高品質の「スノーピーク キッチンシザーズセット」の切れ味と使い勝手の良さを検証
Aventure編集部
キャンプは回数を重ねるほどに料理にもこだわりが出るもの。初心者のころはバーベキューが中心でも、煮込み料理や燻製にチャレンジする人も多いはずです。料理に凝ると何を買えば良いのか迷うのが調理道具。道具をどこまで揃えれば良いかわからなくなります。
その悩みを解決するセットが「スノーピーク キッチンシザーズセット」。アウトドア料理を作るのに手頃なペティナイフ、キッチンバサミ、シース(ケース)が揃っています。
日本を代表するアウトドアブランド、スノーピークが料理にこだわるキャンパーに向けて送り出したキッチンシザーズセットの魅力を伝えます。
スノーピークはなぜ人気を集めているのか
スノーピークはアウトドアブランドの中でも、トップクラスの支持を得ています。キャンプ道具一式をスノーピークで揃える人がいるほど。なぜ、これほど人気なのでしょうか?
人気の秘密を紐解きます。
ブランドストーリー
スノーピークはもともと山井幸雄商店という金物屋。アウトドアブランドとは直接関係のない商店でした。
株式会社ヤマコウへと社名を変更したタイミングで、山井太氏が入社。山井氏はスノーピークの代表取締役会長を務めています。現在でも年間40~60泊のキャンプを楽しむという根っからのアウトドア好きの山井氏が、会社の方向性を大きく変えました。
1980年代までのキャンプと言えば、ヒッピーやヒッチハイカー、バックパッカーといった”変わり者”の文化として定着していました。映画『イージー・ライダー』で、主人公が少ない荷物であちこち旅をし、焚火のそばで眠る姿が描かれています。
この映画が象徴しているように、キャンプは社会の枠組みから離れたイメージを持たれていたのです。
しかし、山井氏はキャンプを家族の絆を深める豊かな時間と再定義します。そこから生まれたのがオートキャンプ。1990年代に日本はオートキャンプの一大ムーブメントを形成します。
スノーピークはその流行の仕掛け役となりました。
現在のキャンプブームをけん引する存在でもあります。「人生に、野遊びを。」をスローガンに掲げ、自然と人をつなぐ存在になることを目指しています。
スノーピークはファンとの交流を重視し、定期的にイベントを開催しています。この底流にはファンとともに自然の中で楽しむ企業文化があるのです。
信頼性の高さ
スノーピークの製品は、他のブランドよりもやや価格が高めに設定されています。これは製品力に自信を持っているため。スノーピークは保証書を付けていません。
これはメーカーが製品の品質に責任を持つのは当然であり、欠陥によって機能が失われた場合は無料で修理または交換するという文化があるためです。
質の高さとアフターフォローは充実しています。
経営者の志
山井氏は熱烈なキャンプ、アウトドアファン。自然で遊ぶことを誰よりも愛しています。
経営者が事業に熱中していることこそが、スノーピークの熱量を支えています。次々と魅力的な商品が生み出されているのは、社員や取引先がそれに共感している証拠でしょう。
その熱量が失われない限り、魅力的な製品を世に広めてくれるに違いありません。
スノーピーク キッチンシザーズセットの概要
スノーピークキッチンシザーズセットは、ペティナイフ、キッチンバサミを専用ケースに入れて携行性を高めた製品です。
目立つアイテムとは言えませんが、利便性が高く、料理に重宝します。
8役をこなすキッチンバサミ
キッチンバサミにはに8つの機能がついています。
1.缶フタ開け
2.にんにく潰し
3.肉叩き
4.ビンフタ開け
5.銀杏割り
6.栓抜き
7.ギザ刃
8.ハサミ
フタ開けは料理に限らず幅広く使えるので嬉しいところ。栓抜きも重宝します。
意外と使い勝手が良いのが、銀杏割り。秋キャンプで焚火を囲み、フライパンで炒った銀杏の味は格別です。ウィスキーやジンなどの強めのお酒によくマッチします。
ハサミはギザ刃になっているため、野菜を滑らすことなく切ることができます。肉もしっかりとつかむように切るため、余分な力がいりません。調理のしやすさを十分に考えて設計されています。
ハサミは2つに分離することが可能です。洗いやすさや清潔面での配慮がなされています。
素材はステンレス製で錆に強く、長く使うことができます。
アウトドアに最適なペティナイフ
ペティナイフは小型で取り回しが良く、切れ味も鋭いのが特徴。ニンジンやじゃがいものような丸みがあって固い食材も、サクサクと切ることができます。柔らかいトマトもスパっと気持ち良いように切れます。
カイワレ大根のような細長い食材も、潰し切りではなく、きれいに切りそろえることが可能です。
三徳包丁はアウトドアで使用するには、やや大きすぎます。スノーピークキッチンシザーズセットのペティナイフは、外で調理するのにちょうど良い大きさと言えるでしょう。
持ち運びしやすいシース(ケース)
シースは厚手のリネンが使われています。丈夫で軽く、持ち運びやすい設計になっています。男性にも女性にもよく合うシンプルなデザインです。
キッチンシザーズセットの基本スペック
キッチンシザーズセットの仕様を紹介します。
【ハサミ】
サイズ:210×93mm
材料:ブレード/ステンレス、柄/エラストマー樹脂(抗菌剤入り樹脂)
【ペティナイフ】
サイズ:全長215mm、ブレード長120mm
材料:ブレード/ステンレス、柄/エラストマー樹脂(抗菌剤入り樹脂)
【シース】
材料:リネン
参考:スノーピーク
追加で購入するとしたら?
スノーピークの製品を一度購入すると、それに近いアイテムを揃えたくなるもの。ここでは、キッチンシザーズセットと併せて買いたい商品を紹介します。
マナイタセット
板を開くと中に包丁がセットされている折り畳み式のマナイタ。天然木を使った優しい温かみがあります。
マナイタは2つに折りたたむことができるため、持ち運びがしやすいよう考え抜かれています。閉じた状態にすると、しっかりとロックがされる仕様。落として中身が散らばることはありません。
マナイタの表面に彫られたスノーピークのロゴがファンの所有欲をくすぐります。
内側に収納されている包丁はマグネットで固定されており、落ちても刃物が飛び出すことはありません。
安全性、携行性を考え抜くスノーピークならではのアイテムです。
パンクッカー
ディープフライパン、シャローフライパン、ライスクッカーの豪華なセットです。
焼く、炒める、煮る、揚げる、炊くのすべてをこなすオールインワンセットを目指して開発された商品。セットの調理器具は一つに重ねて収納できます。自宅での保管スペースをとらず、持ち運びもしやすいデザインです。
表面はテフロン加工がされており、調理のしやすさにも配慮がされています。
美味しいご飯が炊けることは、評価点が高まるポイントです。
クラシックケトル
汎用性の高いケトルです。特徴は何といってもデザイン性の高さ。昔ながらの喫茶店を思わせるレトロな見た目は、時代を超えて愛されるでしょう。
吊り下げ用のハンドルが標準で備わっており、キャンプのあらゆるシーンで活躍するケトルです。
料理道具を一式揃えたら、ぜひ手に入れたい一品です。
手軽に作りたいアウトドア料理
キッチンシザーズセットで簡単に素早く作れる料理を紹介します。
ミネストローネ(トマトスープ)
アウトドアでは焼き料理ばかりになりがち。スープを一つ加えるだけで、食事の楽しさは格段に増します。作り方も簡単です。
【材料(4人分)】
ホールトマト:200g
たまねぎ:1個
じゃがいも:1個
ニンジン:1/2本
ニンニク:適量
固形コンソメ:3個
塩コショウ:適量
パセリ:適量
水:1/2カップ
【作り方】
たまねぎは半分をみじん切り、残りを1cm角に切る。じゃがいも、ニンジンも1cm角に切る。
みじん切りにしたたまねぎを鍋でしっかり炒める。1cm角に切った野菜を入れる。
みじん切りにしたニンニクを入れる。ニンニクの香りがたったら、ホールトマトを潰しながら入れる。
水と固形コンソメを入れて溶かし、塩コショウをふる。
10分ほど煮込んで、野菜が柔らかくなったら刻んだパセリを入れる。
チーズリゾット
普段はあまり口にしないチーズリゾットですが、カレーのようにクセになる味です。子供も喜ぶので、ぜひチャレンジしてください。
【食材】
米:1カップ(200cc)
たまねぎ:1/2個
ベーコン:8枚
オリーブオイル:適量
コンソメ:2個
水:600cc
バター:適量
粉チーズ:適量
塩コショウ:適量
パセリ:適量
【作り方】
たまねぎはみじん切り、ベーコンは1cm角に切る。
小鍋に水を入れ、コンソメを溶かして火にかける。
オリーブオイルでたまねぎを炒め、しんなりしたらベーコンを炒める。
ベーコンに火が通ったら、米を生のままフライパンに入れ、混ぜる。
コンソメスープを米が浸るまで入れる。米がスープを吸って、スープの量が減ったら残りを足す。これを何度か繰り返す。
米に少し芯が残る程度になったら、塩コショウで味を整える。好みの量の粉チーズを入れる。
バターを入れて刻んだパセリを入れる。