アシックス、”箱根2021着用ゼロ”から王座奪還に向けた逆襲
Aventure編集部
いよいよ来年1月2日・3日に行われる第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(通称、箱根駅伝)が開催されます。
10月23日には予選会が行われ、出場20校が確定。箱根駅伝と言えば、「大学の名誉を懸けた各校のエースたちによる激しい競り合い」が醍醐味ですが、今大会は選手の”高速化”を支える”足元の熱い戦い”にも注目です。
2018年よりナイキの独占状態が続いていた”ランニングシューズ市場”。スポーツブランド各社から工夫を凝らした”厚底シューズ“の新作が続々と発売され、各社の競争は激化しています。実際に先日開催された「箱根の予選会」や「出雲駅伝」、「全日本大学駅伝」などでの選手の着用結果からも、ナイキ一強と言われたシューズの勢力図に変化が見られました。
箱根2021”着用ゼロ”からの首位奪還に向けたアシックスの追い上げ
2017年まで箱根駅伝での着用シェア1位を維持してきたアシックス。しかし、2021年箱根駅伝時でのアシックスの着 用者は0人。一方、ナイキ厚底シューズ着用率は95.7%と選手の足元がのピンク一色に染まり、ナイキの独占状態に。
“王者奪還”に向け、アシックスでは今年4月、選手の走法を独自に分析し、ランパフォーマンスを最大限に引き出す厚 底ランニングシューズ「METASPEED」シリーズを発表。発売日以降、各マラソン・駅伝大会における「METASPEED」 着用選手のパーソナルベスト更新など好成績が続出しました。
ランナーからも高い評価を受け、早いペースでの巻き返し を図っています。 実際に先日10月23日に開催された「箱根駅伝2022予選会」においても、予選突破10校+関東学生選抜の計11 チームでのMETASPEED着用者は15名。1チーム12名出場のため合計132名中でいうと11.3%のシェアを獲得してい ます。
アシックス「METASPEED」シリーズ着用選手のパーソナルベスト更新数「166」回! 続々と好成績を収める着用選手の走行結果
各大会において「METASPEED」シリーズ着用選手が続々と好成績を収めています。
5月の「北海道・札幌マラソンフェスティバル2021」では、「「ハーフマラソン」出場のヒラリー・キプコエチ選手、「10K」出場でワンツーフィニッシュとなった辻文哉選手と伊藤大志選手(共に早稲田大学所属)が見事優勝を果たしました。
さらに「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」では道下美里選手をはじめとした金メダリスト3名も着用。「全日本大学駅伝」で優勝を果たした駒澤大学の選手や「福岡国際マラソン」日本人トップとなった細谷選手の着用でも話題になりました。
シューズの特徴|パフォーマンスを引き出す2つの選択
アスリート一人一人のポテンシャルを引き出し、パフォーマンスを最大限発揮させるという「パーソナライゼーション」の考え方に基づき開発された「METASPEED」シリーズ。
「METASPEED」シリーズは、スピードを上げるに従い、 主に一歩の歩幅(ステップ長)が変化するストライド型と、スピードを上げるに従い、一歩の歩幅も足の回転数(ピッチ)も変化するピッチ型の走法の違いに着目した商品です。ランナーが日ごろのトレーニングで身に着けた走り方を維持しながらパフォーマンスが向上できるよう設計しています。