ヒルバーグのナロテントなら軽量かつ広さの確保も実現できる!
Aventure編集部
テント界のロールスロイスという呼ばれるほど評価が高い、ヒルバーグ。特にナロシリーズはキャンパーのなかでも人気です。その人気の秘密は何なのか、ヒルバーグのテントにはどのような特徴があるか、ナロシリーズの魅力と共に紹介します。
ヒルバーグはテントの強度が高く安全性に優れたブランド
ヒルバーグのテントには様々な特徴がありますが、なんといっても安全性への意識の高さは目を見張ります。ヒルバーグではテント生地にケルロンという独自素材を使っており、どんな天気でも安心して過ごせる強度です。
ケルロンの誕生は、1975年までさかのぼります。創業者のBo Hillebergはあるサンプルを手に入れ、それが軽い上に防水機能に優れており、自身で裂こうとしてもできないほど丈夫だということに気づきました。これはポリウレタンではなくシリコンで被覆されており、のちにケルロンとしてヒルバーグのテントに大きく貢献します。
ケルロンはその他のシリコンで被覆した生地と違い、両面が合計3層の100%シリコンで覆われています。一般的なポリウレタン被覆工程よりも工夫されており、軽さと機能性を両立しました。
ヒルバーグにはいくつかのレーベルがありますが、その中でもブラックレーベル・テントで使われているケルロン1800の最小引き裂き強度は18kg/40lbで、他社のテントよりも数倍高い数値を出しています。ブルーレーベル・テントで使われているケルロン2000は20kg/44lb、イエローレーベル・テントのケルロン1000は8kg/22 lbsと、他社の平均である2~3kg/4.4~6.6lbと比較していずれも高い数値です。
単に強度が高いだけでなく、同時に軽量さを実現しているところも見逃せません。過酷な環境では装備を軽くして体力の消耗をいかに抑えるかが大切なため、この軽さはキャンパーから支持されています。
ヒルバーグのテントは圧倒的な快適さを誇る
ヒルバーグのテントは安全性が高いだけではありません。一度使ったらもう二度と他のテントには戻りたくなくなるほど、快適性があることも特徴です。
高温多湿な場所でテント内の乾燥をいかに保つか、極寒の地でいかに温かさを逃さないかなど、テントにおける快適さは環境によって異なります。さらに次の旅の準備をするために装備を出して並べるだけの広さも要りますし、場合によってはテント内を歩き回る必要もあります。
ヒルバーグではこうした快適性を実現するため、ダブルウォール・テントとなっています。保護層を2重にすることで、雨や風から守り、換気と通気のポテンシャルを最大限引き出すためです。
それぞれのテントには収容人数が決められていますが、他のブランドの同じ収容人数のテントと比べると、比較的ゆとりがあります。インナーウォールがなるべく垂直になるように設計されているため、頭上空間も広々しています。
前室が広くとられており、装備や同伴している犬のためのスペースも十分です。内部は明るく、十分にくつろげます。また、ドアが広く空気が通りやすいことも特徴的です。
さらに、インナーテントとアウターテントをつなげてポールを外側につけることで、もしポールが壊れても被害を最小規模にとどめます。設営も簡略化されているので、台風や暗闇の中で一人でテントを張らなくてはならないといったシーンでも、素早く完成させて快適なテントの内側で時間を過ごすことができます。
ヒルバーグでは一人の職人が一つのテントの縫製を担当
ヒルバーグの工場はスウェーデンのお隣、エストニアにあります。エストニア人は手先が器用という特徴があり、職人として活躍している方が多い国です。1997年から現在まで、すべてのテントは彼らの作業によって形作られています。
テント生地はコットンなどとは違いつるつるとした触り心地で、非常に縫いにくい素材です。しかしそんな難しさをものともせず、1人ひとりの職人が熟練の技術で縫いあげています。その仕事に誇りを持っていることがわかるのは、テントにつけられているタグです。
ヒルバーグでは一人が一つのテントを縫い上げるので、誰が縫ったかわかるよう担当者の名前がタグに書かれています。全員がプライドを持って仕事に向かい合っていることが、ここからもわかります。
ヒルバーグはテントとタープの組み合わせでより快適に
ヒルバーグはテントだけでなく、タープも非常に高品質です。テントとタープを組み合わせることで、より快適なキャンプライフを楽しめます。
レクタタープはアレンジ力が高く、居住面積が広くなっています。ヘキサタープはビジュアルに優れ、持ち歩きに便利です。ウイングタープは簡単に設営できること、強度が高いというメリットがあります。
テントの入り口に設営することでパティオとして使ったり、キャンプ場でキッチンを作ったり、ヒルバーグのタープはテントと組み合わせることでキャンパーの選択肢を広げます。
ヒルバーグのおすすめタープ
ヒルバーグのタープの中で最も小さいサイズは、TARP5 UL(上画像。カラー:レッド)です。ソロ用のため3.15×2.15mと小さいながらも、地面から十分な高さを持って設置できますし、出入りがしやすく風通しも抜群です。強度がありながら320gと軽さもあり、素材はケルロン1000が使われています。
TARP10とTARP20はスタンダードな長方形で、非常に軽量です。サイズは2人用で、メッシュリッジ、メッシュボックス10、メッシュインナーテントと組み合わせることで虫から守られ快適に過ごすことができます。
TARP10とTARP20はULシリーズとXPシリーズがあり、ULは軽さに優れ、XPは強度が高くより頑丈なタープを求めている方におすすめです。TARP10は3×3.5mで、ULは750g、XPは1kgです。TARP20は4.5×4.5mで、ULは1.5kg、XPは2kgです。
ヒルバーグのテントならナロシリーズがおすすめ
ヒルバーグには様々なテントがありますが、特におすすめなのがナロシリーズです。ナロ2、ナロ3、ナロ4はそれぞれ、2人用、3人用、4人用のサイズとなっています。ナロシリーズは、創業者のBo Hillebergが、1.5kg以下なのに居住空間が広く、2本のポール、ダブルウォールで作られたテントを作りたいという思いから生まれました。
実際には1.7kg以下のテントを作ることはできなかったのですが、以前から人気が高かったナマッジと同じ居住空間を持つ2人用テントを設計しました。ナマッジは耐久性が非常に高かったのですが、そこまでの強靭さを求めていないユーザーのために改良し、ナロ2が誕生しました。
この投稿をInstagramで見る
ナロ2、ナロ3、ナロ4共にすぐに熱狂的なファンがつき、1995年にはヨーロッパ・アウトドア・アウォードにて一般最優秀製品にノミネートされています。2002年には拡張前室がついたナロGTが発表されました。ゆとりのあるGTも多くのキャンパーに喜ばれ、今日まで利用されています。
ナロシリーズは他のテント同様、いくつかのレーベルにわかれています。ブラックレーベルは非常に強度が高く、砂漠や雪原、嵐や防風にも耐えます。レッドレーベルはオールシーズンに対応し、非常に軽いのが特徴です。
イエローレーベルは最も軽く、それほど過酷ではない環境で利用されています。ブルーレーベルは特殊な用途にあわせて作られているため、テントによって様々な強みがあります。
<ナロ2のスペック>
サイズ :収納サイズ/φ17.5×45cm
スペック :付属品/アルミポール (φ9 mm)305cm×1本、260cm×1本、ペグ( Vペグ)×16本、スタッフバッグ、ポールバッグ、ペグバッグ、スペアーポールセクション、リペアスリーブ
重量 :最小重量 (総重量)/2kg(2. 4kg)
収容人数 :2人用テント
<ナロ3のスペック>
サイズ :●収納サイズ/φ20×50cm
スペック :●付属品/アルミポール( φ9mm)328cm×1本、285cm×1本、ペグ( Vペグ)×16本、スタッフバッグ、ポールバッグ、ペグバッグ、スペアーポールセクション、リペアスリーブ
重量 :●最小重量(総重量)/2.3kg( 2.7kg)
収容人数 :3人用テント
<ナロ4のスペック>
サイズ :収納サイズ/φ23×53cm
スペック :付属品/アルミポール( φ9mm)368cm×1本、328cm×1本、ペグ( Vペグ)×16本、スタッフバッグ、ポールバッグ、ペグバッグ、スペアーポールセクション、リペアスリーブ
重量 :最小重量 (総重量)/2. 7kg (3kg)
収容人数 :4人用テント
ヒルバーグのナロシリーズで軽快なキャンプライフを
ヒルバーグのテントは非常に強度が高く、どんな環境でも安心して利用できます。また、縫製への高いこだわりがあります。担当者が一つのテントを責任もって縫い上げ、タグには名前がついていることからも、縫製への意識の高さがわかります。
特にナロシリーズは扱いやすく、レジャーとしてキャンプを楽しみたいファミリーから、世界中をあちこち旅する冒険家、過酷な土地で写真を撮影するカメラマンなど、多くの方から支持されています。ヒルバーグのテントを検討中の方は、ぜひナロシリーズもチェックしてみてください。
Aventure編集部