太陽光発電グッズはアウトドアで便利!タイプ別のおすすめも紹介
Aventure編集部
太陽光に当てておくだけで発電してくれる便利な太陽光発電グッズは、アウトドアシーンで使える便利なアイテムです。また災害による電力不足でも役立つため、一家に一つは持っておきたい必須アイテムと言っても過言ではないでしょう。
この記事では、アウトドア用太陽光グッズの主な種類や利用するメリットとデメリット、使う際の注意点について解説します。購入するための選び方とおすすめのメーカーについても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
アウトドア用太陽光発電グッズの主な種類とは?
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太陽光発電と聞くと、屋根の上に設置されている巨大なソーラーパネルを想像する方も多いでしょう。実は現在、キャンプなど野外で手軽に充電できる太陽光発電グッズが数多く販売されています。
アウトドアで使える太陽光発電グッズは、一家に一つ常備されるほどポピュラーなものではありませんが、今や必須の防災アイテムと言っても過言ではありません。そんな便利かつ有事の際にも役立つソーラーチャージャーには、大きく分けて2つのタイプがあります。
コンパクトタイプ
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まずは、スマホほどのサイズで太陽光発電ができるコンパクトタイプです。次に紹介する折りたたみタイプよりは性能が落ちますが、持ち運びがしやすいメリットがあります。
また、メーカーによってLEDライトや手回しハンドルがついている点も魅力的です。LEDライトは手元を照らす以外にも万が一のときにSOSサインとして使用でき、手回しハンドルがついているタイプは、悪天候でも手動で充電できます。モバイルバッテリーのように、どこへ出かけるにも持っておきたい太陽光発電グッズです。
折りたたみタイプ
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折りたたみタイプは地面に置いて使うことが多いですが、取っ手とカラビナをつないでテントに吊るしたり、リュックに取り付けたりと幅広い使い方ができます。
折りたたみタイプの大きさは幅広く、カバンに収まる小さなサイズから、そのまま取っ手を持って運ぶような大きなサイズまであります。大きさによって性能に差があるため、用途に合わせて使い分けると良いでしょう。
太陽光発電グッズをアウトドアで利用するメリット・デメリット
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スマホやバッテリーの充電ができる
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太陽光発電グッズがあれば、電源のないアウトドアな場所でもスマホやバッテリーの充電が可能です。出力の強いタイプなら、電化製品を使う際に便利なポータブル電源の充電もできます。数日間のキャンプを楽しみたいときは、出力の大きいタイプを選ぶことが重要です。
なお、ポータブル電源はソーラーチャージャーと同じメーカー同士で組み合わせるとより効率的に充電できるので、購入する際は一緒に購入することをおすすめします。
折りたたんで持ち運べる
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ソーラーチャージャーは持ち運びに適しており、折りたたみもしくは巻物のように丸めて保管できます。場所を取らないため、車内や押し入れに入れておけばいざというときも安心でしょう。
災害時にも便利
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災害時には、スマホやラジオが重要な情報源になります。電源のないところでも使い続けるために、ポータブル電源とソーラーチャージャーが必要不可欠です。
曇りでも使用できるタイプもある
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ソーラーチャージャーは、太陽光が弱まる曇りの日には効率が大幅に減少するデメリットがあります。しかし、高出力な商品であればわずかな電力でも維持は可能です。値段は少々張りますが、天気に左右されないようにするには、性能の良さを重視して購入するべきでしょう。
雨や影に弱い
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ソーラーチャージャーを使用する際に注意するべきは、雨や影に弱いことです。防水性に優れた商品はありますが、雨が降っている中で外に出したままにしておくと破損の原因になってしまいます。
また、時間によって影ができてしまうと、一気に効率が落ちる点も要注意です。例えば木の枝や葉っぱ一枚程度の小さな影でも多大な影響を受けてしまうので、外に出している間は影ができないよう常に場所や角度を変えるようにしましょう。
アウトドア用太陽光発電グッズを使う際の注意点
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影のないところに置く
太陽光発電グッズを使う際は、影ができないところに置く点に注意しましょう。置く時点で明るくても、時間が経つと影が差してくる可能性があるので、こまめに確認することをおすすめします。
天気の変化に注意する
ソーラーチャージャーは外で使用する分、急な悪天候の影響を受けやすくなります。例えば急に雨が降ってきたり、突風で飛ばされて傷がついたりすればあっという間に破損してしまうでしょう。砂埃も効率を下げる原因になります。
また、シートタイプは巻くことはできても二つ折りにすることはできないので、風に煽られて折れ曲がってしまう可能性にも注意するべきです。使用する際は日光のよく当たる場所だけでなく、風や砂埃の影響を受けないよう設置の仕方にも気を配る必要があります。
盗難に注意する
アウトドアでは地面に置いたりテントに吊り下げたりと、さまざまな場所で使いますが、忘れてはならないのが盗難です。キャンプ場など周りに人がいる場所では、目を離している間に盗まれてしまう危険性が高まります。
盗難されないように目の届く場所に置いておくか、もしくはカラビナのつなぎ目に南京錠をつけるなど、盗難には十分注意しましょう。
アウトドア用太陽光発電グッズの選び方
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アウトドア用の太陽光発電グッズを選ぶには、以下のような点に注意する必要があります。購入前に一度チェックしておきましょう。
変換効率
変換効率とは「いかに太陽光から電気エネルギーに変換できるか」を表す指標です。数式では「変換効率(%)=太陽光エネルギー(W)÷電気エネルギー(W)×100」のように表せます。受けた太陽光を電気に変換するにはエネルギーが必要なので、変換効率が100%になることはありません。
現在販売されているソーラーチャージャーの最大変換効率は25%程度です。ソーラーチャージャーを選ぶときは、変換効率が25%に近い数値を示すタイプを選びましょう。
充電効率
充電効率とは、ソーラーチャージャーから外部のデバイスに充電する効率のことです。単位はA(アンペア)で表します。
数値が高いほどよりスピーディーに充電できるので、数値の高いものを積極的に選ぶのがおすすめです。なお人気のソーラーチャージャーの充電効率は2.1A〜3Aほどなので、2.1A以上の充電効率があるタイプが良いでしょう。
耐久性
ソーラーチャージャーは主にアウトドアで使うので、耐久性には気を使うことをおすすめします。なぜなら突然雨が降ってきたり、ぶつかって破損させてしまったりする可能性は十分高いと言えるためです。
ソーラーチャージャーの耐久性は、
- 防水
- 防塵
- 防滴
- 衝撃耐性
など幅広く、数値では「保護等級」として表示されます。防水機能は「IPX◯」、防塵機能は「IP◯X」(◯には数字が入ります)の部分を確認しましょう。数値部分が大きければ大きいほど、より外部環境に強い機能を備えている商品です。
USBポートのタイプ
ソーラーチャージャーには、スマホやモバイルバッテリーに接続するUSBポートがありますが、注目すべきは本数と効率の良さです。本数は同時に充電できるように、本数の多いものを選びましょう。
一方で効率の良さを確認するには、変換効率(%)や充電効率(A)数値を見て判断します。変換効率は25%に近いものを、充電効率は2.1Aを超えるタイプがおすすめです。
蓄電機能
ソーラーチャージャーは太陽光で電力を生み出せるメリットがありますが、ほとんどの商品には蓄電機能がありません。つまり発電ができても、使わずに余った分が無駄になってしまうため、ポータブル電源と一緒に使用する必要があります。
しかし、最近は蓄電機能つきのソーラーチャージャーも販売されているので、利便性を考えれば蓄電タイプがより効率的です。もし検討するときは、電池容量を確認しましょう。多ければ多いほど良いですが、目安としてはスマホを3回以上充電できる20,000mAh以上がおすすめです。
その他の機能
ソーラーチャージャーには、商品によって耐久性や蓄電機能以外にもさまざまな機能があります。例えば、
- LEDライト
- 収納ポケット(充電中のスマホが日光で高温になるのを防ぐ)
- 太陽の位置測定器
- ワイヤレス充電機能
などです。どの機能も便利で役に立つものばかりなので、自分がこだわりたい機能つきのソーラーチャージャーを探してみることをおすすめします。
アウトドアにおすすめの太陽光発電グッズ
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この章では、数あるソーラーチャージャーの中でも特に人気で有名なメーカーについて紹介します。
Anker(アンカー)
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Ankerは、中国に本社を置くハードウェアメーカーで、Google出身のエンジニアと数名の有志たちによって2011年に設立されました。最初に製作されたのはPC用のバッテリーで、現在はロボット掃除機やワイヤレススピーカー、ソーラーチャージャーなど幅広い商品を製造・販売しています。
Ankerのソーラーチャージャーは、スマホサイズのポータブルタイプから折りたたみ可能なタイプまでさまざまです。リュックに取り付けたり、取っ手を持って運べます。留め具がマジックテープでできているので、自由に開閉できます。
Jackery(ジャクリ)
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Jackeryは2012年に設立されたアメリカの会社で、ポータブル電源とソーラーパネルを中心に取り扱っています。現在販売されているソーラーパネルは4種類で、最大出力は200W、変換効率は22%と高性能です。
ソーラーパネルは折りたたみ式で、取っ手にマグネットがついています。同メーカーのポータブル電源に接続すれば、液晶ディスプレイでバッテリーの電力残量と入力数、出力数を確認できる仕様です。
BigBlue(ビッグブルー)
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BigBlueは、ソーラーチャージャーとポータブル電源を中心に販売する中国のブランドです。BigBlueのソーラーチャージャーには、充電中に天候の変化で出力が大幅に下がっても、再び天候が良くなれば自動で充電を再開するオートリトライ機能がついています。
変換効率は23%以上、防水・防塵機能にも優れており、1万円以下で購入できる点も魅力的です。750gと軽量なので、災害などに備えて持ち運べる利点もあります。アウトドアや自宅でも役立つ便利ツールです。
suaoki(スアオキ)
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suaokiも中国のブランドで、ポータブル電源とソーラーチャージャーが人気です。変換効率が25%と高いだけでなく、折りたためばエコバッグのようにコンパクトになるので携帯性にも優れています。マグネット式で開閉も手軽にできる仕様で、高機能で使いやすさも抜群です。
こんなにある!変わり種太陽光発電グッズ
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太陽光発電グッズには商品ごとに特性があり、自分の好みに合ったタイプを選択できます。中でも特に変わった性能を持つ太陽光グッズを2つ紹介しましょう。
チャージックミニプロ®︎(Liberflyer(リバーフライヤー)
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Liberflyerのソーラーチャージャーは小ぶりですが、スマホ2台分を同時に充電できるハイパワーな仕様です。また太陽光だけでなく手回しでの充電も可能で、夕方や悪天候でも役立ちます。
Amazonにて4,000円ほどで購入できるコスパの良さも魅力的です。アウトドアだけでなく、災害時にも役立つ優れものと言えるでしょう。
SunSoaker(サンソーカー)(F-WAVE(エフウエイブ))
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SunSoakerは日本製のソーラーチャージャーです。薄いシートタイプで巻物のように持ち運びでき、重さはわずか240g。ガラスを使用しておらず割れにくいため、衝撃に強い仕様です。
スマホ一台であれば2時間弱(iPhoneの場合)ほどで充電できます。立てかけるタイプではないので、岩場など足場の悪い場所でも設置可能です。
太陽光グッズはアウトドアと防災に必須!高性能で使いやすいタイプを選ぼう
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太陽光発電グッズは、アウトドアをより楽しめるだけでなく、災害など有事の際にも役立つ便利な道具です。現在は収納に困らず、持ち運びしやすいタイプのものが数多く販売されています。さらにスマホを数台同時に充電できる高出力な商品や、LEDライトや手回しハンドルつきなど機能が充実したタイプも選ぶ際には見逃せません。
まさに一家に一つは持っておきたい必需品と言えるでしょう。防災グッズの一部として、ぜひ常備しておきたいものです。