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老舗の定番オピネルのステンレススティールナイフは万能キャンプツールだ

Aventure編集部

オピネルは1890年にフランスで誕生したフォールディングナイフの老舗メーカー。年間約1,500万本ものナイフを世に送り出しており、世界中から信頼を得ています。20世紀最高の芸術家パブロ・ピカソが彫刻で使用していたことでも知られ、ヨーロッパ文化を象徴するメーカーでもあります。オピネルのナイフは芸術や食、狩猟など、芸術や文化の中心にいました。ナイフの歴史はこの名器なくして語ることはできません。手に馴染む形状は他の追随を許さず、鋭い刃先は紛れもない実用性を兼ね備えています。中級から上級キャンパー必携のブランドです。この記事ではオピネルのステンレススティールナイフの特徴や選び方を紹介します。


アウトドアファンを魅了してやまないオピネル

世界中から絶大な支持を得たブランド

 
 
 
 
 
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オピネルはフランスのサヴォワ地方の鍛冶職人であるジョセフ・オピネルが1890年に考案したものが原型。そのデザイン性と実用性の高さから、現在に至るまで基本的な設計を変えることなく製造が続いています。

1985年に世界的な博物館として知られるロンドンのヴィクトリアアンドアルバート博物館の「世界で最も美しい100のプロダクト」の一つに選出されました。ニューヨーク近代美術館にも収蔵され、ナイフの歴史を刻んだ名器として世界中の名声を得ています。

構造

 
 
 
 
 
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オピネルの最大の特徴は折り畳みができるフォールディング構造。包丁などは固定刃を仕様していますが、携行ナイフとして販売されているものはほとんどがフォールディング型になっています。 21世紀に入り、柄と刃の基本構造が固まりました。「ブナ材にオレンジ色のニスで仕上げたハンドル」と「鋼の両刃ブレード」です。

また、「セーフティーリング」と呼ばれるブレードロックがついて安全性が確保されるようになりました。ハンドルはブナ材が多く使用されているものの、牛骨、クルミ、桜、オリーブ、ガラスファイバーなどの人口素材も用いられるようになりました。 ブレード材はステンレススチールとカーボンスチールの2種類があります


ステンレスとカーボンの違い

ステンレススチールとは、鉄にクロムやニッケルを含み、クロムの含有量が10.5%以上の合金鋼のことを指します。カーボンスチールとは、それ以外の元素を含まない鋼のことです。オピネルのステンレススチールはクロムを追加して極薄酸化膜を作り出し、錆びにくい処理がされています。そのため、ステンレススチールには錆びない鋼鉄を意味する「INOX」の刻印がされています。

 
 
 
 
 
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錆びにくいステンレススチールは頻繁にメンテナンスする必要がなく、ヘビーユースできる点が最大の特徴です。材質も硬く、耐摩耗性にも優れているため、ロープを切ったり魚などの硬い食材を調理するのに向いています。ただし、フォールディングナイフの構造上、バトニング(薪割り)のような激しい使い方は避けてください。

カーボンスチールは切れ味が優れていることが最大の特徴です。カーボンスチールのナイフとステンレススチールのナイフ刃先に新聞紙をあて、切ってみればその違いは明らかです。カーボンスチールのナイフはカミソリのように強烈な切れ味が体感できます。

 
 
 
 
 
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ただし、錆びやすく欠けやすいため、硬いものを切ったり、湿気の多い環境での長時間の使用には不向きです。また、砥石を使って定期的にメンテナンスする必要があります。カーボンスチールのナイフは、ある程度刃物の知識を持っている人に向いています。


高い安全性と信頼性、手入れの方法

オピネルのナイフは多彩なバリエーションが用意され、目的に応じて選ぶことができます。その特徴を紹介します。

高い安全性

 
 
 
 
 
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オピネルのナイフはブレードの根本にあるセーフティーリングを回転させ、ブレードを出し入れするシンプルな構造が採用されています。ガタつきがなく、柄とブレードが一体化しているような安心感があり、折り畳めばポケットに入るほどコンパクトになります。
その安全性から、子供に最初に与えるナイフとしても知られています。

ブレードの長さ

オピネルのブレードサイズは「#8」などと#と数字の組合せで表されています。

#6
ブレードの長さ:73mm

#7
ブレードの長さ:80mm

#8
ブレードの長さ:85mm

#9
ブレードの長さ:90mm

#10
ブレードの長さ:100mm

#12
ブレードの長さ:120mm

汎用性の高いサイズは#8、#9です。メディアでよく紹介されているのもこのサイズです。料理を中心に使いたいなら、#12が良いでしょう。果物ナイフとほぼ同じ長さです。#6は緊急用などとしてセカンド、サードナイフとしての使い方が良いようです。

 
 
 
 
 
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ただし、ナイフとしての性能は十分に発揮するサイズで、肉をカットしたり、じゃがいもの皮をむくような作業でもこなすことができます。

ナイフのサイズは手の大きさと使いやすさが関連しています。ショップに足を運び、手に取って最良のものを選ぶことをおすすめします。良いナイフは手に馴染むような絶妙な感触があります。アウトドアライフの相棒となる一本を見つけてください。

刃が出てこないときは?

 
 
 
 
 
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ハンドルが木材でできている構造上、水で膨張して刃をくわえこんでしまい、ブレードが出てこないことがあります。

キャンプなどの使用環境によっては比較的頻繁に起こることですが、慌てず対処しましょう。 閉じた状態のナイフの上部を手でつかみ、ハンドルの溝部分を下に向けてテーブルなどの硬い表面に軽く打ち付けます。強く叩きつけるのではなく、軽く刻むように叩くのがコツです。そうすると、少しずつ刃が下にずれて顔を出します。それでも刃が出ない場合は、一度ナイフを十分に乾かしてください。

溝に油を入れれば刃を引き出すことができます。油を入れすぎると手が滑るので注意が必要です。 膨張して刃が出なくなるのを防ぐため、ハンドルにえごま油やクルミオイルなどを染み込ませる方法があります。ビニール袋に油を入れ、1日染み込ませて乾燥させれば完了です。

ただし、油の種類によってはベタつきが残り、色ムラが出ることもありますので、初心者にはおすすめしない方法です。

手入れの方法

 
 
 
 
 
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ステンレススチールは、なるべくハンドル部分を濡らさないようにして、温水に刃をくぐらせます。その後、食器用洗剤とスポンジで軽くこすり洗いしてください。洗った後は刃をしまわず、タオルなどの上に置いて十分に乾かしてください。

ステンレススチールは錆びにくい特徴がありますが、錆びないわけではありません。長時間水に塗れていると、腐食や刃こぼれの原因になります。

カーボンスチールは、流水にさらさず、湿らせたスポンジに食器用洗剤をかけ、刃を拭くように滑らせます。その後、乾いた布で水気を拭き取ってください。ステンレススチールと同じく、タオルの上で乾燥させます。

万が一、サビが出ていた場合はホームセンターなどでサビ取り剤を購入し、正しく処理します。サビが浮いている程度であれば、完全に除去することは可能です。しかし、長時間放置して腐食が進行している場合、除去しきることができません。

研ぎ方

 
 
 
 
 
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ナイフは研ぐことによって切れ味が違います。砥石を使って時間をかければ、それだけ愛着も湧きます。最初は面倒に感じますが、チャレンジすることをおすすめします。

砥石は様々な種類がありますが、ホームセンターやAmazonに「シャプトン」という商品が売っています。この中でも汎用性の高い#1000というものがあり、それを選ぶと失敗しません。「#」は番手と呼ばれ、粗さを表しています。

砥石を十分に濡らし、ナイフの刃を当てます。そのとき、刃の背を10円玉1枚分くらい浮かせます。刃を引くときにやや力を入れ、押すときに力を抜き、これを繰り返します。表・裏両方同じように研ぎます。

新聞紙などを当てて刃を滑らせてください。切れるようになっていれば終了です。 #1000だけで思うように切れない場合、#6000で仕上げをすると良いでしょう。砥石はハードルが高いと感じる人は、市販のシャープナーを試してください。


多彩な材質が選べるバリエーションの幅

ハンドルの素材によってナイフの表情はがらりと変わります。ステンレススチールかカーボンスチールか。そのどちらかが決まったら、お気に入りの柄を探しましょう。

<ブナ>
オピネルらしいナチュラルカラー。手に吸い付くような、ねっとりとした感触があります。

<ウォールナット>
落ち着いたダークブラウンが特徴。年を重ねるごとに色が明るくなります。硬く、反りにくい材質です。

<オーク>
色味はブナに近いものの、木目が浮き出ています。使い込むごとに色が褐色化し、味わい深い仕上がりになります。

<オリーブ>
オークよりも木目がしっかりと入り、独自の表情が楽しめます。水が染み込まないほど硬く、堅牢な材質です。

オピネルのナイフは安価で種類も多いため、自分らしいカスタムをする人もいます。例えば木材のハンドルをライターで炙り、ワセリンを塗ることで光沢が出ます。こうすることで、長年使いこんだような味わいが生まれ、高級感も生まれます。電熱ペンを使ってハンドル部分に絵を施す人もいます。技術力が必要ですが、正に世界に1本のナイフになります。


初心者から上級者まで絶対外さないナイフ

 
 
 
 
 
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オピネルのナイフはヨーロッパの伝統が育て上げてきました。実用性とデザイン性の両面を兼ね備えた万能ナイフです。ヘビーユースにはモーラナイフを使い、料理などの小技を効かせるシーンにはオピネルを使うといったキャンパーは多いです。キャンプの他、日常生活でも使えるため、所持しておいて損はないアイテムです。

多彩なバリエーションから選ぶ楽しみもあり、コレクターアイテムとしての奥深さも有しています。ブレード、ハンドルのお気に入りを見つけ、所有する喜びを感じてください。そして刃を研ぎ、切れ味を追及することで、より楽しさは増します。オピネルは奥深いナイフの世界へと誘います。

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