日本製で使いやすさ抜群!入手困難なフェデカナイフの魅力に迫る
Aventure編集部
多くのキャンパーに愛用されているフェデカ(FEDECA)ナイフ。切れ味がよく使いやすいと評判で、スタイリッシュな見た目も好評です。職人によって一本ずつ丁寧に作られており、現在も予約注文が必要なほど根強い人気を集めています。
自分で削って専用のナイフを作れるキットもあるので、キャンプツールにこだわりたい方におすすめです。
この記事では、フェデカナイフの特性や製造をおこなっている神沢鉄工株式会社、自分好みのナイフを作れるキットについて紹介します。
フェデカナイフとは
フェデカナイフとは、兵庫県三木市にて木工刃物を主に製造する神沢鉄工株式会社のオリジナルナイフです。折りたたみ式で持ち運びしやすく、使いやすさと洗練されたスタイルで人気を博しています。
包丁のように押し切りができるこだわりのカーブ製法
アウトドア用のナイフは、刃先を手前に引くようにしてカットする引き切りが一般的です。なぜならナイフは刃先からハンドルまでが一直線の構造になっているため、押し切りをしようとするとハンドルを握る手が邪魔になってしまうからです。
しかしフェデカナイフは、刃先からハンドルにかけて緩やかなカーブを描いた構造になっており、包丁のように押し切りをしても手が邪魔になりません。一般的なナイフが使いづらいと感じる人におすすめです。
刃はカーボン製とステンレス製の2種類
刃の素材はカーボンとステンレスの2種類です。カーボン製の刃は研ぎやすく、切れ味の良さが特徴です。しかしサビやすく、こまめに水気を拭き取る必要があります。
ステンレスはカーボン製に比べて切れ味が劣りますが、サビにくいためメンテナンスがしやすいところが利点です。メンテナンスが必要でも性能にこだわりたい人にはカーボン製、アウトドア初心者にはステンレス製が向いています。
ハンドル部分の素材は6種類
現在販売されているハンドルの素材は、以下の6種類です。
・ブラック
・リップルブラック
・名栗ブラック
・名栗イペ
・ウォルナット
・マルチカラー(2022年新作モデル)
「ブラック」「リップルブラック」「名栗ブラック」の3種類は、木材に樹脂を染み込ませて耐水性を高めた積層強化木を使用しています。他にも強度に優れ重厚感のある「名栗イペ」、使っている間に味わい深い色へ変化する「ウォルナット」、そしてカナディアンなデザインが美しい「マルチカラー」と、それぞれ材質の特性によって選べます。
分解してメンテナンスが可能
折りたたみ式のナイフにありがちなのが、メンテナンスがしにくいことです。入念な手入れをしていても、隙間に入ってしまった食材の切れ端や水気が原因で、刃のサビやハンドルの変色が起きやすくなります。
フェデカナイフは、付属の板ドライバーでネジを外せば簡単に分解できます。オンラインショップでの注文時に専用のレザーケース、刃の手入れ用として椿油を追加注文すれば、隅々まで丁寧なメンテナンスを施せます。
無料の刃研ぎサービスがある
フェデカナイフは市販のシャープナーや砥石でもメンテナンスできますが、アフターフォローとして無料で刃研ぎをしてもらえます。フェデカのホームページ内にある「刃研ぎ無料ご連絡先入力フォーム」にて必要事項を入力します。
その後のやり取りはInstagramでのメッセージに切り替わるので、アカウント名の入力が必須です。Instagramのアカウントを持っていない方は、前もって作成しておきましょう。
主な仕様
フェデカナイフの主な仕様は、以下の通りです。
・刃渡り:約93mm
・刃の厚み:約2mm
・全長:約220mm (刃収納時 147mm)
【フェデカ】
刃渡り93mm、全長約220mmのフェデカナイフは、テーブルナイフより一回り小さなサイズです。女性でも使いやすく、野菜や肉、魚など幅広い具材を調理できます。
刃収納時は147mmで、ポケットに入るくらいの大きさです。紐付きのレザーケースに入れれば、カバンやベルトにくくりつけられます。包丁のようにかさばらず、安全な持ち運びが可能です。
フェデカナイフの製造元「神沢鉄工株式会社」とは?
兵庫県三木市は刃物の産地
兵庫県三木市は古くから「播州三木」と呼ばれ、鍛冶屋の町として発展してきた地域です。神沢鉄工株式会社は三木市にて1895年に創業し、ノコギリやカンナなどの大工道具から一般家庭で使われる包丁やはさみまで、幅広い種類の刃物を製造しています。
フェデカナイフは、神沢鉄工株式会社が2014年に立ち上げた「フェデカシリーズ」の中のひとつです。「一般の消費者がより手に取りやすい商品を作りたい」というコンセプトからスタートしました。
職人による手作り
フェデカナイフの魅力として挙げられるのが、職人による手作りにこだわっている点です。刃とハンドルの切り出しや加工は機械でおこないますが、最終的な磨きや組立は職人たちが一本ずつ手作業で作っています。小さなネジ一つに至るまで全ての部品を自社製造している、純国産のナイフです。
クラウドファンディングにて大人気
2017年、神沢鉄工株式会社はナイフキットのクラウドファンディングをおこない、わずか5時間で目標金額を達成します。2019年にはフェデカナイフのクラウドファンディングに再び挑戦し、今度は1,200名以上のサポーターと800万円を超える支援を得ることに成功しました。
現在も入荷が困難な状況が続いている
フェデカナイフは販売当初から「使いやすい」「純国産で高品質」と大好評で、今もその人気が衰えていません。オンラインショップで品切れが続き、しばらく販売が休止されていたこともあります。現在は販売休止が解除されたものの、現在もほとんどのモデルが1カ月待ちの状態です。
ナイフキットで自分専用のナイフが作れる?
フェデカではより使いやすさや色合いを追求したいユーザーのために、自分でナイフを作れるキット「It’s my knife」を販売しています。
ナイフキットは4種類
ナイフキットのラインナップは、以下の4種類です。
・It’s my knife Folding Easy ステンレス
・It’s my knife Folding Easy
・It’s my knife Folding Standard
・It’s my knife Folding Advanced
難易度別に「Easy」「Standard」「Advanced」の3パッケージを用意しているので、どこから手を加えたいかによって選べます。
上級編では自分好みのナイフが作れる
「It’s my knife」で最もやさしい「Easy」は、面取り加工済みの木材を削り、磨きを加えればハンドルとして使える仕様です。工作が苦手でも挑戦しやすく、自分好みの色に染めることもできます。
「Standard」は「Easy」よりも難易度が高く、ハンドル型に切り出した木材の状態から角を削るところから始めます。自分が使いやすい太さに調整できるメリットがあります。
最も難しいのが「Advanced」です。四角い木材を自分で切り出してハンドルを作る必要があります。ナイフを自分で作ってみたい方から、最初から自分に合うナイフを手作りしたい方まで幅広く楽しめるキットです。
フェデカナイフを購入する方法
フェデカナイフを購入するには、主に以下の方法が挙げられます。
オンラインショップで購入
フェデカナイフを購入するなら、公式オンラインショップの利用が最もスムーズです。会員登録をする必要がありますが、メーカーから直接購入できるので、最新モデルの販売など情報が手に入りやすいメリットがあります。
また不良品など、万が一のことがあっても安心できるでしょう。
ふるさと納税にて購入
割高になりますが、ふるさと納税の返礼品としても購入できます。ふるさと納税を受け付けているサイトは以下の3つです。
・楽天ふるさと納税
・ふるさとチョイス
・ふるなび
フェデカナイフを購入しつつ、ふるさと納税をしたい方におすすめです。
Amazonや楽天で購入できる?
フェデカナイフはAmazonや楽天、その他アウトドア用品ストアのネット通販でも購入できます。Amazonは購入者によって値段や商品の内容が異なりますが、会員登録をせずにナイフ単品を購入したいのであれば問題はありません。
楽天には「FEDECA STORE」というメーカー公式ショップがあり、楽天ポイントを貯められるのでとてもお得です。しかし現在2022年最新モデルを購入できるのが公式オンラインショップのみなので、気になる方は公式オンラインショップでの注文をおすすめします。
格好良くて使いやすさ抜群!国産ブランドのフェデカナイフでアウトドアを楽しもう
兵庫県三木市にて製造されているフェデカナイフは、高品質な国産ブランドであることに加え、使いやすくてスタイリッシュなデザインが魅力的なアウトドア用品です。かつて品切れ続きで販売を休止し、解除された今も1カ月待ちの状態が続いています。
包丁のように押し切りできる便利さと、分解して隅々までメンテナンスができる安心感が自慢の逸品です。さらに愛着を持ちたい方は、自分で手作りできるナイフキットを利用するのも良いでしょう。アウトドア用品としてだけでなく、一生の相棒としてどこでも持ち歩きたいものです。