エアフレームテントの先駆け、ヘイムプラネット ケイブの魅力とは
Aventure編集部
まるで宇宙ステーションのような外観が印象的なヘイムプラネットのテント「ザ・ケイブ」。写真映えがする見た目がありながらも、設営時間はわずか30秒という驚異的な時短に成功しています。その秘密は空気で骨組みを支えるエアフレーム構造。
エアフレームテントは海外でいち早く普及し、中級から上級キャンパーを中心に親しまれてきました。その居住性やデザイン性の高さ、驚異的な設営時間の短さから日本でも人気に火が付きました。特にデザイン性の高さは他のテントを寄せ付けません。この記事では、ヘイムプラネット「ザ・ケイブ」の魅力を存分にお伝えします。
ドイツが育んだ質実剛健のテントメーカー
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ヘイムプラネットはドイツのハンブルグで設立されました。創業者のステファン・クラウスとステファン・シュルツは、「未来のテント」をコンセプトとして、五角形のエアフレーム「インフレータブル・ダイヤモンド・グリッド」を採用したテントを設計しました。やがて”空気を入れて立ち上げる”独創的なエアーテントは、世界中のキャンプ愛好家に支持されるようになります。
2人のステファンは学生だった2003年にポルトガルの海で「未来のテント」のコンセプトを思いつき、2009年より本格的に開発に取り組みました。2011年にはエアフレームテント「ザ・ケイブ(以下:ケイブ)」の販売を開始。独創的なデザインは「モノリスバックパック」シリーズの開発にも生かされていて、フロントテープに同シリーズのポーチを装着できたり、ショルダーや手持ちの2WAY・3WAYで使えたりと、“ありそうでなかった”拡張性の高い実力派のバックパックとなっています。
ザ・ケイブの魅力
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ここからはケイブの魅力について解説します。
画期的な設営方法
ヘイムプラネットのテントはフレームに金属を使っていないため軽量で、エアポンプで空気を入れるだけでフレームと共にテントも立ち上がり、誰でも簡単に設営できます。
軽量ならば風に弱いのでは?と思うかもしれませんが、五角形のエアフレーム「インフレータブル・ダイヤモンド・グリッド」を採用しているために自立性が強く、ペグを使用することで強風にも耐えられます。ヘイムプラネット社は独自に風速テストを実施しており、YouTubeにその様子を公開しています。実際の映像で強風に抗う様子をご覧ください。
ペグを使用しなくても自立するため、砂浜での利用や、災害時の避難所などでの屋内利用にもおすすめです。
他にはないデザイン性の高さ
エアフレームを使用していることもあり、五角形のテントのデザインは独創的になっています。テレビで紹介されたり、有名人がSNSで購入レポートを上げたりしているだけあって、実用性を兼ねた珍しいデザインはキャンプサイトでも目立ち、一目置かれること間違いなしです。
居住性
インナーはメッシュになっているため、通気性もあり、室内の快適さも備えています。 大人なら2〜3人、子供と一緒なら大人2人+子供2人まで対応できる室内の広さです。
ザ・ケイブの詳細情報
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【価格】¥93,500(税込)
【材質】フライシート:66Dリップストップポリエステル(耐水圧5,000mm)/インナーテント:40Dリップストップナイロン/グラウンドシート:70Dナイロン(耐水圧5,000mm)
【重量】4.8kg 【サイズ】使用時:2.4 ×2.4×1.27m(インナー5㎡)/収納時:40×32×23cm
【付属品】リペアシート、ペグ、ガイライン
ヘイムプラネットの評判・評価
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ケイブは設営方法やデザインなど、他にはないテントなだけあって価格も高価。購入前に実際のユーザーからの評判も知っておきたいところです。
ユーザーからの声
設営、撤収が驚くほど早いです。
浮き輪のようなフワフワな感じを想像していたのとは全く違うほど丈夫な作りです。エアフレームに空気を入れて指で弾くとカンカンと音が出る程硬いです。
引用:[Amazonレビュー]
設営も楽で、カラーも最高にかっこいいです。
引用:[楽天レビュー]
デザインに惹かれて購入。室内で試し張りを行い満足していますが、独特な形のため室内が狭く感じる点が予想外でした。
引用:[楽天レビュー]
良かった点
わずか数分で設営完了という売り文句に偽りなしですね。のんびりやっても10分もかかりません。もちろん、ペグダウンまで含めての時間です。純正のダブルアクションポンプも強力でとにかくあっという間にフレームが立ちあがります。我が家にはスノーピークの2ルームテントもあるのですが、設営のための労力が桁違い。イマイチな点
やはりちょっと狭いかも。快適重視なら、大人だと2人で使うのがベストでしょう。子供2人+大人1人でも大丈夫ですが、それ以上だとちょっと厳しいかも。我が家ではサーマレストのインフレータブルマットを使用しているのですが、3枚並べると両端はめくれあがってしまいました。 結露を乾かしにくいというのもネガティブな点ですね。構造上、空気の層がしっかりできてテント内は温かいです。
引用:[WEEKEND OUTDOOR]
オールシーズンで利用可能!
ヘイムプラネットのエアフレームテントには、ケイブの他に「バックドア」というひとまわり大きな4〜5人用テントがあります。
バックドアは前後にメッシュが付いていて通気性があるため、夏は快適ですが、冬場は室内の気温が下がります。ケイブは入り口部分をメッシュにできますが、他のテントと比べると温度が上がりやすく、夏場は避暑アイテムが必須です。
このように、夏はバックドア、秋冬はケイブ、と使い分けることでヘイムプラネットのテントをオールシーズン楽しむことができます。
変わり種のザ・ケイブは少人数での利用がおすすめ
メーカーでは大人2〜3人の使用を推奨していますが、ユーザーからは少し狭く感じるという声も多く、大人2人の利用でゆったりと過ごすのがおすすめです。
また、大型のテントやシェルターの中に就寝用のテントとしてカンガルースタイルで使うのにも適しています。
ケイブは価格は93,500円(税込)と決して簡単に手に入れやすい価格とはいえません。それでも、軽量さや設営の簡単さ、頑丈さ、コンパクトになる高い携帯性、そして他にはない独創的なデザインを鑑みると、高価格を差し置いても満足できるはずです。デザインのみならず機能性にもこだわる“ホンモノ志向”のキャンパーに、ぜひおすすめしたいテントです。
少人数のキャンプでは、他にはない唯一無二のテント、ケイブと一緒に特別な時間を過ごしてみませんか。