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90’sブーム再燃。ストリートカルチャー発・バゲットハットが主流に

Aventure編集部

帽子の歴史は深く、起源は古代エジプトにまでさかのぼるといわれています。テンガロンハット、ハンチング、ヘッドドレスまで含めると、ジャンルはざっと30種以上になる、という説もあるのです。ジャンルごとに発祥の地も歴史も異なります。
今回紹介するバケットハットは、バケツをひっくり返したようなかたちから、そう呼ばれるようになりました。ツバは短く、下向きについているのが特徴です。
バケットハットには、折りたたんで使えるものや、ウォッシャブルタイプのものがあります。また、カジュアルシーンのコーディネートにマッチし、使う人の性別も選ばないので、パートナーと共有しながら、スタンダードなカラー、トレンドのカモフラージュ柄など、趣の異なるバゲットハットを集めるもおすすめです。
この記事では、トレンドのバゲット・ハットの歴史、カルチャーにまつわるトピック、2021年秋冬におすすめしたいアイテムを紹介します。


ヒップ・ホップの代名詞『KANGOL』の歴史は、ベレー帽からはじまった

バケットハットといえば、思い出されるもののひとつに90年代のミュージックシーンがあります。当時のアメリカ・西海岸のヒップ・ホップカルチャーのアイコンたちが身に着けていたのが、KANGOLでした。
KANGOLは、1918年、イギリスで帽子店として開業、フランスからバスクベレーの輸入を始め、その後製造も手がけるようになりました。第二次世界大戦中には大英帝国陸軍のアイコンとして普及し、1948年のオリンピック開会式でも起用されています。
1960年代からは、ミリタリー、スポーツ界に続き、「THE BEATLES」とのコラボレーションを機に、音楽界でも受け入れられるようになります。70年代にはゴルフ界や、英国航空のキャビンアテンダントの帽子を手がけました。
80年代には、アメリカ・西海岸でストリートカルチャーが産声をあげます。ヒップホップ界のレジェンド・LL COOL Jが同社の帽子を愛用していることから、ストリートカルチャー、ユースカルチャーとして注目を集め、Slick Rick、Erik B and Rakim、Grand Master Flashを筆頭に、ヒップホップスターに愛用されました。
同じく80年代、同社からサマーハンチングが誕生します。親しみやすいノン・デザイナー・ブランドとして、ストリートカルチャーでもアイコン的な存在になっていきました。


バケットハットと、ストリートカルチャー

 

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アメリカでは、1970年代のNY、1980年代の西海岸でストリートカルチャー・シーンが注目されるようになりました。ヒップホップミュージシャン、スケーター、DJ、ブレイクダンサー、グラフィティアーティストが身に着けていたのが、動きやすいワークウェアです。ワークウェアの歴史は古く、19世紀後半にさかのぼります。ゴールドラッシュ、工業化・産業化を背景に、アメリカ各地で労働者に向けたブランドが台頭しました。
ワークウェアの代表格といえば、Carhartt。1882年にデトロイトで家具や手袋の卸業会社としてスタートし、ワーカーズウェアを製造していました。アイコンは、耐久性と実用性に長けたオーバーオール。その後もシャツ、パンツ、シューズ、ハットも手がけています。
1989年、ヨーロッパに進出しCarhartt WIPを設立しました。アメリカで培った100年の歴史を守りつつ、より洗練されたデザインを世に送り出してきたのです。Carhartt WIPは、設立当初から音楽やスポーツとの結びつきが深く、「KANGOL」と共に、ストリートカルチャーシーンで愛用されていました。


スポーツブランドとストリートカルチャー


1970年代、アメリカのストリートシーンでは、ワーカーズアイテムとならんでスポーツウェアも愛用されていました。
「NEW ERA」は、キャップの代名詞ともいえるブランドです。1930年代からベースボールキャップを手がけ、70年代にはメジャーリーグ・ベースボール24チーム中の20チームが同社と契約、MLB(メジャーリーグ・ベースボール)唯一の公式選手用アイテムを手がけています。
ベースボールのアイコン[59FIFTY]始めキャップのイメージがありますが、アウトドアに適した[アドベンチャー]や[エクスプローラー]などのハットも手がけています。スタンダードなカラー展開と熟練のクラフトマンによる丁寧な仕上がりは、今も多くの人に愛され続けているのです。
ワーカーズウェアの根底にあるフロンティアスピリット、スポーツウェアの奥底に流れるアメリカン・ドリームは、価格の求めやすさ、動きやすさとマッチして、当時のストリートカルチャーの主流となっていきました。


スポーツブランドへの原点回帰と、ラグジュアリーブランドとのコラボ


90年代に入ると、ストリートカルチャー・シーンに、新たなスタイル「ゲットーファビュラス」が生まれました。
Notorious B.I.GやSnoop Doggを始めとするヒップホップスターが、豊かさを象徴するように、高級アイテムを身に着けるようになります。彼らが踏襲したのは、1920年代・禁酒法時代のギャングたちのファッション。そのひとつが、アル・カポネがかぶっていた山高帽です。「ゲットーファビュラス」は、彼らを支持する若者たちの間でトレンドとなりました。
90年代後期になると、Gang Starr、Missy Elliotといったアーティストが、ヒップホップが生まれた頃のスポーツブランドに原点回帰し、Tommy Hilfigerなどのブランドを身に着けるようになります。
2000年代以降は、タトゥーを際立たせるシンプルなファッションが主流になり、ベースボールキャップが台頭しました。Kanye Westを筆頭に、ストリート感にラグジュアリーで知的なエッセンスが加わるようになります。
「KANGOL」や「Carhartt WIP」といった老舗メーカーは、年代もカルチャーも超えた普遍的なブランドへと成長し、Commes Des Garcons、Neighborhood始め、世界のトップブランドとのタッグが目立つようになりました。


2021年のトレンドは? バケット・ハットの選び方のコツ


近年の80年代・90年代のリヴァイヴァルブームの影響で、ベースボールキャップと並んで人気のバゲットハット。定番アイテムでありつつ、まだまだブームは続きそうです。
ネイビー、ブラック、ホワイトの定番カラーは持っている、あるいは被り続けている人には、2つ目のアイテムとしてミリタリーらしいカモフラージュ柄、シックなコーデュロイ素材、ウォッシャブルなデニム地がおすすめです。スポーツブランドなら3,000円ぐらいからトライできるので、冒険してみてはいかがでしょうか。
バケットハットは、男女問わず、顔型に左右されずに合わせやすいアイテムです。目深にかぶるとカジュアル感が強くなるので、大人は少しツバを後ろ倒しにするぐらいがちょうどいいでしょう。ワンマイルウェアにプラスするだけで、ぐっとファッショナブルに仕上がります。
ここからはミリタリー、スポーツ、ワーカーズ、ストリートカルチャーを感じさせる5つのハットを紹介します。


『KANGOL』の定番2WAYのパターンと素材でコーディネートに幅を

 

 
 
 
 
 
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1918年の創業以来、ベレー、ハンチングの名作を生み出し、60年代にはBeatlesが、80年代にはヒップホップ界のスターが愛用した不動のブランド・KANGOL。伝統とカルチャーの上質なミクスチュアを身に着ける感覚で。

表はカットソー素材、裏はレオパード柄。いずれもエンボス加工されていて、柄は攻めつつも、シックな2ウェイ。素材違いも楽しみたい。「KANGOL Embossed Rev Bucket」は、こちらから。
【公式WEBサイト】
KANGOL Embossed Rev Bucket | M(07) BLACK/BLACK(01) | BUCKET | ハット | |帽子通販|KANGOL(カンゴール)公式オンラインストア


『Carhartt WIP』はワーカーズアイテムであり、ストリートカルチャーの定番

 

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19世紀末、デトロイトで創業したCarhartt。鉄道員が愛用したオーバーオールが定番アイテムのひとつです。Carhartt WIPは、1989年、伝統をベースに、より洗練されたデザイン性を求めてヨーロッパでスタートしたライン。ヒップホップアーティスト、スケーターが愛用し、ストリートカルチャーの代名詞にもなりました。

定番アイテム・Acrylic Watch Hatを彷彿とさせる「SCRIPT BUCKET HAT」は、シンプルでカラーバリエーションも豊富。90年代にタイムスリップできそうなミリタリー感のある迷彩柄は、公式WEBサイトから。
【公式WEBサイト】
SCRIPT BUCKET HAT – CAMO COMBI, DESERT / WHITE | カーハート公式通販 – Carhartt WIP Japan (carhartt-wip.jp)


キャップだけじゃない、絶対王者『NEW ERA』のエクスプローラー


キャップのイメージが強い「NEW ERA」は、アウトドアの流れを感じさせる「アドベンチャー」や「エクスプローラー」などのハットも手がけています。

6枚パネルで構成された「エクスプローラー」ラインには、「ウォッシュドコットン ウッドランドカモ」や「ウォッシュドコットン」はキッズラインもあるので、親子でそろえて出かけるのもおすすめです。すでにキャップはかぶっている人も、馴染み深いスタンダードなカラーから、バゲットハットにトライしてみては?
【公式WEB】
エクスプローラー ウォッシュドコットン ウッドランドカモ | ニューエラオンラインストア (neweracap.jp)


『WILDTHINGS』の発想の源は、自らのタフで先進的な冒険譚


1981年、アメリカで登山家が自らの冒険をもとに築いたブランドWILDTHINGS。コンセプトは、「LIGHT IS RIGHT」(軽く、タフでなければならない)。新素材を取り入れる先進性や、機能的でタフなデザインは、アウトドアシーンだけでなく、タウンユースとしてのニーズも高まっています。

DUPONT社によるハイクオリティなナイロン素材は、シワになりにくく、手ざわりも柔らか。カーキ、ネイビーなどシックなカラータイプがそろっています。新作「SUPPLEX NYLON BUCKET HAT」はじめ、ハットはWEBから予約注文を。
【公式WEBサイト】
CAP&HAT(mens) | ワイルドシングス公式サイト | WILD THINGS OFFICIAL SITE


ハットメーカー『CA4LA』の新作。コーデュロイで、シックにまとめる

 

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1997年創業のハットメーカー・CA4LA(カシラ)のブランドコンセプトは、『すべての人に、最高の帽子を』。ハット、キャスケット、ニット、ヘアバンドに至るまで、スタンダードなスタイルをベースに、日本の優れた手仕事から生まれるオリジナリティ豊かな帽子を、世界へ発信し続けています。

ユーズド感のあるコーデュロイが趣深い新作「CF PRODUCT DYEING CD BUCKET HAT」はじめ、秋冬の新作は、こちらから。
【公式WEBサイト】
CF PRODUCT DYEING CD BUCKET HAT | 帽子通販|CA4LA(カシラ)公式オンラインショップ


まとめ

街を歩いていると、性別を問わず、バゲットハットをかぶっている人を見かけることがあります。以前はストローハットのように夏のアウトドアシーンで見かけるアイテムのひとつでしたが、現在はコーデュロイやカットソー素材など、秋冬を想定した素材もそろっています。
ストリート系のブランドは、背景にあるカルチャーごと着るような感覚です。身に着けているアイテムをきっかけに、出先で初対面の人とも話題が盛り上がることもあるので、ブランドのアイコンやストーリーはおさえておきたいもの。ジャンルで固めるもよし、敢えてジャンルレスにアウターやボトムスを合わせるのも、大人の所業といえそうです。
ミリタリー、アウトドア、スポーツ、ストリートカルチャーとも縁の深いバゲットハット。シーズンを問わず愛用できそうなアイテムです。定番をお持ちの方も、素材違いや柄違いでそろえてみてはいかがでしょうか。

Aventure編集部

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