オールシーズン活躍。バーバリーステンカラーコートを徹底解説。
Aventure編集部
バーバリーといえばトレンチコートが人気。しかしトレンドを抑えた男性が注目しているステンカラーコートからも目が離せません。本記事ではバーバリーのステンカラーコートの魅力についてまとめてみました。歴史とともに徹底網羅します。
バーバリーとは
イギリスが生んだ名ブランドバーバリー。多くのハイブランドはラグジュアリーな製品を中心に販売している一方で、バーバリーはノーブルなファッションを多く手掛けています。創業から約150年以上続く理由について迫ります。
洋服の革命家の誕生
1835年、創業者のトーマス・バーバリーはイングランドにあるブロッカム・グリーンで生まれました。地元の高校ブロッカム・グリーン・ヴィレッジ・スクールを卒業した後には、生地屋の見習い職人として働きます。1856年、なんと21歳の若さでイギリスのハンプシャー州 ベイジング・ストークにバーバリー1号店をオープン。野心家であるトーマス氏は、自身で「洋服の革命家」と名乗っていました。「衣服は英国の天候から人々を守るものであるべきだ」と考えていたトーマス氏。ファッショナブルなデザインに加え、機能性を追求した商品を開発。トーマス氏が掲げる信条は、今でもバーバリーブランドに語り継がれています。
アンダーウエアがヒット
バーバリーが世に広まったのは、アンダーウエアの開発がきっかけでした。品揃えの豊富さや品質の良さが評判を呼び、開店からわずか数年で当時のハンプシャー州を越えて、バーバリーブランドの名は広がっていったのです。アンダーウエアの評判を聞きつけた人々は、ロンドンやイングランド中部から商品を求めて訪れました。
アンダーウエアがきっかけでバーバリーのアウターやケープ、乗馬用のズボンなどが売れるようになります。特に乗馬用のズボンは雨風や冷気から身体を守ってくれる機能性の高さが評判でした。機能面に特化したアパレルアイテムが販売しているとのことで、次第にハンティングやスポーツ、乗馬を行っている人々がアウトドア品を求め、遠方から訪れるようになったのです。
高性能素材「ギャバジン」の開発
トレンチコートの誕生
バーバリーチェックが登場
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黒、キャメル、白、赤の配色が特徴的なバーバリーチェック。1924年、キャメル地に黒と白のラインが入った「カントリー・タータン」という柄をアレンジし公募によって決定されたのです。今となってはバーバリーチェックが洋服の全面に使われていますが、当時はトレンチコートの裏地として使用されており、そこまで認知度は高くありませんでした。大きな注目を集めたのは1964年、東京オリンピックです。大会に出場する英国女子の腕にトレンチコートがかけられ裏地がチラッと見え、世界的に有名になったといいます。1967年にはバッグやマフラーに起用され、正式にコレクションとしてバーバリーチェックが発表されました。
モチーフの意味
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鎧を身につけた騎士が馬にまたがるデザインがシンボルマークのバーバリーモチーフ。騎士が持つ旗には「Prorsum(前進)」の文字が書かれており、「進歩」や「創意」という意味が込められています。ロンドンの美術館にあるウォレス・コレクションの鎧から、インスピレーションを受けたといいます。防衛本能がありつつも革新的であるデザインに仕上げたそうです。
歴代デザイナー
トーマス・バーバリー
ロベルト・メニケッティ
最も素材やデザインにこだわって作られたラインのバーバリー・プローサムは、エレガントでありながらもトレンドを交えた遊び心のあるラインです。鮮やかな配色でファッショナブルなアイテムを多く生み出していることから、世界のセレブ達に愛されています。
クリストファー・ベイリー
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2001年にデザインディレクターに就任したあと、わずか3年でクリエイティブディレクターに昇進したクリストファー・ベイリー氏。2009年にはチーフ・クリエイティブ・オフィサーを経て2014年には最高責任者に着任します。ヘイリー氏がディレクターに就任した当時、今では考えられない程、ブランドの価値が低いものでした。そこでCEOのアーレンツ氏とともにトレンチコートを改良。イギリスらしさとバーバリーの伝統をブランドコンセプトとし、長持ちする製品を作り続けました。さらにスタイリッシュなデザインも手伝って多くの人を魅了し、価値は3倍までアップしたと言われています。2005年にはブリティッシュ・デザイナー・オ ブ・ザ・イヤーを受賞。17年もの間に全てのコレクションに携わり、企業イメージのディレクションや建築、ウェブサイトの制作などブランドイメージを統括し2018年にバーバリーを去っています。
リカルド・ティッシ
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12年間在籍していたジバンシィを退任後、2018年にバーバリーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任したリカルド氏。ダークで型破りな職人技、規則にとらわれない独創性を持ったデザイナーでした。ベイリー氏の後任ともあって、ティッシの就任には多くの人が眉をひそめたといいます。しかし、時代の先を見据えてバーバリーのロゴをデザインし直し、2019年のコレクションで新たなモノグラムをあしらったウエアは、アメリカの歌姫リアーナなどが着用し確かな成果を発揮します。2022年にはシュプリームとのコラボレーションをし、世間を驚かせました。
ステンカラーコートの魅力
後ろが高く前に向かって下がる襟が特徴のステンカラーコート。装飾が少なくシンプルなデザイン性からシーンを問わずに着用できるアウターです。「ステンカラー」は和製英語であり、スタンド・アンド・フォール・カラーが訛ったことから付けられたといいます。正式名称は「バルマカーンコート」です。
動きやすい構造
立て襟できちんと感
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ステンカラーの魅力でもある立て襟は、襟の折り返しの内側が首に沿って立っているため、コーディネート全体にスッキリとした印象を与えてくれます。二重襟構造になっているので、第一ボタンを開けた状態、閉じた状態でも着用が可能です。
ステンカラーコートとトレンチコートの違い
バーバリー ステンカラーコートの特徴
バーバリーといえばトレンチコートが人気ですが、ステンカラーコートも男性が注目しているアイテムです。バーバリーステンカラーコートの特徴についてまとめてみました。
バーバリーならではのディテール
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飾りが少なくシンプルなデザインが特徴のステンカラーコートですが、バーバリーが手掛ける製品は襟元や腰ポケットがついています。さらにカフスストラップは五角形になっているため、バーバリーならではのディテールが楽しめます。
チェック柄のライナー付き
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バーバリーのステンカラーコートのライナーは、取り外しが可能で温度の調整ができます。もちろん裏地はバーバリーチェック。バーバリーのステンカラーコートしか味わえないディテールといっていいでしょう。
前身はカムデンコートがステンカラーコートに
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トレンチコート以外にバーバリーの不朽の名作ともいわれる「カムデンコート」。クラシカルなデザインでカジュアルからビジネススタイルまで着用可能のコートです。実はステンカラーコートは和製英語でカムデンコートが元となっているそうです。
人気のバーバリーステンカラーコー
バーバリーのステンカラーコートは、オンオフ問わず着用できることから男性への人気が高い商品です。ここでは人気のバーバリーステンカラーコートを紹介します。
nouvelle Ark バーバリーギャバ ステンカラーコート
バーバリーが誇るギャバジン素材を採用したステンカラーコート。コンテンポラリーな現代的な風合いを出しながらもバーバリーの伝統を継承した一着です。ゆったりとしたシルエットと確かな機能性を持つため、寒い冬の季節でもしっかりと防寒してくれます。
Burberrys ステンカラーコート ロング
カントリーな風合いを持ちつつもステンカラーコートの綺麗さを備えた一着は、着脱可能なライナー付き。春秋はライナーを外し、サッとアウターとしても活用できます。さらにベルトもついているため、ステンカラーコートをかっちり着こなしたい方におすすめのデザインです。
バーバリーバルマカーンコート
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流行りのくすみカラーが印象的なステンカラーコート。裏地のライナーにはコットンギャバジンを採用しているため、温かさのあるコートです。小さめに設計された襟はかっちりしすぎずプライベートにも使いやすい仕様です。
バーバリー 80s ステンカラー
80年代のバーバリーステンカラーコートは、ポリエステルとコットン素材を採用しています。ポケットは付いておらず、まさにステンカラーコートのシンプルさを追求した一着です
バーバリーのディテールを楽しむステンカラーコート
ステンカラーコートの多くは、ほとんどシンプルで飾りが無いのが特徴。しかしバーバリーのステンカラーコートは機能面も考えられているため、あると嬉しいディテールが施されています。裏地のチェック柄もバーバリーしか体感できないおしゃれなので、ぜひステンカラーコートを購入するときは、バーバリーもチェックしてみてください。