ファッション

定番アイテム、ラルフローレンのオックスフォードシャツを徹底解説

Aventure編集部

オックスフォードシャツはワードローブの必須アイテムとして欠かせないものです。スコットランドのファブリックメーカーが起源となったと言われています。この記事では、スポーツシーンでの着回しから始まり、ファッションアイテムの定番となるまでのストーリーや魅力について解説していきます。


ラルフローレンの歴史

ラルフローレンは、1968年にデザイナーのラルフ・ローレン(Ralph Lauren)氏が立ち上げたブランドです。豊かなライフスタイルをブランドコンセプトに、イギリスの伝統的なファッションをアメリカ流にアレンジしています。今や誰もが知る有名ブランドが、今に至るまでのストーリーを解説していきます。

ブルックス・ブラザーズでの成功をキッカケに、1968年に独立

 

 
 
 
 
 
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ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)氏は、1939年にニューヨークのブロンクスで生まれました。移民の一家に生まれ、子供時代は貧しい生活を強いられていたそうです。ファッション学校に通わずに、ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)でネクタイ売り場を担当するセールスマンとしてキャリアをスタートさせます。

ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)では、当時のトレンドと逆行する、贅沢な素材を使った4インチ幅のワイドタイを売り、大ヒット。それをキッカケにノーマン・ヒルトンから財政面で支援を受け、1967年にボー・フランメル社のデザイナーとして転職します。そこで、「Polo(ポロ)」のブランド名で高級なネクタイ部門をスタートするのです。その翌年にフランメル社から独立し、メンズウェアを展開する「Polo Ralph Lauren(ポロ・ラルフ ローレン社)」を設立し、初のメンズフルコレクションを発表します。

数々の受賞や名作映画での衣装提供によりブームを生む

 

 
 
 
 
 
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ブランド設立から主なコンセプトとして、イギリスの伝統的なスタイルをアメリカ流にアレンジし、機能性やカジュアル感を出したアメリカントラッドを打ち出しています。ブランド設立から2年後の1970年に、メンズウェア部門でファッション界のアカデミー賞と称される「コティ賞」を受賞。その翌年にレディースウェアを発表。上品で伝統的なテーラードスーツが好評となりました。

初の第一号路面店を高級ブティック街のビバリーヒルズなどファッション感度の高い地区にオープンし、次々と展開を成功させていきます。メンズウェア部門でトニー賞を受賞するなどファッションブランドを登っていったのです。

 

 
 
 
 
 
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映画、「The Great Gatsby(華麗なるギャッツビー)」の男性キャストの衣装デザインを、1970年代後半にはアカデミー賞受賞の「アニー・ホール」の衣装を担当。世界中が注目するブランドへと成長していきます。アニー・ホールでのダイアン・キートンの衣装は、マニッシュスタイルとしてブームを起こすほど人気となりました。1972年には幅広いカラーバリエーションの半袖コットンシャツをリリースし、今日に至るまで多くの人に愛されています。

革新的な取り組みを次々と進めた

 

 
 
 
 
 
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1980年代には、アメリカ出身デザイナーのブランドとして初めて、フランス・パリに路面店をオープンさせます。1990年代には新しいラインや他ブランドのライセンス締結を発表するなど次々と革新的な取り組みを進めました。

ラルフ・ローレン・パープルというラグジュアリースタイルのラインから、ラルフ・ローレンホームといった家具や日用品を展開するラインなど多くのラインを立ち上げています。カリスマデザイナー、ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)氏は、「私はデザイナーではなく、ライフコーディネーターだ」という言葉を残しており、オリンピックのユニフォームをデザインするなど世界的なブランドならではの取り組みも数多く行いました。

ラルフ・ローレンの世界観

 

 
 
 
 
 
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ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)氏は、デッサンや衣類の縫製を直接行うことはないそうです。彼自身が世界中を旅して、その中でインスピレーションを受けたものを写真に納め、それを元にデザインチームがデザインを起こしていると言われています。完成したデザインを最後に彼自身がチェックするという形で仕事を進めているそうです。

 

 
 
 
 
 
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ラルフ・ローレンの世界観を表すこんなエピソードがあります。ラルフローレン本社には、非常に大きな絵画が一枚飾られているそうです。その価値は2,000万円程度のものですが、自社のバイヤーが約1億円で買い取ってしまったと言われています。

その絵画を飾っている理由は、「私たちは本物を見る目を養うべきだ。その戒めとして、この絵画を展示しているのです」と答えたそうです。「生涯一つのブランドを着続けなくてはいけないというルールがあるのであれば、間違いなくラルフローレンを選ぶ」と言われるブランドの姿勢が垣間見えてきます。


オックスフォードシャツが生まれるまで

 

 
 
 
 
 
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ジーンズやポロシャツ、ブレザーに並び、ワードロープの定番となっているオックスフォードシャツ。その起源は、とある繊維メーカーが名門大学の名前を付けて開発した生地だと言われています。ここでは、今日に至るまでのオックスフォードシャツの歴史を解説していきます。

起源はスコットランドの紡績会社が開発した生地

オックスフォードシャツの起源は、19世紀にスコットランドの紡績会社が開発した生地だと言われています。オックスフォード、イェール、ケンブリッジ、ハーバードなど名門大学の名前を生地の名前につけて売り出しました。それぞれの生地が独特の特徴を持っていましたが、汎用性や耐久性、経年変化によって味わいを増す丈夫さが起因して長く用いられるようになったのです。

イギリスのポロプレイヤーのお気に入りに

 

 
 
 
 
 
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丈夫さや汎用性から、オックスフォードの生地は19世紀後半のイギリスのポロプレーヤーたちのお気に入りとなります。プレイヤーたちは競技中に襟がはためいて顔に当たることを防ぐために襟をピンで留めました。そのピンがボタンに代わられ、今のオックスフォードシャツが生まれたのです。

革新的なアイテムは海を渡り、アメリカへ

スポーツでも汎用的かつ機能的に着れるオックスフォードシャツは、海を渡って1890年代にアメリカへと広まっていきます。フレッド・アステアが1937年の映画「踊らん哉」でオックスフォードシャツを着用したり、ケネディ大統領は1940年代から60年代まで数えきれないほど着用するなど、アメリカの定番ワードローブとなっていったのです。

1960年代にPoloが販売を開始

1960年代にはアイビーリーグルックのエンブレムとなり、Polo初期のオックスフォードシャツのシグネチャーバージョンが発表されます。1971年には、レディースのオックスフォードシャツが発表され、Poloのポニー刺繍が登場したのです。


オックスフォード生地の魅力

スコットランドの紡績会社がキッカケに生まれたオックスフォードシャツですが、長く愛されているのには理由があります。ここでは生地の特徴や魅力について解説していきます。

オックスフォードの生地とは

 

 
 
 
 
 
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オックスフォードとは、オックスフォードクロスを略したもののことをいいます。オックス生地やオックスと呼ばれることもあるそうです。オックスフォードクロスでシャツを作ると、オックスフォードシャツとなります。生地の織り方が少し変わった織り方をしていることが特徴です。

生地の織り方は、「平織り」「綾織り」「繻子織り」の3種類だけとなっており、オックスフォードシャツは平織りをしています。通常の平織りでは、経糸と緯糸を1本ずつ交差させて織っていきますが、オックスフォードシャツは2本ずつ交差させているのです。その独特の織り方は、「斜子織り(ななこおり)」と言われ、オックスフォードシャツは「平織りの中の斜子織りで作られたシャツ」となっているのです。

通気性が良く、オールシーズン着れる

 

 
 
 
 
 
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通気性の良さもオックスフォードシャツの魅力です。生地が平織りで作られているため糸と糸の間に隙間ができやすく、空気の通り道ができています。夏は涼しく、冬は蒸れにくいのでオールシーズン着用できるのです。

丈夫で洗濯してもシワができにくい

オックスフォードシャツは、通常の平織りの服と比べて太い糸で織り込まれています。そのため、シワができにくく丈夫な作りになっている点も特徴です。アイロンがけをせず、洗いざらしのままで着用できるなど使い勝手のいいアイテムになっています。


ラルフローレン オックスフォードシャツの魅力

1960年代に発売が開始され、長い歴史を誇るラルフローレンのオックスフォードシャツ。快適なフィット感や着込むほど増す風合いが多くの人に愛されています。ここではラルフローレンのオックスフォードシャツの魅力について詳しく解説していきます。

快適なフィット感


ラルフローレンのオックスフォードシャツはポロ競技がルーツなって生まれています。競技を邪魔しない着心地や快適さを追求しており、深めのバックボックスプリーツや4枚の型紙を使用したスプリットバックヨークなどが特徴です。襟はややコンパクトになっており、アメリカントラッドを継承しつつもモダンさが同居するたたずまいとなっています。

着込むほどに味を増す風合い


オックスフォード生地は太めの糸を使っているため、肉厚な仕様になっています。丈夫な作りゆえにヘビーユーズも可能で、着込むほどに味が増していくのが特徴です。胸に施されたポニーマークの刺繍がクラシックで飽きのこない雰囲気を漂わせています。ポロベアタイプのものもあり、カジュアルさをより演出したコーディネートも可能です。


王道の定番アイテムが、大きな差を生む

ラルフローレンのオックスフォードシャツは、まさに王道の定番アイテムです。着込めば着込むほど自分色に染まっていくため、普段使いとしても最適でしょう。ぜひ一着、手にとってみてください。

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