世界が欲しがるスニーカー。トラビススコットとナイキのコラボを一挙紹介
Aventure編集部
アメリカを代表するヒップホッパーであり、若者のカリスマ的な存在として人気を集めるトラビススコットとのコラボスニーカーは、多くの人がリリースを心待ちにしています。本記事ではナイキとトラビススコットのコラボスニーカーについて徹底解説します。
ナイキ×トラビススコットとは
アメリカが誇るスポーツブランド「ナイキ」と、テキサス州出身の世界的ラッパー「トラビススコット」が手掛けるコラボレーションに、ファンが殺到しているのはご存知でしょうか?希少価値が高く、コラボレーションアイテムを手に入れられるのは一部のファンのみ。トラビスのファンのみならず、世界中のスニーカーフリークを魅了しています。
日本企業とスタートした「ナイキ」
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アメリカ合衆国の北部にあるオレゴン州で、創業した「ナイキ」。世界でも知名度が高く、今では知らない人はいない程のスポーツメーカーですが、当時は「ブルーリボンスポーツ」というメーカーで活動をしていました。会社を設立したのは、当時スタンフォード大学の学生だった、フィル・ナイト(Philip Knight)と、オレゴン州の陸上部でコーチを務めていたビル・バウワーマン(Bill Bowerman)の2人です。フィルとビルは、起業する前から日本を代表するスポーツシューズメーカー「オニツカタイガー」と共同開発をしていました。当時、アメリカで注目を集めた「タイガーコルテッツ」は、現在のナイキの人気シリーズ「コルテッツ」として受け継がれています。しかし、度重なる輸送トラブルによりオニツカタイガーとの取引は中止に。その後、オニツカタイガーの有能な技術者を引き抜き、日本の会社「アサヒ」でトレーニングシューズの開発を再スタートさせたのです。
ヒップホップ界を牽引するラッパー「トラビススコット」
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1992年、アメリカ・テキサス州で生まれたトラビス・スコット。祖父が有名なジャズの作曲家で、父親もソウルミュージシャンだったため、幼少期から音楽と共に育ちました。初めてドラムを叩いたのは3歳のときだといいます。エルキンス高校卒業後、トラビス・スコットはアントニオ校に入学しますが、音楽のキャリアを追求するため2年生のときに中退。本格的に音楽活動をスタートさせ、友人とともに最初のバンド「The Graduates(ザ・グラジュエイツ)」を結成。音楽への強いこだわりと、ストイックな姿勢からトラビス・スコットは、自分の部屋にベッドもおかずスタジオにしたといいます。しかし、個人間の対立や金銭的な問題からバンドは解散に追い込まれました。音楽での成功を信じ、LAに移住。そこでラッパーのT.I(ティー・アイ)と出会い、憧れのカニエ・ウエスト氏とレーベルの契約を結びキャリアをスタートさせます。
憧れの存在からのオファー
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学校を辞めたことで家を追い出されたトラビス・スコットは、一文無しになってしまいました。音楽での成功を信じ、友人にお金を借りてまでLAに飛び立ちます。空港で携帯を確認すると、突然ラッパーのT.I(ティー・アイ)より「スタジオに来ないか」というメールを受信。すぐにアトランタに向かいました。さらに、Cruel Summer(クルーエル・サマー)の楽曲制作中だった世界的ラッパー、カニエ・ウエスト氏からオファーを受けます。トラビス・スコットの才能を見抜いたカニエ氏はSin City(シン・シティ)という曲に加わってもらい、アルバム入りを成し遂げます。2人の憧れの存在に認められたトラビス・スコットは、カニエ・ウエストの「G.O.O.D Music」とT.I.(ティー・アイ)が手掛ける「Grand Hustle」との2つのプロダクションと契約を結び、音楽キャリアをスタートさせました。トラビスは、カニエ氏のことを「父」と呼ぶほど慕っているといいます。
世界的な影響力を持つ
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アメリカ国内の18〜34歳に「ユースカルチャーに最も影響を与えている人物は誰か」という質問をすると、最も多い回答がトラビススコットだといいます。そこにはトラビス・スコットの持つカリスマ性が影響していました。2017年には自身のレーベルCactus Jack Records(カクタスジャックレコード)を設立。さらにナイキやマクドナルドなど大手企業とのコラボレーションを行い、さまざまなデザインを手掛け、多くの若者から支持されています。
ファッション界も認めるカリスマ性
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トラビス・スコットの才能は、音楽活動に留まりませんでした。ファッショナブルでハイセンスなトラビス・スコットは、世界中のブランドからオファーを受けます。ナイキをはじめ、アレキサンダー・ワン、サンローランなどハイブランドの広告等としても活動。ファッション界でも一目置かれています。さまざまなブランドとコラボレーションをし、トラビスオリジナルのアイテムは、入手困難ともいわれるほどの人気を集めています。
ナイキ×トラビススコットの魅力
多くのブランドとコラボレーションをするなかでも圧倒的な人気を集めるのは、ナイキとの商品。現在ではプレミア価格で取引されているほど人気を見せています。なぜ、こんなにもナイキとトラビス・スコットのコラボレーションは注目を集めているのでしょうか?
全米ナンバー1ラッパーが手掛ける
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第一に、トラビス・スコットの人気の高さが挙げられます。音楽大国、アメリカ合衆国のなかでトップを牽引するラッパーでもあるトラビス・スコット。サウンドやソウルに魅了されるファンはもちろん、自身の手で夢を掴み取った彼の姿は、アメリカ全土で支持されています。
さらにトラビス・スコットといえば爆発的なエネルギーが濃縮された究極の没入型ライブが挙げられるでしょう。自身のことをLa Flame(炎)と称し、寡黙な一面から一転してファンに熱量を注ぎ込むパフォーマンスが、ファンの心を魅了しています。アメリカを代表するヒップホップスターが手掛けるとなると、ファンにとっては見逃せないコラボレーションといえるでしょう。
遊び心あふれるデザイン性
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ナイキとトラビス・スコットのコラボレーションアイテムは、遊び心あふれるデザインも人気の理由です。サイズを変え反転させたスウッシュマークや、ヒールやアッパーに自身のレーベルCactus Jack Records(カクタスジャックレコード)のロゴを描くなど、トラビスならではのデティールが詰め込まれています。第53回スーパーボウルのハーフタイムショーではマルーン5のAdam Levine(アダム・レヴィーン)が着用したことで話題になりました。
ナイキの名モデルとコラボ
トラビスとのコラボレーションでは、ナイキのトラディショナルなモデルがリリースされています。社会現象にもなったエアジョーダンをはじめ、ナイキの革新的な技術「エア」を搭載したエアフォース、多くの愛用ユーザーが多いSB DUNKシリーズとコラボレーションをしています。
SNKRの限定オファー
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ナイキとトラビススコットのコラボレーションスニーカーは、誰もが購入できるわけではありません。SNKRSのアプリでの限定オファーをはじめ、抽選での販売になります。トラビスファンとスニーカーヘッズが殺到し、希少価値がとても高いのです。
ナイキ×トラビススコットのコラボスニーカー一覧
アメリカのみならず、国境を越えて人気を集めるナイキとトラビススコットのコラボレーションスニーカー。トラビスファンはもちろん、世界中のスニーカーヘッズが魅了されています。ここでは、ナイキとトラビススコットのコラボレーションスニーカーを一挙紹介します。
Air Force 1
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ナイキの王道スニーカー、エアフォース1の生誕35周年を記念して作られたスニーカー。トラビスの歯にしているグリルを連想させるカスタムデュブレを搭載しました。シューレスチャームには、自身のレーベルCactus Jack(カクタス・ジャック)のロゴパッチを加えています。
Air Jordan4
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ナイキのエアジョーダンとトラビス・スコット初のコラボレーションスニーカーは、彼の出身地、テキサス州のフットボールチーム・テネシー・タイタンズが本拠地移転前に「ヒューストン・オイラーズ」と名乗っていた時代を回顧し、当時のスタジアムカラーを再現しています。当時、エアジョーダン4とトラビス・スコットのコラボレーションは、非常に話題になりました。
Air Jordan33
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マイケル・ジョーダン33代目のシグネチャーモデル「エアジョーダン33」をベースにコラボレーション。宇宙服からインスピレーションを受けたデザインで、アースカラーであるカーキグリーンを採用しました。シューレスを結び直すことなく、プルタグを引っ張ることで足全体を引き締めることができます。
Air Jordan1 High
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キング・オブ・スニーカー、エアジョーダン1とコラボレーションしたスニーカーは、落ち着きのあるブラウンを採用。スウッシュマークを反転させる型破りなデザインを施し、ライニング付近には隠しポケットを搭載しています。トラビススコットとのコラボレーション商品と認識できることから、絶大な人気を集めました。
Air Jordan 1 Low
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エアジョーダン1に続き販売されたロータイプは、ハイモデルと同様スウッシュマークを反転させサイドにCactus Jack(カクタス・ジャック)のウィングロゴを配置。日本国内では2019年7月にNIKE SNKRSのアプリでの販売で、入手が困難といわれているスニーカーです。
Air Jordan 6
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オリーブグリーンをベースに使ったエアジョーダン6コラボは多くのスニーカーヘッズを魅了しました。オリジナルにはない小さなポケットをヒールサイドに配置し、さらにミリタリーさを感じられる一足に。リフレクティブ素材のアンダーレイを被せ、アッパー部にはスエード素材を使うことで暗闇での演出も考えられたデティールです。
Air Force 1
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2019年の最後にコラボレーションしたのは、ナイキの人気モデルエアフォース1。かつてヒューストンにあった遊園地「アストロワールド」からインスパイアされて、制作したといいます。現実離れしたデザインが印象的で、音楽フェス”Made In America Festival”で観客席に投げてプレゼントしたことで有名です。
SB Dunk
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高い耐久力を持つナイキSBシリーズとコラボレーションした一足は、アッパーにペイズリー柄とチェック柄を取り入れ、スケートボードによるダメージで下地の模様が楽しめる仕様になっています。日本国内では限られたスケートショップでしか販売しておらず、スケボーのオーリーを条件にするというユニークな抽選方法が話題になりました。
Air Max 270 React Eng
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エアマックス270に搭載されているAir Unit 270と(エアユニット270)、React Element 87(リアクトエレメント)のReact Foam(リアクトフォーム)をダブル使いをしたスニーカーは、履き心地が抜群。波模様のアッパーは近未来的な仕上がりで他にはないデザインです。
Air Jordan 6 British Khaki
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2019年に発売したエアジョーダン6のコラボレーションをベースに制作されたスニーカーは、新たにスウェード素材を纏いアップデートしました。暗闇で発光するグローインザダークを使用しミッドソールやシュータンに配置。暗闇で発光する仕様になっています。
Air Jordan 1 High Fragment”Militaly Blue
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キング・オブ・ストリートと呼ばれるデザイナー・藤原ヒロシが手掛けるブランド「Fragment(フラグメント)」と、トラビス・スコットがトリプルコラボした一足。2019年に発売されたトラビス・スコットとエアジョーダン1コラボをベースにデザインを制作しています。マイケル・ジョーダンの母校・ノースカロライナ大学のスクールカラー、ユニバーシティブルーを取り入れ、ホワイトとブラックのアクセントに。スウッシュマークを反転させたお馴染みのデティールも搭載したスニーカーです。
Air Jordan 1 Low Fragment
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夢のようなトリプルコラボは、ロータイプも販売。ハイタイプと若干カラーリングが異なり、リバーススウッシュにはセイルカラーを採用。ブラックのシュータンにアイボリーカラーを使うことでヴィンテージ感あふれるデザインに仕上げています。
世界が欲しがるコラボレーションスニーカー
音楽界のみならず、ファッション界を牽引するトラビス・スコットとナイキのコラボレーションスニーカーには、彼の独創性と創造性が詰まっています。細部までこだわり抜かれたディティールは見て楽しめるスニーカーともいえるでしょう。世界中が欲しがるナイキとトラビススコットのコラボレーションスニーカーのリリースに、これからも目が離せません。