Schott(ショット)のダウンジャケットの魅力・特徴を徹底解説
Aventure編集部
Schott(ショット)は100年以上の歴史を誇り、ライダースジャケットを象徴とするブランドです。親子三代に渡って働く職人や独自の製造方法が他にはない雰囲気を醸し出しています。今回はそんなSchott(ショット)のダウンジャケットを紹介していきます。
ライダースジャケットの定番、Schott(ショット)の歴史・魅力
Schott(ショット)は1913年に創業しました。創業から自国工場での生産を貫き、職人たちが手作りでジャケットが作っています。高いプロ意識でものづくりに向き合っており、そんな姿勢がファンの心を掴み続ける商品を生み出しているのです。ここではSchott(ショット)の歴史や魅力について解説していきます。
はじまりはレインコート製造会社
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Schott(ショット)はニューヨークで1913年にアーヴィン・ショットとジャック・ショットが兄弟で創業しました。元々はレインコートを作っていた彼らが、ある日モーターサイクル関連の会社から、ライダースジャケット作成の依頼を受けます。この依頼をきっかけに、Schott(ショット)は名ブランドへの道を歩むことになるのです。
当時、ライダースジャケットはボタン仕様のものが主流でした。そんな中、Schott(ショット)はフロントジッパー式のライダースジャケット「Perfecto」を開発。その仕様が話題になり、多くの人に使われ始めます。
ライダースジャケットをファッションの定番アイテムにした
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Schott(ショット)は、第二次世界大戦期には軍用のピーコートやフライトジャケットの製造も行っていました。戦後もアメリカ軍や警察にフィールドジャケットなどを提供しており、ものづくりへの真摯な姿勢が国からも評価されていたのです。
1950年にはエポレットに星型のスタッズを配置した、通称「ワンスター」を販売。多くのロックミュージシャンに支持され、映画「The Wild One:邦題/乱暴者」でマーロン・ブランドが着用したことで熱狂的な人気を誇りました。バイク乗りのアイテムだったライダースジャケットを、音楽やファッションシーンでも使われる定番アイテムへと変えたのです。
ものづくりへの強いこだわり
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Schott(ショット)は、ものづくりに対する真摯な姿勢を創業からずっと貫いている点でも有名です。他ブランドが海外に工場の拠点を移す中、Schott(ショット)はずっと自国に工場を構えています。
また、大量生産やIT化、ファクトリーオートメーションといった製造工程の機械化やIT化のトレンドに流されず、自国の職人たちによる手作りを続けているのです。
ステアハイドとホースハイドというこだわりの革を使った商品作り
生後2年を経過し大人になった雄牛の皮であるステアハイドや大人の馬の皮であるホースハイドなどを使ってジャケットを作っています。ステアハイドの特徴は重厚で丈夫なことです。着込めば着込むほど身体に馴染んでいき、防寒性にも優れています。
一方でホースハイドの特徴はステアハイドよりも重量感があることです。経年変化によって独特のツヤが生まれ、ステアハイドよりも無骨なものに仕上がります。長く愛用することでヴィンテージテイストを楽しめるのもホースハイドの魅力です。扱う革にもこだわっており、それがSchott(ショット)のジャケットが愛される理由の一つとなっています。
レザーダウンジャケットの主な種類
ライダースジャケットの歴史を変えてきたSchott(ショット)ですが、実はダウンジャケットもアイテムとして魅力的です。Schott(ショット)のレザーダウンジャケットについては主なラインナップや特徴を解説していきます。
レザーダウンジャケット
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ラムレザーを使用したダウンジャケットです。光沢感のあるレザーが高級感を漂わせており、他のダウンジャケットにはない雰囲気を醸し出しています。ジップ部分はレザーと相性の良いシルバーカラーのものを使い、ファスナーの引き手にはレザーパーツを採用。中綿にはダウン80%、フェザー20%を使い、暖かさの面でも申し分ないアイテムになっています。
冬でもひんやりとせず保温性のある革で作られているため、通常の革ジャンと比べて軽くて温かく、重たさを理由に革ジャンやダウンジャンを避けていた人にもおすすめです。
レザーダウン バイアスキルト
重たくボリュームたっぷりなシルエットになりがちなダウンを、バイアスキルティング加工することで程よく引き締まった見た目に変えた一着です。ラムレザーを使用しているため、着心地も柔らかく、軽いのに暖かい機能的なダウンジャケットになっています。
2WAY ダウンジャケット
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ダウンジャケットにレザーベストを重ねたユニークなアイテムです。袖部分をジップで取り外せる仕様になっており、ダウンベストとしても使えます。ユニークなデザインだけでなく、防寒性も高いのがこのダウンジャケットの特徴です。ナイロン素材のボディーにグースダウン60%、グースフェザー40%を封入し、背面もウエスタンヨークで独特のデザインとなっています。
機能性の高いダウンジャケットも
Schott(ショット)と言えば、レザージャケットのイメージが強いですが、レザーを使っていないダウンジャケットもあります。ものづくりへのこだわりがアイテムにも反映されており、機能性が高く、使い心地の良いディティールが満載です。主なラインナップや特徴を解説していきます。
2TONE DOWN PARKA
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近年、人気が高まり争奪戦となっているノースフェイスの「バルトロダウンジャケット」。その名作に勝るとも言っても過言ではないアイテムがSchott(ショット)から2018年にリリースされた「2TONE DOWN PARKA」です。
密度の高いナイロン素材、中綿にはダウン80%、フェザー20%を使用。表生地にはテフロン加工を施しているため、防風性と耐水性があり雪や小雨での濡れを遮ります。中綿入りのフードや前ファスナーのダブルフラップなどでコールドスポットを徹底的に排除しているため、防寒性が高いです。
また、ディティールにもこだわっています。左胸のブランドタグは取り外しが可能でウォームポケットの裏地はフリース素材で作られています。フロントのスナップも片手で止められる仕様になっており、機能面でも申し分のないアイテムです。
シュノーケル ダウンパーカー
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このダウンジャケットは、真冬のミリタリーウェアを代表する「N-3B」をベースにしたものです。N-3Bとは、極寒環境での着用を目的として作られました。1950年代の半ばからアメリカ軍のフライトジャケットとして採用され、その後約40年間に渡って継続的に使用された歴史があります。
世界で一番有名なフライトジャケット「MA-1」が10度からマイナス10度の温度帯での着用を目的としているのに対して、N-3Bはマイナス10度から30度という非常に過酷な状況での着用を目的とされています。究極の防寒服という位置付けのアイテムです。
そんなN-3Bをベースに作られたシュノーケルダウンパーカーは、中綿にはダウン80%、フェザー20%を配合しています。防寒性・保温性の高さに軽い着心地が加わっており、裏地のついた4層構造のため、羽毛抜けが通常のダウンよりも少ないです。
表面にはテフロン加工が施され、袖口は風の侵入を防ぐインナーリブとなっています。止水のファスナーポケットや大型フラップポケット、ハンドウォーマーポケットもあり、収納力も抜群です。また、ハンドウォーマーはフリース生地になっており、手袋なしでも安心の仕様となっています。フードについたファーは取り外しが可能。耐水性・防風性・機能性の面で優れたダウンジャケットで、ものづくりにこだわるSchott(ショット)の姿勢が息づいています。
他にはないダウンジャケットを
Schott(ショット)では、レザータイプのダウンジャケットだけでなく、機能性の高いダウンジャケットも展開されています。ものづくりへの高いこだわりがアイテムの各ディティールに反映されえており、長く愛用できるものばかりです。ぜひあなたもSchott(ショット)のダウンジャケットを手にとってみてください。