キャンプチェアの王道「カーミットチェア ハイバック」の最大の魅力はカスタマイズ性の高さだった
Aventure編集部
カーミットチェアといえば、キャンパーが一度は憧れる折りたたみ式チェアです。バイカーがツーリング先で使うために作ったといわれているだけあり、コンパクトで軽量。無駄のないスタイリッシュな機能美に惚れ込み、キャンプサイトのみならず自宅でも愛用するキャンパーもいるほどです。
実はキャンプ中、1番長く過ごす場所はチェアの上。所有欲を満たすだけでなく、自分らしくカスタマイズして自分にとって1番快適なチェアに仕上げていく楽しみもあるカーミットチェア 。その魅力について紐解いていきます。
カーミットチェアとは
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カーミットチェアが誕生したのは1984年のこと。キャンプ好きなバイク乗りのカーミットにより作られました。彼はバイクに積めるほどコンパクトで軽量、かつ頑丈なチェアを求めていましたが、なかなか見合う製品がなく、自分で制作するに至りました。分割できてコンパクトにまとまる頑丈なチェアができあがり、今ではカーミットのチェアはアウトドアチェアの王様とも呼ばれています。
どんなキャンプサイトでも馴染むおしゃれなチェアは、アウトドアのみならず、家の中でも使えます。標準のチェアは馴染み深いオーク材で作られています。
ハンドメイドのこだわり
デザインは30年以上変わらず、アメリカで一点一点ハンドメイドで作られているカーミットチェア。レギュラーのものはオーク材ですが、木材はウォールナットも選べます。どちらも広葉樹で、耐久性のあるマリングレードのポリウレタンが施され、チェアを保護しています。
ハンドメイドならではの「ニスムラ」、木材特有の色の濃淡によって、ハンドメイドならではの“世界に一つしかない”味わいを感じることができます。
また、ハンドメイドだからこそできる木材のきれいな湾曲や金属とのバランスは絶妙で、木材の強度では足りない部分は、軽いアルミニウムと頑丈なステンレス素材で補強されています。
カーミットチェア レギュラー
カーミットチェアのレギュラーサイズは58cmの長さの袋に折りたたんで収納でき、持ち運びのしやすさを十分に考えて作られています。布部分は1000デニールナイロンで、しっかり糸の詰まった生地で、非常に丈夫です。
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ユーザーからの声
とても座り心地が良くて気に入っています。家の中で普段使いしています。キャンプにも持っていきますが、夏は良いのですが、秋口は背中とお尻の部分が離れているので、少し寒く感じます。
引用:[Amazonレビュー]
◆ SPEC ◆
【価格】¥34,800(税込)
【重量】2.5kg
【耐荷重】158kg
【サイズ】収納時:約11×16×56cm/組立時:幅約53×高さ約61cm
【座面高】約32cm
【素材】オーク材・アルミ・スチール・1,000デニールナイロン
引用:[Kermit Chair specialty store]
カーミットチェア ワイド
通常のカーミットチェアのワイド版で、座面は5cm幅が広くなっていますが、高さや奥行きは変わりません。 ワイド版ではありますが、レギュラー版同様、58cmの長さの袋に収納できます。
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ユーザーからの声
所有していることがうれしい逸品。不満点は、ありません。
引用:[Amazonレビュー]
◆ SPEC ◆
【価格】¥39,600(税込)
【重量】2.8kg
【耐荷重】158kg
【サイズ】収納時:約11×16×56cm/組立時:幅約58×高さ約61cm
【座面高】約32cm
【素材】オーク材・アルミ・スチール・1,000デニールナイロン
引用:[Kermit Chair specialty store]
カーミットチェア ハイバック
通常のカーミットチェアより背もたれが10cm高い、ハイバックタイプです。背もたれが高い分、収納袋は67cmのものですが、レギュラー版同様、コンパクトに折りたためます。 レギュラータイプのものは背面が低いのですが、ハイバックタイプは肩辺りまでサポートするため、一層快適に過ごせます。
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ユーザーからの声
ハイバックにしたことで座り心地が良いです。組み立てもあまり力を入れずに完成しました。ホームセンターで足カバーを買ったのであとはデビューするだけです。
引用:[楽天レビュー]
◆ SPEC ◆
【価格】¥46,800(税込)
【重量】3kg
【耐荷重】158kg
【サイズ】収納時:約11×16×67cm/組立時:幅約53×高さ約71cm
【座面高】約32cm
【素材】オーク材・アルミ・スチール・1,000デニールナイロン
引用:[Kermit Chair specialty store]
カーミットチェア ウォールナット
ウォールナットは高級家具やピアノ・バイオリンにも使われる美しい木目と落ち着いた色合いの木材です。適度な硬さと弾力性があり、耐久性にも優れていることからライフル銃のパーツにも使われているほどです。
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ユーザーからの声
恐るべき軽さ、無駄のない美しさ、座り心地、分解時のサイズ。ちょっと感動しました。
ちらほら他のレビューにある木屑や傷などもなく大満足な一脚です。
引用:[楽天レビュー]
◆ SPEC ◆
【価格】¥42,000(税込)
【重量】2.5kg
【耐荷重】113kg
【サイズ】収納時:約11×16×56cm/組立時:幅約53×高さ約61cm
【座面高】約32cm
【素材】ウォールナット・アルミ・スチール・1,000デニールナイロン
引用:[Kermit Chair specialty store]
カラーバリエーション
カーミットチェアはカラーバリエーションが豊富です。 そのカラーは、ブラック・グリーン・バーガンディ・ネイビー・レッド・ブラウン・ベージュ(日本限定色)の7色です。
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その他、期間限定でマルチカラーのものや、ブランドとコラボレーションしたものが販売されることがあります。
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こちらはハイバックタイプのベージュとブラウンのマルチカラー(限定版)です。
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カスタマイズで自分らしく
カスタム品は純正のオプション品だけでなく、他メーカーもカーミットチェアのために様々なパーツを販売するほど。ぜひカスタマイズして自分らしく仕上げましょう。
Kermit|レッグ エクステンションセット(シルバー)
通常約32cmの座面高のカーミットチェアを約43cmまで高くできるパーツで、他にブラックカラーもあります。
引用:[Kermitchair.jp|レッグエクステンションセット]
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Kermit|カップホルダー
カーミットチェア専用のカップホルダーです。
引用:[kermitshair.jp|カップホルダー]
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CWF|カーミットバックパックキット
カーミットチェアの座面と背面を取り外してこのキットを組み付けると、カーミットチェアがバックパックとしても使えるようになります。座面と背面が一体型なので、腰も安定して快適に座れます。背面の収納部は10Lの容量で、座面下のディジーチェーンを使えばさらに収納部が増え、拡張性の高さも魅力です。
引用:[plywood|カーミットバックパックキット]
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バリスティクス|パイプアンドハンドルカバー
カーミットチェアの上下の弓形のパーツに取り付け、チェーン部分にカラビナやS字フックをつけると、シェラカップやLEDランタンなどのギアをぶら下げられます。
引用:[plywood|パイプアンドハンドルカバー]
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デトアーライフ|カーミットチェア専用クッション
クッションは座面と背面の2分割仕様になっていて、クッションをつけたまま椅子を折りたたんで開かないようにバックルで固定することも可能。カーミットチェアの自宅使用にもおすすめです。
引用:[plywood|カーミットチェア専用クッション]
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キャンパー達のカスタム例
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こちらは自作されたカスタムチェア。座面と背面の生地を張り替え、部分的にレザーを使って男前に仕上げられています。
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こちらは座面背面ともにレザーで仕上げ、肘掛けもカスタマイズされています。
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こちらはアウトドアショップに特注してカスタムした座面背面一体型のレザーシート。裏側にはコーデュラを貼り付けているそうで、座り心地も最高とのこと。
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モンキーズ×バリスティクスの座面背面一体型シートは、おしゃれなカモフラ柄が揃っています。
カーミットチェアを選ぶメリット
コンパクトに収納できる
バイカーが作っただけあり、ツーリングやオートキャンプで持ち運ぶには十分なコンパクトさと軽さです。
無駄のない機能的なデザイン
無駄のないデザインは機能美ともいえます。チェアひとつでガラッと変わるキャンプサイトの雰囲気を壊さず、どんなキャンプサイトにも馴染む、シンプルで男前なデザインが魅力です。
豊富なカラーバリエーションやカスタマイズで自分らしさを演出できる
カーミットチェアはカラーバリエーションが豊富なだけでなく、座面や背面を変えることや、オプション品を使って無限にカスタムでき、自分好みのチェアに仕上げられます。
自宅使用でもインテリアに馴染む
キャンプサイトではもちろんのこと、自宅でもインテリアにしっくりと馴染むので、おしゃれなファニチャーとしても使えます。
カーミットチェアを選ぶデメリット
組み立てや収納にコツがいる
組み立て自体は簡単なのですが、木の枠に金具を留める際に力がいります。コツを掴むまでは少し手が痛むことも。
ハンドメイドゆえのムラがある
木材の色やニスムラ、輸送中の傷など、必ずしも完璧でキレイな商品が手に入るとは限りません。中でもニスに関しては、木材を腐食などから守るため、何度も塗られており、ムラが起きることもしばしば。
しかし、それもハンドメイドの証。ひとつとして同じものはないことを楽しむのもカーミットチェアです。
他社製品に比べて高価
人気の他社製品、ヘリノックスのタクティカルチェアが14,080〜16,280円(税込)のところ、カーミットチェアは34,800円(税込)と約2倍以上の価格。他社製品より圧倒的に高価です。
軽量を謳っているが他社製品よりは重い
ここでも代表的なキャンプチェアのひとつ、ヘリノックスのタクティカルチェアとの比較をします。
ヘリノックスのタクティカルチェアの重量:1.02kg
カーミットチェア レギュラーの重量:2.5kg
重量でも約2.5倍となっており、手持ちでの持ち運びだと重いこともあるかもしれません。
ただし、ヘリノックスのチェアが驚異的な軽さなので、カーミットが特別重いというわけではありません。
自分らしくカスタマイズして快適に過ごそう
カーミットチェアはそのまま使っても十分“男前”なカッコよさがありますが、座面や背面をレザーなどでカスタムするとさらにカッコよく仕上げることができます。
中にはカスタム品を自作するキャンパーもいるほど「ハマる」カーミットチェア。数多あるオプション品の中から好みのものを選んで、自分らしいチェアを作り上げると、キャンプサイトでも自宅使用でも愛着を持って使える上、所有欲も満たされることでしょう。