デニムをかっこよく履きこなすおしゃれコーデ術
Aventure編集部
デニムは、ラインナップも豊富なことから幅広いファッションを楽しめるアイテムとして人気です。その歴史は古くアメリカ文化を映し出す一つでもあります。
いまや多くの世代に愛されるデニムがどのように誕生しファッションへと昇華したか紐解いていきます。
デニムの歴史
デニムはアメリカの歴史を映し出すものといっても過言ではありません。
時は1848年ゴールドラッシュに湧くアメリカ。当時、金を掘り当てるために急増した労働者、誰よりも先に金を掘り当てなくてはならないため、夜明けと共にはじまり夕暮れまで昼夜を問わず作業は続きました。作業者は、毎日同じ服で金を掘り当てるのに身に着けている衣服はすぐにボロボロになってしまいます。
その当時、労働者にとって真っ先に欲しいものは金銭も去ることながら、丈夫なワークパンツであったと言われています。
そんななか、ネヴァダ州で仕立て屋を営んでいたヤコブ・ディビスから後のジーンズの原型にあたる「リベット付きパンツ」が発明されました。
この発明されたパンツは大変素晴らしく既存のワークパンツよりもはるかに耐久性に優れていることから瞬く間に多くの労働者へと浸透していきました。このようにデニム(ジーンズ)はゴールドラッシュの労働者のワークパンツとして誕生した歴史から始まったと言われています。
デニムの誕生秘話
1853年リーバイ・ストラウスは金鉱で働く作業者の声からキャンバス地を使った丈夫なワークパンツを商品化。その後、素材はデニム、色もインディゴ・ブルーが採用され、1873年、ヤコブ・ディビスは、サンフランシスコの織物商人であった、リーバイ・ストラウスと出会い、ヤコブ・デイビスが、思いついたリベットで補強するアイデアから1890年、ロットナンバー「501」初のデニムジーンズが誕生しました。
デニムとジーンズの違い
○デニム
フランスのニーム地方で誕生しました。ニーム地方で生まれた生地サージ・デ・ニームと言われていたことから「デニム」発祥の語源といわれています。
○ジーンズ
ジーンズはイタリアの都市ジェノバに由来しています。17世紀頃、世界各国に物資を輸出する集積所として栄えていたジェノバ。船員たちが履いていたパンツの綿布のことを、「ジェノバ製」を意味する「Genoese(ジェイノーズ)」と呼ばれており、アメリカにわたり鉱山労働者の作業着として活用されるようになり名称が「ブルージーンズ」に変わっていったと言われています。
デニムが作業着からファッションへ変革した背景
デニムがファッションに昇華した背景にはひと役買うことになったのは、ジーンズを労働着として着ていた労働者の中のカウボーイたちです。
1930年代頃、カウボーイを主題とした西部映画が流行、劇中のなかのカウボーイたちが着用していたのは、デニムジーンズつまり「ウエスタンスタイル」が当時のアメリカ国民にも浸透していきました。この流行の波にのるように各社がしのぎを削り、その中から出てきたモデルがリーの101「カウボーイ」です。
そこから物資統制のもと、あらゆる仕様変更を繰り返し1944年には「リーライダース」と改名され、ディティールもこれまでのワークパンツの太いシルエットからタイトな都会的なシルエットへと変更されていきました。1950年代に入ると、第二次世界大戦も終戦し勝戦国となったアメリカは、高度経済成長期の時期に入り数々のアメリカ文化が普及されていきました。
これまで作業着だったデニムも、映画スターに憧れる若者たちがこぞって着用するになり
普段着へと変わっていきました。その後縫製技術も進化すると共に1960~70年代にはファッション性豊かなバリエーションのデニムが流通。新たなデニム文化が生まれていったと言われています。
デニムが日本ではじめて誕生した経緯
国産ジーンズの発祥については諸説ありますが、メーカーである高畑縫製が、1960年代に12ozの藍染めデニムのEIFHT-G(エイトジー)を製作したことが日本製ジーンズの原点となり。1962年に同社が日本製ジーンズ「コーン・ポッパー」というブランドをリリース。その後1963年の輸入自由化を皮切りに大石貿易がアメリカの「キャントンミルズ社」からデニム生地の輸入を開始。それと同時にジーンズの製造を「マルオ被服」が請け負い本格的にスタートしました。1965年にCANTONの名を冠したジーンズの販売を始めると、瞬く間に人気が広がったそうです。
デニムキャントンとは
CANTONはアメリカのCANTONの名を無許可で冠したことに端を発し1968年日本から姿を消したと言われています。それから、約半世紀の時を経て2008年にブランド名を「CANTON OVERALLS」に改めデニム地の生産も日本の大手繊維商社「株式会社豊島」がCANTONの製造販売を手掛ける形で復活を遂げました。
エイトジーとキャトンのヴィンテージコレクション
エイトジーから独立した酒井和隆氏が「ジーパンセンターサカイ」を創業。現在も営業を行っており同社の公式サイトではエイトジーやCANTONデニムの取り扱いを行っています。
希少性の高いCANTONのアイテムからエイトジーのヴィンテージデニムを数多く展示していますので、ご興味のある方は是非のぞいてみはいかがでしょうか。
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デニムの着こなしおしゃれなコーデ3選
いつの季節も、どんな着こなしにも合わせやすいのがデニムパンツ。ワードローブにはいくつかのパターンのデニムを用意している方も少なくないでしょう。合わせるアイテムや小物に変化をつけて、幅広い着こなしを楽しめるのもデニムの魅力です。大人のデニムコーデを紹介します。
デニムコーデはトップスが決め手
デニムはシンプルでどのような穿き方でもサマになるのが魅力のアイテム。シンプルで汎用性にとんだデニムに合わせるトップスはコーデしやすくアイテム次第ではガラリと印象が変わります。
トップスおすすめ
○マウンテンパーカー×くるぶし丈ブルーデニム
スタイリッシュなネイビー色のマウンテンパーカーにブルーデニムを合わせるとスマートな印象です。
インナーにはネイビーのクールネックシャツ襟元から差し色となる白やグレーなど落ち着いた色合いのTシャツを重ね着するのがおしゃれの隠し味です。
デニム丈:デニムはくるぶし丈
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○主張強めのシャツ×ダメージ加工デニム
トリコロールシャツなど主張強めのシャツをアクセントにダメージ加工デニムを合わせハイカットスニーカーでコーデ。
ハイカットスニーカーもファッションアイコンの一つ。
デニム丈は長すぎないことがポイントです。
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○ジーンズ×ハイゲージニット
長年穿きこんだデニムとハイゲージニットが大人の魅力を最大限引き出します。
スッキリとしたシルエットに仕上げてくれるハイゲージニットとお持ちのデニムでもヴィンテージもののデニムでもどんなスタイルにもマッチするコーデです。
デニムの原点!リーバイスの人気モデル
作業着をファッションアイテムとして認知させたリーバイスの不屈の名作をご紹介。
○1890年誕生の501
生誕130年以上のリーバイス501シリーズモデルでは、ベルトループがなかった。サスペンダー+シンチバッグ仕様。マイナーチェンジを繰り返してきた歴史あるデニム501®は加工が施されていないリジットデニムを使用。穿くごとに風合いを楽しめるのも魅力の一枚です。
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○1954年誕生の505
501(R)のジッパー版『501(R)ZXX』に改良を重ねて1967年にリリースされたモデルジップフライジーンズ「505」最もベーシックな一品です。ストレートカットタイプに仕上がっているため、どのようなスタイルにも合わせやすく1本持っていると便利です。
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デニム好きならおさえておきたい!ヴィンテージをかっこよく着こなすコーデ術
若い当時は、手が出なかったあのデニムも今だから手にはいる!そんなヴィンテージもののデニムを手に取れば、その時代がフラッシュバックするかもしれませんね。
憧れのヴィンテージデニムに現代のトレンドを取り入れた、コーディネートで楽しみませんか。
○ヴィンテージもののデニムは太めのシルエットに薄い色落ちした生地が時代を感じさせてくれます。
そんなデニムにもってくるコーデは大人の雰囲気を醸し出すハイケージニットの白インナーに黒のウール素材のジャケットと足元は素足にスリッポンはいかがですか。
○羽織る素材はジャケット以外にもハーフコートなどもおすすめです。
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○マウンテンパーカー×くるぶし丈ブルーデニム
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インナーにはネイビーのクールネックシャツ襟元から差し色となる白やグレーなど落ち着いた色合いのTシャツを重ね着するのがおしゃれの隠し味です。
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501(R)のジッパー版『501(R)ZXX』に改良を重ねて1967年にリリースされたモデルジップフライジーンズ「505」最もベーシックな一品です。ストレートカットタイプに仕上がっているため、どのようなスタイルにも合わせやすく1本持っていると便利です。
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○ヴィンテージもののデニムは太めのシルエットに薄い色落ちした生地が時代を感じさせてくれます。
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○羽織る素材はジャケット以外にもハーフコートなどもおすすめです。
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まとめ
定番アイテムだからこそ、そこには作り手のこだわりや想いがつまっています。ワークウェアを彷彿とさせるような、ストリート系のダメージ加工を施したデニムやヴィンテージ感漂うペンキ加工したもの、ウエスタン調のデニムなど現代のディティールや風合に仕上がっているものの、そこには昔から継承されてきたデニム文化が根付いていることがどの商品からも垣間見ることができます。
デニムの深く長い歴史を感じながらコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
Aventure編集部