極上の寝心地を提供するイスカ「エアドライト」の魅力を徹底解説
Aventure編集部
イスカのエアシリーズが廃盤になり、「エアプラス」と「エアドライト」の新ラインができました。今回はフルモデルチェンジした「エアドライト」に焦点を当て解説します。エアプラスとの違いやおすすめのモデルについても紹介します。
イスカのシュラフ
イスカは国産寝袋メーカーで、1972年に大阪で創業して以来50年寝袋を作り続けている老舗メーカーです。競合他社であるモンベルが創業したのは1975年ですから、イスカはそれより前からすでに寝袋を作り続けているのです。
長い年月の経験と知識を生かして寝袋を作り、進化を続けるイスカ。“HEARTY&QUALITY 心あるモノづくりで、最高の品質を”とブランドコンセプトを掲げているとおり、最新技術や素材を生かしてユーザーへ最高級の眠りを提供しています。
新しくなった「エアドライト」
何が変わったのか
これまではフラッグシップグレードの「エア」シリーズと、廉価版となる「エアSL」シリーズでしたが、現在はエアシリーズをアップグレードさせた「エアプラス」とダウンの質を落として(とはいえ、800FP→750FP)撥水ダウンを使った「エアドライト」の2展開となりました。
そして、どちらのモデルにも共通しているのが、ダウンの偏りを防いでくれる、胸から腰にかけてのセパレートボックスを採用したことが新しいポイントです。
撥水ダウンを採用したエアドライト
濡れに強いグースダウンを採用しているエアプラス。その一方で、濡れに弱いダックダウンを採用しているエアドライト。ダウンは乾いた状態で空気を含みふわふわしているときこそ暖かさを感じられるため、濡れに強くしっかりと空気を含むことが重要です。そこで、濡れに弱いダックダウンを使用しているエアドライトでは撥水加工を施してそのウィークポイントをカバーしています。
モデル紹介
エアドライトの種類は夏の登山〜厳冬期の3000mクラスの山岳にも対応するモデルまで様々。ラインナップを紹介します。290、480には170cm以下の人に向けた丈の短いショートモデルもあります。
140
ドライトの最軽量モデル。災害時や冬のインナーシュラフとしても最適です。極力軽量化をするためにジッパーはついていません。
【羽毛量】140g(90/10 750フィルパワ- 撥水ダウン)
【重量】300g
160
夏の山小屋や緊急時に使えることを考えて設計されています。
【羽毛量】190g(90/10 750フィルパワ- 撥水ダウン)
【重量】415g
190
夏の中級山岳でのテント泊、避難小屋での宿泊に向いています。冬季のインナーシュラフとしてもおすすめです。
【羽毛量】160g(90/10 750フィルパワ- 撥水ダウン)
【重量】360g
290
夏の3000mクラスの山岳や春夏の中級山岳に向いています。保温性と軽量性を両立させるためにシュラフの上部はボックス構造、下部はシングル構造になっています。
【羽毛量】290g(90/10 750フィルパワ- 撥水ダウン)
【重量】560g
480
春〜秋、低い山なら冬にも対応するモデルです。首から胸にかけて設置されているセパレートボックスが保温性を高めています。
【羽毛量】480g(90/10 750フィルパワ- 撥水ダウン)
【重量】870g
670
厳冬の中級山岳、雪の残る3000mクラスの山岳に向いています。最も保温性に優れた台形ボックス構造で独自のショルダーウォーマーにドラフトチューブを装備。
【羽毛量】670g(90/10 750フィルパワ- 撥水ダウン)
【重量】1,070g
860
厳冬の3000m級山岳や八ヶ岳などに適しています。独自の舟型構造で保温性は最上級です。本体を大きめにすることで、着込んだ際にも対応できるようにしています。
【羽毛量】860g(90/10 750フィルパワ- 撥水ダウン)
【重量】1,330g
「エアプラス」VS「エアドライト」
ここまでエアドライトの解説をしてきましたが、ハイエンドモデルであるエアプラスも気になるところです。そこで、エアプラスとエアドライトの比較をしました。
各モデルの比較
エアプラスは高FPのダウンを使ったハイエンドモデルですが、エアドライトはFPがエアプラスより低い分、それより多くの撥水ダウンを使っています。対応温度はそれぞれのモデルで全く同じです。
エアプラス280 |
エアドライト290 |
|
---|---|---|
FP |
800FP |
750FP(撥水加工) |
対応温度 |
2℃ |
2℃ |
重量 |
550g |
560g |
価格 |
¥37,400 |
¥30,800 |
エアプラス450 |
エアドライト480 |
|
FP |
800FP |
750FP(撥水加工) |
対応温度 |
−6℃ |
−6℃ |
重量 |
840g |
870g |
価格 |
¥47,300 |
¥40,700 |
エアプラス630 |
エアドライト670 |
|
FP |
800FP |
750FP(撥水加工) |
対応温度 |
−15℃ |
−15℃ |
重量 |
1,030g |
1,070g |
価格 |
¥58,300 |
¥50,600 |
エアプラス810 |
エアドライト860 |
|
FP |
800FP |
750FP(撥水加工) |
対応温度 |
−25℃ |
−25℃ |
重量 |
1,280g |
1,330g |
価格 |
¥69,300 |
¥60,500 |
エアドライトをおすすめする理由
価格的にはどのモデルでも7,000〜9,000円ほど安く、重量は10〜50g程度重いだけでコスパのよさは申し分ありません。高品質なダウンシュラフがほしいけれどコスパも気になる、という方にはエアドライトはぴったりです。 また、撥水ダウンを使っているため、濡れに弱いダックダウンでもグースダウン並みに使い倒せます。
応用範囲が高くコスパもいいエアドライトをガンガン使おう
ダックダウンでも撥水加工がされていて、夏モデル〜厳冬モデルまでラインナップしているエアドライト。ハイエンドモデルのエアプラスと比較しても重量の違いはわずかなのにもかかわらず、コスパのよさに驚きます。
様々なシーンで使い倒せるエアドライト、おすすめです。