シェルターとスクリーンタープを兼ねる|スノーピーク リビングシェルロングPro
Aventure編集部
スノーピークを代表する幕ともいえる「リビングシェルロングPro」。使い勝手が良く、設営・撤収も簡単で、キャンプ初心者からベテランまで愛されています。今回はリビングシェルロングProについて徹底的に解説。対抗馬ともいわれている「ランドロック」との違いや比較もします。
リビングシェルロングProとは
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リビングロングシェルProはスノーピークの中の最上位カテゴリのProシリーズのもの。Proライン特有の濃いタンカラーに赤いラインがスタイリッシュなデザインです。人気の幕、「リビングシェル」をベースに奥行きを拡張し、生地も強化したProユース版です。
大型シェルでありながら、風に強く、メッシュの数の多さから通気性もいいため、快適に過ごせます。バックパネルの一部を開けると「ドックドーム Pro.6」などをはじめとするテントとのドッキングが可能で寝室とリビングを自由に行き来できるようになります。 また、別売のインナールームを使えば2ルームシェルターにもなります。
スペックとユーザーの声
リビングロングシェルPro
リビングロングシェルProを実際に使っているユーザーからの声やスペックを紹介します。
あらゆる面で満足
エントリー2ルームエルフィールドからの買い替えで、結果は大満足です。専用のインナーテントも購入して4人家族で使用しています。大きさは必要十分な大きさ。購入前はランドロックと比較してインナーテントを張った際にリビングが少し狭いのが気にはなりましたが、いざとなればアメドなどの他のテントを接続できるのでこちらを選びました。メッシュが多くて通気性が良いのはもちろんなのですが、メッシュ部分をすべて開いた際の見た目の美しさはスノーピークのテント・シェルターの中で一番だと感じています。
カラーは希少性も踏まえてアイボリーを選びました。暑さが気になるところですが、逆に熱がこもらなくて快適に過ごせています。ルーフシールド付きと考えると通常版と比較してもそれほど高くは感じませんでした。
さすがProシリーズということもあり、エルフィールドと比較するとあらゆる面で上回っていると感じています。生地やファスナーなども高級感があります(お値段もその分高いですが…)。設営がしやすいのも大きなポイントで、エルフィールドでは必ず2名でないと設営が厳しかったのが、リビロンだと設営・撤収ともに風が強くなければ1人で対応可能です。設営時間も15分から20分程度です。
今の2ルームテントに今ひとつ満足できていない方のステップアップとしておすすめできるシェルターだと思います。
引用:[Amazon レビュー]
冬のキャンプに最適でした
生憎の雨と寒さでしたが、このテントのお陰で快適に過ごせました。 雨が降り込むこともなく、中でストーブを使用できるので寒くもなくとても良かったです。
引用:[Amazon レビュー]
【価格】¥190,300 (税込)
【材質】本体:150Dポリエステルオックス/ルーフ部:遮光ピグメントPUコーティング耐水圧3,000mmミニマム/ウォール部:耐水圧1,800mmミニマム・テフロン撥水加工・UVカット加工/フレーム:A6061(φ16mm・19mm)
【サイズ】展開時:530×415×220(高さ) m/収納時:80×28×30(高さ)cm
【重量】18.6kg 【セット内容】本体、リッジポール、Aフレーム(×2)、Cフレーム(×2)、テントフレーム(×1)、アップライトポール190(×2)、ジュラルミンペグ(21cm×26)、自在付ロープ(3.5m×4、7m×2、2m×4)、シームグリップ剤、ペグケース、フレームケース、キャリーバッグ
【対応人数】6人
引用:[snow peak|リビングシェルロング Pro. [4-6人用]]
リビングロングシェルPro|インナールーム
リビングロングシェルPro専用インナールームです。単体では使えません。
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【価格】¥36,080 (税込)
【材質】本体:75Dポリエステルリップストップ/ボトム:300Dポリエステルオックス・PUコーティング耐水圧10,000mmミニマム
【サイズ】展開時:530×415×220(高さ) m/収納時:39×70×20(高さ)cm
【重量】3.5kg 【セット内容】本体、収納ケース
引用:[snow peak|リビングシェル ロング Pro. インナールーム]
広々した快適空間
奥行き530mの広い室内で、吊り下げ式のインナールームを後付けできるため、リビングの隣に寝室を設けることができます。 ※ただし、テクニカルコットンではなく化繊なので近くで焚き火をするのは注意してください
メッシュの数が多い
フルオープンで明るい上、どこからでも風が入ってきて夏は快適に過ごせます。フルクローズしても換気は可能で、外気の侵入を防ぐスカートがあるため、メッシュの数が多くても冬でも暖かく過ごせます。
テントとの連結ができる
バックパネルの一部を開けて、ドックドームPro.6、ランドブリーズ4、ランドブリーズ6、アメニティドームS、アメニティドームM、アメニティドームとつなげることができるため、スクリーンタープとしても使用できます。
リビングシェルロングProの魅力
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オールシーズン対応
フルオープン、フルクローズ、メッシュと切り替えて使い分けられるため、オールシーズン使用できます。
設営・撤収が簡単
Aフレームで生地を持ち上げて、アーチ状になっているCフレームを通すだけで簡単に設営できます。スノーピークは設営のしやすさにもともと定評があり、フレームやフレームを通すスリーブを間違えないように色分けされているため、さらに設営が簡単です。
強風にも耐える強度
フレームの交差箇所が多いと強度が増すといわれていますが、Aフレームにアーチ状になっているCフレームを使っており、一般的な2ルームトンネル型よりも交差箇所が多いため、安心です。
フレームは直径1.9cmと一般的なフレームより太いことから、ドームテントより背が高いのにもかかわらず、安定性が高くなっています。
シェルターとしてもスクリーンタープとしても使える
単体で使うとシェルター、テントと連結するとスクリーンタープになります。
シールド加工で快適性が抜群
気温35℃ほどの暑い環境の中でノーマルとシールドのタープの下にセットしたテーブルの温度を測るとシールドのものは2〜4℃低いという結果が出ました。
ランドロックとの比較
リビングロングシェルProを購入する際によく検討されるのが「ランドロック」です。対応人数は同じく6人。リビングと寝室をひとつでまかなえる2ルームシェルターで、価格もさほど変わりません。ここからは2つの違いを解説します。
【リビングロングシェルPro】
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【ランドロック】
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◆ランドロック|スペック◆
【価格】¥174,900(税込)
【材質】本体:150Dポリエステルオックス・遮光ピグメントPUコーティング耐水圧3,000mmミニマム(ルーフ部)・UVカット加工・テフロン撥水加工・150Dポリエステルオックス・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム(ウォール部)・UVカット加工・テフロン撥水加工/フレーム:A6061(φ19mm)/インナールーム:68Dポリエステルタフタ(ウォール)・210Dポリエステルオックス・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム(ボトム)
【サイズ】625×405×205(高さ)cm(展開時)/キャリーバッグ:75×33×36(高さ)cm・フレームケース:72×17×22(高さ)cm(収納時)
【重量】22kg(付属品含む)
【セット内容】本体、インナールーム、Aフレーム(×2)、Cフレーム(×2)、センターフレーム、リッジポール、ジュラルミンペグ(21cm×27)、自在付ロープ(1.5m×2、2.5m×4、3.5m×6)、シームグリップ剤、ペグケース、フレームキャリーバッグ、キャリーバッグ、コンプレッションベルト(×2)
【対応人数】6人
引用:[snow peak|ランドロック]
- メッシュの数
- 自由度
- インナールーム
- 設営
- 居住性
リビングロングシェルProの方がランドロックよりメッシュの数が多く、様々な大きさで天井を除いてほぼ全てをメッシュにできるため、風向きを気にせず設営できる上、通気性が抜群です。夏キャンプにはもってこいのシェルです。
リビングロングシェルProには、ランドロックにはないアップライトポールが付属しており、前室側のサイドウォールを跳ね上げるとタープになります。このタープがあることで強風が吹かない限りはサイドからは雨が吹き込むことがありません。
リビングロングシェルProのインナールームは別売ですが、ランドロックには標準で付属しています。リビングロングシェルProのインナールームの形は台形で、デッドスペースがありますが、ランドロックのインナールームは正方形に近い形で広々使えます。
両方とも大きな見た目とは反して、設営のしやすさが魅力のひとつです。特に、ランドロックは慣れれば1人でも設営できるほど簡単です。
奥行きはランドロックの方が1mほど長いのですが、リビングロングシェルProは対応しているテントとつなげられるため、テントをつなげればリビングスペースが驚くほど広くなります。
リビングシェルロングProで快適なキャンプライフを
インナールームがデフォルトでついていて、広々使えるのがランドロック、メッシュ部分が多く通気性が高いため快適な夏キャンプを過ごせるのがリビングロングシェルPro。
対応テントをドッキングすれば、リビングロングシェルProでも広々としたリビングが生まれ、ゆったり快適に過ごすことができます。
どのように使いたいかによってどちらを選ぶかは変わってきますが、スクリーンタープとシェルターのいいとこどりをしているリビングロングシェルProでいろいろな使い方が楽しめることから、AVENTURE編集部はリビングロングシェルProを推したい!と考えています。