ファッション

アディダスが生んだ名作、adidas campus 80sを徹底解説

Aventure編集部

ジャケットスタイルやカジュアルコーデ問わず、オンタイムコーディネートで足元にスニーカーを使うのは定番になりつつあります。そんな中で重宝するのがadidasのcampusシリーズです。1983年に登場して以降、多くのファンに愛される名作を詳しく解説していきます。


adidas campus(アディダス キャンパス)の歴史

1983年に生まれ、一度廃版となるも根強い人気でファンに愛され、復刻したadidas campus(アディダス キャンパス)。スタンスミスやスーパースターといったadidas定番モデルと並ぶ名作は、元々はバスケットボールシューズとして使われていたのです。そんなadidas campusの歴史を解説していきます。

campusの原型となったトーナメント

 

 
 
 
 
 
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adidas campusのデザインの原型となったのは、1970年代初頭に人気を誇った「トーナメント」です。「TREAT YOUR FEET」というキャッチフレーズの広告で展開され、ブルー、ネイビー、レッド、ホワイトのカラーバリエーションで販売されました。やや細めのフォルムが特徴的で、バスケットボールシューズとしてNBAで使われていたのです。

初期のadidas campus

初期のadidas campusはプロスポーツ競技用ではなく、コートスポーツやトレーニング、スポーツ対応のレジャーシューズとして使われていました。英語圏向けに発行されたアディダスカタログでは、「スポーツ・レジャー向けのファッショナブルシューズ」「ベロアレザーアッパーに、ヘリンボーンソールをあしらったローカットモデル」と紹介されていたそうです。

ビースティーボーイズに愛される

 

 
 
 
 
 
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1980年代、当時の人気アーティストBeastie Boys(ビースティーボーイズ)などが着用したことで話題になり、adidas campusは広告でのPRをほとんど必要としないままファンを獲得していきます。ミニマルなデザインが多くのファンの心を捉え、ファッションアイテムとしての地位を一気に確立したのです。

1980年代後半に廃版となるも、2001年に再販される

 

 
 
 
 
 
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急速に人気を獲得していたadidas campusですが、ファッショントレンドの変化の中で1980年代後半に一度廃盤となってしまいます。ですが、一部のファンやミュージシャン、スケーターの中で支持され、中古市場では発掘ブームが起きるほど根強い人気が続きました。実際にBeastie Boys(ビースティーボーイズ)のサードアルバム「チェック・ユア・ヘッド(Check Your Head/1992)」のジャケット写真には、adidas campusが移っています。

その後、2001年にアディダス オリジナルズでの再販が決定。adidas campusの象徴でもあるピッグスキンスエードアッパーに新たなテクノロジーを加え、販売当時以上の存在感を発揮しています。また、2015年、2020年秋にはadidas campus 80’sが再販されました。通常版と80’sモデルの両方を購入できることがファンの間では話題になり、多くのスニーカーヘッズたちを驚かせています。


adidas campus(アディダス キャンパス)の魅力

adidas campus(アディダス キャンパス)は無駄のないスマートなデザインが特徴的です。完成度の面では、adidasのスタンスミスやオールスターにも引けを取りません。そんなスニーカーの特徴をいくつか紹介していきます。

スマートなシルエット

 

 
 
 
 
 
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先端のトゥ部分から全体にいたるまで、細くシャープなシルエットになっています。革靴のような雰囲気があり、ジャケットパンツスタイルやスーツに合わせるスニーカーとしても使えるアイテムです。

品のあるスエード素材

発売された1980年代から再販された21世紀になっても変わらないポイントとして、アッパーに使用されるスエード素材が挙げられます。ピッグスキンスエードはコットンやナイロンと比べても大人らしい雰囲気があり、きれいめのスタイルからカジュアルなコーデまで幅広く合わせやすい点も魅力です。

カラー展開が豊富

 

 
 
 
 
 
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カラーバリエーションが豊富なこともadidas campusの魅力です。また、定番アイテムゆえに都市部のセレクトショップから地方のショッピングモールや量販店まで、どこでも購入できる気軽さもこのスニーカーにはあります。アッパーの独自の風合いが色味に味わい深さを生んでおり、種類の豊富さからコレクター心をくすぐられるファンも多いです。


通常版adidas campus(アディダス キャンパス)と80sの違い

2020年秋に再販されたadidas campus 80’s 。当時のディティールを再現したこの一足と、通常版の違いを詳しく説明していきます。

デザイン・ソール

 

 
 
 
 
 
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デザイン面では、見れば明らかな違いがあります。それはロゴの有無です。通常版campusはシュータンにadidasのロゴが、サイドにはCampusのロゴが刻印されています。一方でcampus 80’sには、シュータン、サイドにロゴがありません。そのため、通常版と比べてミニマルな雰囲気があります。※上の画像が80’sモデル、下の画像が通常版です。

また、ソールの色も大きな違いです。通常版は真っ白なソールを使っているのに対して、80’sのものはクリーム色になっています。少し黄ばんだようなクリーム色は、履き込んだヴィンテージ感を漂わせており、それが独自の雰囲気を生んでいるのです。

アッパー

 

 
 
 
 
 
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アッパーには通常版、80’s両方とも天然の豚革のヌバックが使われています。天然素材なので履き込んでいくと色が薄くなっていくことがあり、それがいい雰囲気を醸し出すのです。厚さや質感は通常版と80’sで異なっており、通常版の方がヌバックが薄くなっています。また、80’sモデルの方がレザーの毛足がやや長めです。

また、シュータン裏にあるライニングが、通常版はつま先部分まで張り巡らされているのに対して、80’sモデルでは足の甲までしかライニングがありません。そのため、通常版の方が全体的に柔らかい履き心地になっています。80’sモデルに比べてヌバックレザーが薄いため、スニーカー全体が軽いのもポイントです。

シルエット・サイズ感

 

 
 
 
 
 
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一般的なスニーカーはトゥ部分が丸みをおびたシルエットですが、adidas campusは高さを抑えたシャープなシルエットになってます。それが大人っぽい雰囲気を生んでいるのです。通常版と80’sモデルを比較すると、シルエットは80’sモデルの方がスタイリッシュな印象があります。ですが、通常版も紐できつめに絞れば細身のシルエットが強調されるため、シルエットでは大きな違いはありません。

一つだけある大きな違いは、サイドのくびれ方です。通常版はサイドが真っ直ぐに近い形になっているのに対して、80’sモデルはサイドが曲がっています。靴内部のインソールも土踏まずの部分が膨らんでおり、土踏まずにうまくフィットする構造になっているのが特徴的です。

価格

通常版と80’sモデルの定価の差は2,000円ほどです。ヴィンテージ感のあるシルエットや経験変化を楽しめるのが80’sモデル、履き心地が柔らかく、靴全体が軽く仕上がっているのが通常版と覚えておくと良いでしょう。長く使い続けることで経年変化を楽しみたい人には、80’sモデルがおすすめです。


adidas campus(アディダス キャンパス)とのコラボ作

38年以上の歴史を誇るadidas campus(アディダス キャンパス)は数々のコラボ作を生み出してきました。今回はその中で三足をピックアップして解説していきます。

adidas campus 80s Shun Hirose aka Recouture

 

 
 
 
 
 
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Recoutureは、広瀬俊氏が設立したスニーカー修理・修復ショップです。靴修理のアルバイト経験からメンテナンスにハマり、後に独立。青山に構えるショップにはさまざまなスニーカーが持ち寄られています。Recoutureの特徴は、型にハマらない自由な発想からくるカスタマイズです。

広瀬氏が個人制作したスニーカーがInstagramで話題となり、国内外問わず多くのファンからスニーカーカスタマイズ依頼が来ています。人気のスニーカーデザインに革靴のアウトソールを組み合わせたり、伝統的な靴の構造を一新して新しいスタイルを生み出したりする彼の独創性に世界が注目しています。

そんな広瀬氏が、世界の3人の先鋭的なシューズデザイナーにadidas campus 80sを再構築させるという試み「adidas MakerLabプロジェクト」で製作したのがこのスニーカーです。広瀬氏がこのスニーカーに込めたデザインコンセプトは「間違え」。解体構築する時に、パーツの位置が図面通りでも、手順を間違えてしまうと起こり得るデザインを再現しました。4色のスエードを組み合わせ、個性あるデザインにしています。

adidas campus 80s × southpark “TOWELIE”

 

 
 
 
 
 
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SOUTH PARK(サウスパーク)は、1997年からアメリカのケーブルテレビ「コメディ・セントラル」で放映されている切り絵風のアニメです。コロラド州にある架空の街、サウスパークを舞台に、主人公の4人の少年、カートマン、ケニー、カイル、スタンを中心に展開されています。可愛らしい絵柄とは相反した、過激な描写やブラックユーモアが特徴的で、現代社会を風刺した作品としてR指定されつつも世界で人気を誇っています。

adidas campus 80sとのコラボでは、SOUTH PARK(サウスパーク)73話に登場する「最終兵器タオリー」というキャラクターからインスピレーションを受けたデザインになっています。タオリーのボディーカラーであるペールパープルのパイル地でアッパーを覆い、ソール、アパーのストライプ、ヒールをホワイトでカラーリング。シュータンには目のイラストを配置しています。このイラストには、紫外線を受けると血走った目に変わるというギミックが施されており、ファンを驚かせました。シュータン裏にはスタッシュポケットがついており、ファンの心を燻るディティール満載の一足です。

adidas campus 80s House of Pain x Concepts “Fine Malt Lyrics”

 

 
 
 
 
 
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最後に紹介するのは、一世を風靡したアイリッシュヒップホップグループ、House of Pain(ハウスオブペイン)とのコラボ作です。MCのDanny Boy(ダニーボーイ)によってデザインされ、グリーンのスエードボディーにシュータンにはクローバーをモチーフにしたグループのシンボルを、サイドには金色で「FINE MALT LYRICS」という文字がプリントされています。

1500足限定で2009年3月17日の「St Patrick’s Day」にボストンのConcepts(コンセプツ)というショップで販売されました。同日にBoston Celtics(ボストン セルティックス)とトリプルコラボしたジャージも販売し、話題になったことを覚えているスニーカーヘッズも多いでしょう。


品のある足元がコーディネートの差を作る

Aventureでは多くのスニーカーを紹介していますが、adidas campusの特徴は定番なフォルムと品のある雰囲気、どんなファッションシーンでも楽しめる扱いやすさ、コーディネートを綺麗にまとめてくれるバランス感は一級品ならではのものです。あなたもぜひこの名作を手にとってみてください。

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