦後です。きっかけはGHQ(連合軍総司令部)が古着のジーパンを大量に普及したことがあげられます。そこから、アメリカ文化共に徐々に日本でもジーパンが浸透していきました。
【シーン別】ジーパンコーデのコツ
ジーパンは幅広いシーンで着ることのできる、とても便利なアイテムです。ここでは想定されるスタイルごとに、ジーパンのコーディネートを紹介していきます。ぜひ参考にして、ジーパンコーデの幅を広げてください。
カジュアル
ラフな印象を与えるジーパンは、カジュアルスタイルに必須のアイテム。シンプルにTシャツやシャツのみで合わせても良いし、その上にジャケットを羽織ってもオシャレに決まるでしょう。
また、ジーパンの形や色でも、カジュアルさが大きく変わってきます。例えば濃い色で細身のシルエットのジーパンを選べば、キレイめなカジュアルになりますし、薄い色のワイドパンツなど選ぶと、よりカジュアルな印象になります。
「カジュアル感が出すぎるのは嫌」という方は、濃い色でシルエットが細いジーパンがおすすめです。
「細身のジーパンばかりでマンネリ化している」という方は、ワイドパンツにチャレンジしてみることをおすすめします。ワイドパンツは一見コーディネートが難しいと思われがちですが、サイズ感の出過ぎないコンパクトなトップスと合わせたり、ゆるめのトップスと合わせたりと、着回しの幅が広がります。
また、足元をローカットの革靴などで締めることで、カジュアル感も出過ぎず、大人カジュアルな印象に仕上がるでしょう。
フォーマル
カジュアルな印象のあるジーパンですが、フォーマルスタイルでも着用することが可能です。
フォーマルな場合は、シルエットはスリムやスリムテーパードなど細身のシルエットを選ぶことをおすすめします。色は薄めよりも、濃い目のジーパンを選ぶ方が無難です。
トップスにはテーラードジャケットを合わせることで、よりフォーマルな印象を与えられるでしょう。インナーはジーパンの色よりも明るいシャツや、Tシャツ(秋冬ならタートルネックや薄手のニット)を合わせることで、全体的にバランスの良い仕上がりになります。
足元は黒や茶色などの革靴を合わせて、コーディネートに締まりを持たせましょう。
アウトドア
ジーパンはアウトドアとの相性も抜群なため、キャンプなどが趣味の方は積極的に取り入れたいアイテムの1つ。
なぜならジーパンはもともと作業着として作られた背景もあり、スラックスなどに比べ耐久性が強く、劣化しにくい特徴があるためです。
コーディネートとしては、股上がやや深めでストレッチのきいたデニムを選び、トップスにはTシャツやパーカーを選んでも良いですし、マウンテンパーカーを合わせても良いでしょう。
足元はアウトドアシーンに適した靴が大前提ですが、「DANNER(ダナー)」のようなアウトドアブーツを選ぶと、いろいろなタイプのジーパンにも合わせやすく、男らしい印象に仕上がります。
ビジネス
ビジネスシーンにおいてジーパン選ぶ場合、シルエットがスッキリとした形のジーパンを選びましょう。ダボっとしたタイプのジーパンは、ビジネスシーンにふさわしくない場合があるので注意が必要です。
ジーパンの色は黒やネイビー、グレー、ホワイトを基本にすることをおすすめします。
コーディネートとしては、ジャケットや襟付きのシャツ+ネクタイと合わせることで、立派なビジネススタイルに仕上がります。ジャケットを羽織るのであれば、インナーは多少崩してもオフィスカジュアルとして通用する場合が多いです。
2021年に人気のあるジーパン5選
2021年に人気のあるジーパンを種類別に5つ紹介していきます。ぜひ参考にして、お気に入りのジーパンを見つけてください。
1.リーバイス|ヴィンテージモデル
2021年は古着ブームが再流行し、原宿や裏原といった古着の聖地には、連日多くの人が訪れています。
そして、古着のジーパンを語る上では欠かせないブランドが「リーバイス」です。ジーパンブランドの中で最も古い歴史を持つことから、一度は聞いたことがある人もいるでしょう。
特に「ヴィンテージ」と呼ばれるリーバイス501のヴィンテージモデルには、数多くのマニアも存在し、価格が50万を超えるモデルもあるほど。
「身につけるアイテムにはとことんこだわりたい」という方は、ぜひリーバイスのヴィンテージモデルを身につけてはいかがでしょうか。
2.ヤヌーク|スリムストレートデニム
2003年に創業し、2015年にはメンズラインがスタートしたLA発のデニムブランド、「YANUK」。はき心地を徹底的に追求し、見た目のシルエットも良いYANUKは2021年も人気のジーパンです。
数年はき込んだようなヴィンテージ感のあるデザインと、細身のシルエットかつストレッチのきいたYANUKのジーパンは、カジュアルスタイルだけでなく、ジャケットを合わせたフォーマルスタイルとの相性も抜群の1品となっています。
3.THE NORTH FACE|ワイドテーパードデニム
90年代のトレッキングパンツをベースに作られた、THE NORTH FACEのワイドテーパードパンツ。素材にはCOOL MAXという素材が使われており、汗のベタつきによる不快感を解消してくれます。
また、ストレッチ性もきいていたり、股下には可動域を広げるためのマチがついていたりと、動きやすい仕様になっているため、タウンユースはもちろん、アウトドアなどのシーンでも活躍するでしょう。
4.MACKINTOSH LONDON|ストレッチデニム
英国を代表するアウターウェアブランドである、「MACKINTOSH」から誕生した「MACKINTOSH LONDON」。テーパードのきいた細身のシルエットで、ストレッチ性も兼ね備えているためはき心地が良いのが特徴です。
ジャケットとの相性も抜群のデザインとなっているため、ビジネスシーンでも問題なく着用できるでしょう。春や夏などに着用する場合は、ロールアップをして季節感を出すのもおすすめです。
5.Unfil|ワイドデーパード
フランス語で1本の糸を意味するブ「Unfil」。取りそろえられたアイテムには良質な素材が使用され、シルエットやディテールをしっかり考え、時間をかけて作られています。
そんなUnfilのワイドテーパードデニムは、2021年も人気のアイテム。着色にはバイオストーンウォッシュ加工という特殊な製法が用いられ、1点1点表情が異なるオリジナルのデニムです。
また、膝から下にかけてテーパードのきいた細めのシルエットになっているため、ワイドパンツが少し苦手な方にもおすすめです。
まとめ
かつては作業着として着用されていたジーパンも、今では老若男女を問わず、ファッションアイテムとして欠かせない存在となりました。
ジーパンは様々なシーンで使える上に、その人の体型に合わせて選ぶことができる便利なアイテムです。昔から変わらないデザインのものから、流行やニーズに合わせたデザインや機能性がついているものまで、幅広く取りそろえられています。
今回紹介した、シーン別のコーディネートのコツや人気のアイテムを参考に、ジーパンコーデの幅を広げてみてはいかがでしょうか。
Aventure編集部