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一度はお目にかかりたい!リバースウィーブのレアアイテムとは?

Aventure編集部

※画像は「チャンピオン、 WTAPS® とのコラボレーション第二弾を発表。」より

チャンピオンといえば真っ先に思いつくのが「リバースウィーブ」ではないでしょうか?機能性の高さと上質な着心地は世代を超えて多くの人に愛されています。そんなリバースウィーブは、近年ヴィンテージの価値が高まっており価格の高騰が話題です。今回はリバースウィーブのレアアイテムについて詳しくまとめてみました。


リバースウィーブとは

リバースウィーブとはチャンピオン社の独自製法技術です。1919年アメリカで生まれたChampion(チャンピオン)は、スウェットやパーカーを中心に商品を展開。数多くのカジュアルウエアを販売するなかで「リバースウィーブ」という、新たな製法技術を生み出しました。

当時販売していたスウェットは、縦方向への縮みが出やすいという問題があったのです。その弱点を克服するために、リバースウィーブという製法が生み出されました。本来、生地は縦に使用するものですが、あえて横に使用することで縦縮みを抑えることに成功したのです。しかし生地の向きを変えることによって、今度は、横に縮んでしまう問題が生じてしまいました。そこで両脇などサイド部分にリブを施し、横縮みの懸念問題を解消します。

また、リブを搭載することで伸縮性を向上させ、より動きやすいメリットも生み出し着心地の良さもアップデートさせました。「生地の向きを縦と横を逆にする」という点から、「リバースウィーブ」と名付けられたといいます。現在でもリバースウィーブを施したアイテムが数多く販売されており、世界中の人々に愛され続けています。

チャンピオンの歴史

1919年、サイモン・フェインブルームによってアメリカ・ニューヨーク州で生まれたチャンピオン。創業当時はニッカーポッカー・ニッティングカンパニーという会社名でした。当時はニューヨーク州にあるロチェスターを拠点にセーターの販売を行っていたのです。しかし1920年にサイモン氏は亡くなってしまいます。そこで息子のエイブ&ウィリアム・フェインブルーム兄弟が「チャンピオン・ニッティング・ミルズ社」として事業を受け継ぎ、Tシャツやソックスなどのアンダーウエアを手掛けます。

1924年、アスレチックウェアを高品質かつ手頃な価格で販売しているチャンピオン社にミシガン大学が目を付け、スポーツ部のウォーミングアップ用のスウェットシャツを購入。このことをきっかけにチャンピオン社の評判が全米に広まったのです。やがてスポーツ界にも参入し、世界的なアメリカンスポーツカジュアルブランドとして地位を確立しました。

米軍の訓練用ウエア

チャンピオン社のスウェットは、米軍の兵士訓練用のトレーニングウエアとして採用されたことでも有名です。米軍の軍用品には「MILスペック」という厳しい基準があります。当然「MILスペック」の基準を満たさないと米服に採用されることはありません。しかし、チャンピオン社は、高い保温性、着心地の良さが評価され厳しい基準を満たしました。いかなる環境下でも耐久力があり動きやすいと評価される機能性の高さが、約100年ものチャンピオン社の歴史を支えているのかもしれません。

世界最高峰バスケットボールリーグNBAと契約

1989年、チャンピオン社は世界最高峰のバスケットボールリーグ「NBA」と契約をし、独占公式ユニフォームサプライヤーとなります。また、1992年にはバルセロナオリンピックの男子バスケットボール代表のドリームチームの公式ユニフォームサプライヤーとして契約。4年後のアトランタオリンピックや世界選手権でもチャンピオン社のウエアは起用され、アメリカのスポーツブランドとして世界に認知されたのです。


リバースウィーブがレアといわれる理由

1934年の誕生から約90年も続くリバースウィーブ。チャンピオン社が開発した技術は、現在でも語り継がれており、ヴィンテージ商品は非常に「レア」な商品といわれています。なぜここまでリバースウィーブは”レア”と呼ばれるようになったのでしょうか?

縮みにくい

リバースウィーブは「綿なのに縮みにくい」という特徴があります。一般的なスウェットは、何度も洗濯や乾燥を繰り返すことで縮んでしまいます。しかし生地の向きを変え、なおかつリブと施すことによって、スウェットの縮みを防ぎ長く愛せるスウェットに進化したのです。またリブも長めに設計しアメリカンクラシックなデザインに仕上がっています。

経年変化による深み

着心地の変化を楽しめるのも、リバースウィーブが「レア」と呼ばれる理由の一つかもしれません。独特の厚みがあるチャンピオン社の製品は、米軍のトレーニングウエアに起用されただけあってかなり頑丈です。生地裏は起毛が施され、体温を維持すると同時に着心地の良さも体感できます。生地に厚みがある分、少しごわつきがあるような印象ですが着こんでいくと徐々に柔らかくなって体に馴染んでいくのです。色合いや生地の柔らかさも自分好みに調整でき、まるでデニムのリジットを楽しむ感覚を得られます。

首元タグに「リバースウィーブ」の印字


リバースウィーブは首元のタグに必ず「リバースウィーブ」との記載がされています。マニアの間では「単色タグ」と呼ばれており、1970年代〜80年代に製造されました。単色タグは赤、青、緑、黄(金)、黒の計5色が展開されています。製造時期や素材によってタグの色が変わる点が特徴です。

また、単色タグには前期型と後期型の2種類が存在し、1970〜76年に製造されたモデルのタグは前期型と呼ばれています。前期型のモデルはコットン90%、ポリエステル10%の混紡素材を使用し、型崩れがしにくいのが特徴です。また後期型タグがついたモデルは1976〜81年に製造され、ポリエステルではなくアクリルを10%使用。アクリルを使うことでポリエステルよりも優れた保温性や肌ざわりをアップデートさせました。首元タグを見てリバースウィーブの進化や変遷を感じてみるのも、楽しみ方の一つかもしれません。

別注モデルも販売

高い機能性のあるリバースウィーブは、さまざまなセレクトブランドが別注し、幅広いコーディネートが楽しめます。それぞれのブランドの個性を搭載したことでコーディネートの幅が広がったのもリバースウィーブが人気の秘密かもしれません。

『ビームス』別注 リバースウィーブベスト


チャンピオンが長年販売してきたリバースウィーブのなかでも、珍しいベストタイプはビームスが別注した商品。ゆったりとしたシルエットでレイヤードスタイルが楽しめます。スポーティーなカジュアルウエアとも相性抜群で、定番のカットソーに一枚重ねるだけでも十分におしゃれに感じるデザイン性です。

「WTAPS」別注 リバースウィーブ

WTAPS(ダブルタップス)との初めてのコラボレーションで生み出されたのは11.5オンスと肉厚な生地で仕立てられたパーカーです。WTAPS(ダブルタップス)のベーシックLINEのフィットを採用し、長く愛用できるアイテムに仕上げました。また、着こむことによってリバースウィーブの特徴的な経年変化もあじわえます。WTAPS(ダブルタップス)ならではのスタイリッシュさを兼ね揃えた大人カジュアルな一着です。


リバースウィーブのレアアイテムを紹介

チャンピオンが誇る伝統的な技術が光るリバースウィーブは、デザインやモデルによっては希少価値が高くヴィンテージ品でも、入手が難しいレアなアイテムもあります。
そこでここではリバースウィーブのレアアイテムをまとめてみました。

バックプリントもの


背面のみ印字をしたバックプリントスウェットは、リバースウィーブのなかでもかなり希少価値が高く、個数も少ないためプレミアがつくほどの商品です。リバースウィーブは前後の見分けが難しく、生産工場が前と後ろを間違えてプリントしたのではないかという説もあります。

目無し


リバースウィーブといったらチャンピオンのブランドマークやロゴが印象的ですが、なかには何も刺繍されていない無地デザインの「目無し」と呼ばれるデザインも存在します。しかし、近年、チャンピオンが販売するスウェットにはほとんどロゴの刺繍がされているため、無地はかなり珍しいアイテムです。またバックプリントスウェットよりも生産個数は少なく、ヴィンテージアイテムとしてもかなり人気が高くなっています。

ミリタリーのリバースウィーブ

米空軍士官学校のものとわかる「USAFA」(United States Air Force Academy)のプリントがされたミリタリーアカデミーのリバースウィーブは、ロゴにリフレクター素材が使われており、短めの着丈で硬派な雰囲気を印象付けてくれます。リバースウィーブのなかでも屈指の人気を誇り、二次流通市場で価格が10万円越えで取引されることもあるくらい希少なアイテムです。

カレッジスウェット


リバースウィーブのなかでも人気が高いカレッジシリーズは、エイジングレスな一着。アメリカの大学名が記載されており、なかでも「YALE(エール)」「HARVARD(ハーバード)」は、圧倒的に人気な商品で、オークションでも一着何十万円と高値で取引をされていました。カジュアルブランドのなかでも、カレッジシリーズは多くの人に支持されていますが、長く着用でき着心地の良さから、リバースウィーブのスウェットが注目を集めています。

ダブルフェイス


生地の裏と裏を貼り合わせたダブルフェイスは、リバースウィーブのなかでもボリューミーなスウェット。通常のリバースウィーブは裏起毛で仕立てられていますが裏面も表と同じ生地質で作られており、レアな存在です。フードがついたパーカーや丸首のクルーネックの両方が存在しますが、リバースウィーブのダブルフェイスは、どちらも入手困難でヴィンテージショップでもなかなかお目にかかれない代物です。


リバースウィーブで体感する極上の着心地

リバースウィーブは、チャンピオンのなかでも古くから続く技術を搭載した「キングオブスウェット」。確かな着心地の良さを体感できるからこそ、90年近くも技術が受け継がれています。一度袖を通したら、リバースウィーブの肌ざわりや動きやすさに虜になってしまうでしょう。あまり見ることのないリバースウィーブのレアアイテムを探す旅も楽しんでみるのもいいかもしれません。

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