ノルディスクのテント・ウトガルドは広さと見た目に優れたおすすめ品
Aventure編集部
ノルディスクはアウトドア用品のブランドの中でも、圧倒的な人気を誇っています。なぜノルディスク世界中で愛されているのか、特にウトガルドはどんなテントなのか、ブランドの歴史などを踏まえて紹介します。
ノルディスクはデンマークの老舗ブランド
ノルディスクは100年以上の歴史を持つ、デンマークの老舗ブランドです。厳しい環境に耐えうるアイテムから、タウンユースできるおしゃれなデザインのアイテムまで、幅広く取り扱っています。
「ノルディスク」とは現地の言葉で「北欧」を意味しており、スカンジナビア・デザインの伝統に根ざしたシンプルで洗練されたビジュアルでありながら、非常に機能的な点が人気を集めています。1901年に創業して以来アウトドア用品を作り続け、1960年代にはジャケットなども取り扱い始めました。日本には2010年に登場し、トレードマークとなっているシロクマのロゴは国内のキャンプ場でもおなじみの光景になりました。
最大の特徴は、テント内で暖が取れること。雪深い北欧でも耐えうる丈夫な設計になっており、天井に通気口があるのでそこから煙が排出されます。もちろん十分な注意が必要ですが、テント内で火を扱えるのは極寒の地でキャンプをする時に安心できます。
ノルディスクでは「限界への挑戦にチャレンジ」をポリシーに商品開発をしており、最先端機能素材が多数使われています。これらの工夫は多くの人に認められ、多くの賞を受賞してきました。
ノルディスクのテントはコットン素材のものが多数
ノルディスクのテントといえば、コットン素材のものが人気です。コットンを使うことで夏のじめじめとした暑さのなかでも、湿気の少ない快適な空間を作ることができます。日本のように湿度の高い場所では透湿性が非常に重要になるため、国内での人気が高まりました。
また、コットン素材のテントは夏だけではなく冬も活躍します。ポリエステル素材のテント内で内でストーブを使うと、熱に弱いため穴が開く原因になってしまいます。しかしコットン素材のテントなら通気性が高く、火の粉が飛んでもすぐに穴は開きません。また、煙が排出される作りになっているため安心です。とはいえ、こまめに換気をしたり一酸化炭素検知器を置くなど細心の注意を払ってください。
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はじめてコットン素材のテントを目にした方は、「コットンだと、雨がしみ込んでしまうのでは?」と心配になるかもしれません。確かに、耐水圧はポリエステルの五分の一程度です。しかしコットンは濡れると目が詰まるため、雨が降ってもテント内部に浸水してくることはありません。
ただし濡れたまま放置しておくとカビが生えるので、帰宅したらすぐに乾燥させましょう。快晴のもとで干せば30分ほどで乾きます。
最後に、コットン素材のテントには見た目がおしゃれという特徴もあります。他の素材でできているテントとは一味違い、独特の温かみを感じられるビジュアルです。特に最近はグランピングが流行し、テントに機能だけでなくおしゃれさも求められています。そうしたニーズに合致したことも、ノルディスクがここまで人気ブランドになった一因でしょう。
キャンプで使えるアパレル製品も展開
ノルディスクのファンの中には、テントだけでなくキャンプ場や普段の生活で使うアパレル用品も、同じブランドでそろえたいヘビーユーザーが少なくありません。ノルディスクは1983年から、アウトドア用品開発で培った機能性や保温性の技術を活かしたプロダクトを作っており、ユーザーのキャンプライフやシティライフをサポートしています。
特に人気が高いのはジャケットで、SPLIT YARN MILITARY PARKERはゆったりとしたシルエットとモダンなパターン設計が愛されています。撥水加工をしているため、少し雨にふられた程度では問題ない作りも重宝されています。アパレルアイテムはジャケットだけでなく、シャツやパンツ、コートなども展開しています。
さらに、傘や帽子などのアイテムも人気です。BACK PROTECT FOLDING UMBRELLAは非常にコンパクトにたためる傘で、楕円上に開くのでバックパックを背負ったキャンパーの荷物を守ります。また、日傘としても使えるので砂漠や日を遮るものがない灼熱の地でも負担を軽減します。
ノルディスクのテントならウトガルドがおすすめ
ノルディスクからはいくつものテントが展開されていますが、なかでも今回おすすめしたいのがウトガルドです。ウトガルドは「原っぱ」という意味で、北欧神話では巨人の要塞のあった場所だと言われています。
ウトガルドは事前に手順を確認しておけば、30分ほどで設営できます。2人で設営すれば20分で完了するでしょう。たいていのテントはポールをスリーブに通して張っていきますが、その作業がないため非常に簡単です。
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テントを張るときは、まずグランドシートと本体をジッパーでつなげ、四隅にポールを立てます。ペグ打ちしたら中心にポールを立て、残ったペグを打てば完成です。
このようにすぐに設営できるテントはサイズが小さいことが多いですが、ウトガルドは6~8人が横になれるほどの広さがあります。四隅に立ち上がりポールがあるため横幅だけでなく高さにも余裕があり、中央部分は170cm近くあるので、テントならではの圧迫感が軽減されます。
また、実際に設営してみると「テント内が明るい」と感じるはずです。テントそのものが白色ということもありますが、合計8面がメッシュになっていて風と同時に光も入りやすいため、十分な明るさを確保できます。
<ウトガルドの基本スペック>
フライシート
幅 : 430 cm
長さ : 295 cm
高さ : 240 cm
重量 : 22.5 kg
構成 : 65% ポリエステル 35% ナイロン
構造 : 通気度加工織物
重量 : 200 g/m2
静水圧 : 350 mm
カラー : Natural
PackSize
直径 : 35 cm
長さ : 124 cm
ウトガルドを利用する際の注意点
ウトガルドは多くの魅力がありますが、その一方で注意して欲しい点もあります。まず、本体とフロアシートを合わせると31kgになるため、非常に重いです。車で乗り付けるキャンプ場などであればさほど問題になりませんが、これだけの重さの荷物を背負って登山などをするのは負担が大きくなるでしょう。
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また、ポリエステルのテントと比べてカビが発生しやすいです。濡れてもきちんと乾燥させれば問題ないのですが、そのままにしておくとあっという間にカビだらけになってしまいます。ウトガルドが濡れたらまずはしっかりタオルで拭き、ベランダや浴室乾燥機などで完全に乾燥させましょう。
最後に、シッパーが閉まりにくいと指摘しているキャンパーが複数います。フロアシートと本体を連結させるとき、ある程度の勢いで動かさなければなかなか閉まりません。慣れてくれば問題ないですが、初めのうちは力を入れるように意識してみましょう。
ウトガルドと一緒に利用したいアイテム
ウトガルドは単体で使っても魅力的ですが、いくつかのアイテムを一緒に使うと快適性などがアップします。
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ウトガルド13.2インナーキャビンは、2人まで横になれるスペースで、寝室とリビングをわけて使いたい場合に役立ちます。
カーリダイヤモンド20はテントにつなげて広さを確保したり、単体で使うことで休憩スペースにしたりと、使い勝手のいいタープです。
カーリ12はテントと同じ素材で作られている防水シートで、単独で吊り下げることができるため、テントのスペースを広くしたり、雨除けのスペースを作ったりすることができます。
<ウトガルド13.2インナーキャビンの基本スペック>
カラー:ナチュラル
定員:2人
サイズ:270x155x160cm
素材
メイン:テクニカルコットン(ポリエステル65%、コットン35%)
フロア:150デニールオックスフォードポリエステル
重量2.6kg
収納サイズ20x60cm
<カーリダイヤモンド20の基本スペック>
カラー:ナチュラル
材質:テクニカルコットン(ポリエステル65%、コットン35%)
サイズ
使用時:(約)横575×縦740cm
収納時:(約)横17×縦79cm
重量:999g
<カーリ12の基本スペック>
カラー:ナチュラル
サイズ:300x400cm
素材:テクニカルコットン(ポリエステル65%、コットン35%)
耐水圧:350mm
重量:7.5kg
収納サイズ:94x30cm
ポール:スチール製2本(高さ260cm)
ノルディスクのウトガルドで広々としたキャンプ体験を
ノルディスクは世界中で愛されているアウトドアブランドです。なかでもウトガルドはその機能性の高さと優れたデザイン性から、人気を集めています。設営が簡単で初心者の方も無理なく設営できますし、中級・上級者の方にとっても透湿性や広々したスペースを楽しめるので、非常におすすめです。
Aventure編集部