オプティマスのストーブの種類や使い方を解説!クッカーも紹介
Aventure編集部
オプティマスのストーブは高品質であり、シンプルなデザインが魅力的なモデルです。歴史の深い製品でもあり、100年以上もストーブの姿かたちは変わらず、ファンから愛され続けています。ストーブを使い続けることで味が出るため、愛用者が絶えません。
アマチュアからエキスパートまで使用するオプティマスのストーブには種類が複数あり、自分好みの製品を選べます。本記事ではオプティマスのストーブの種類と使い方を紹介します。
評価の高いオプティマスブランドを紹介
オプティマスは1889年にスウェーデンで生まれたブランドで、キャンプ用の調理器具の販売と製造を始めました。1988年のアウトドアブームで利用が増え、一般の人々へも認知が広がりました。オプティマスのストーブの歴史は深く、100年以上もファンに愛用され続けています。
オプティマスは山頂や極寒地などの厳しい条件下での使用に耐える製品を多数販売し、タフで機能性の高いモデルを多く扱っています。ストーブだけでなく燃料ボトルやケトルなどの製品も品質が高く、多くの方から人気を集めています。
登山者や冒険者からの評価が高く、ブランドへの信頼度は歴史を重ねるに連れて高まっています。
定期的なメンテナンスや清掃を行うことで、長期的に使用し続けられるブランドです。
オプティマスのストーブの特徴
オプティマスのストーブは壊れにくい特徴を持ち、デザインは非常にシンプルです。火力は常に安定しており、急に火が消えることは滅多にありません。ストーブはキャンプ好きな方だけでなく、登山隊や探検隊などの専門家にも親しまれています。
オプティマスのストーブはラインナップが豊富で、規制により日本で販売していないモデルもあります。これからキャンプを始める方は、数ある種類の中から自分に最適なストーブを見つけてみましょう。
オプティマスのストーブの種類と使い方
ここでは、オプティマスが販売するストーブの種類と、特に人気を集める製品に関しては使い方まで紹介します。
123R スベア(SVEA)
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スベアはオプティマスのストーブを代表する製品です。オプティマスブランド創設の際に製作され、長年ファンに愛用され続けているモデルでもあります。
構造やデザインは100年以上変わることなく、レトロな雰囲気が人気を集めています。単純な構造であるためメンテナンスが楽であるうえ、使い続けるうちに味がでて魅力が増すため、長く愛用し続ける方は多いです。
スベアの使い方は以下の通りです。
①風防と燃料キャップ取り外し、タンクの3分の2程度まで燃料を給油する
②コントロールノブを時計回りにしっかりと締める
③燃料タンクに燃料用アルコールやジェル状着火剤を入れて火をつけ、プレヒート
④予熱剤が燃え尽きたらコントロールノブを反時計回りに回転させ、気化した燃料を外に逃がす
⑤マッチを使用して本燃焼を行う
火を消す際はコントロールノブを反時計回りに回してください。
【製品概要】
燃料:ホワイトガソリン
収納サイズ: 100 × 130mm
出力:1400W
燃料時間:120ml燃料 最高2時間
重量:550g
ノヴァ(NOVA)
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ノヴァは険しい環境下でも使用できるタフさがあるオプティマス製のストーブです。ジェットを交換せずに異なる種類の石油系燃料を使用できるため使い勝手が良く、精密な構造で製造されている高性能なモデルです。
メンテナンスは簡単であるため長く愛用できます。火力は最大から最小まで自分好みに調節可能です。点火までに少し手間がかかることが難点ではありますが、サイズはコンパクトであり、収納しやすいためキャンプや登山に最適なストーブと言えます。
ノヴァの使い方は次の通りです。
①燃料ボトルにポンプを設置する
②バーナー部を展開する
③マルチツール(F)を使用してノズルをクリーニングする
④燃料ボトルとバーナー部をホースにて接続する
⑤ポンピングする
⑥2分の1程度コントロールバルブを開き、予熱用の燃料を噴出する(ホワイトガソリンの場合2秒、灯油の場合4秒)
⑦バーナー下部のウィックに点火してプレヒート
⑧余熱の炎が弱まったタイミングでコントロールバルブを1/4回転して点火する
【製品概要】
燃料:ホワイトガソリン、灯油、ディーゼル油、ジェット燃料ほか
収納サイズ: 140 × 80mm
出力:2850W
燃料時間:0.6Lボトル使用時(内容量450ml) 最高2.5時間
重量:428g
ノヴァプラス(NOVA+)
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ノヴァプラスは通常タイプのノヴァより15mmほど長さが短いため、サイズはコンパクトです。携帯性に優れ、持ち運びが楽なモデルです。
安全性も増しており、臭いも軽減されています。ただし、ホースを曲げた状態での火力調整が難しいため、広々とした場所で余裕をもって使用する必要があります。
【製品概要】
燃料:ホワイトガソリン、灯油、ディーゼル油、ジェット燃料ほか
収納サイズ: 125 × 80mm
出力:2850W
燃料時間:0.6Lボトル使用時(内容量450ml) 最高2.5時間
重量:430g
ハイカープラス(HIKER+)
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ハイカープラスは短時間で予熱や火力を調整できるうえ、常に火力の安定性に優れている大型ストーブです。改良が重なり、現在のモデルへと成長しました。安全性に配慮したハードケース型で、使い勝手の良さからキャンパーに親しまれています。
ハイカープラスはパッキングしやすく、マルチ燃料であるためさまざまな燃料を使用できます。ほかのストーブと比べてサイズが大きく、収納時は箱型になるためかさばるでしょう。重量はあるものの、持ち運びに苦労するほどではありません。
欠点をも魅力変える製品であり、メンテナンス次第では長年愛用できます。ハイカープラスの使い方は以下の通りです。
①フタを開いて燃料タンクを引き出し、コントロールノブを装備する
②タンクの3分の2程度まで燃料を給油する
③10~20回ポンピング
④コントロールノブを半回転ほど開き、予熱用のウィックに燃料をしみ込ませる
⑤ウィックに点火し、プレヒート
⑥プレヒートの火が弱まったあと、コントロールノブを4分の1ほど開いて本燃焼
【製品概要】
燃料:ホワイトガソリン、灯油、ディーゼル油、ジェット燃料ほか
収納サイズ: 180 × 180 × 110mm
出力:2850W
燃料時間:0.35Lボトル使用時 最高2時間
重量:1590g
8R
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8Rはハードケース型ストーブで、よくハイカープラスと比較される製品です。ハイカープラスと比べて縦横5cm、高さは3cmほどコンパクトになっています。ハイカープラスは加圧式である一方で、8Rは非加圧式です。
部品点数が少なく壊れにくいため、アウトドアに最適な製品です。残念ながら現在は生産が終了しているため、中古市場でのみ手に入れることができます。
【製品概要】
燃料:ホワイトガソリン
収納サイズ: 130 × 130 × 80mm
出力:3000W
燃料時間:最大50分
重量:600g
ベガ(VEGA)
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ベガは軽量かつコンパクトさが魅力的なオプティマスのストーブです。日本では非売品とされるストーブであり、Amazonや楽天などのECサイトからしか購入できません。
燃料には圧縮をかけることで容易に液化するLPGガスを使用し、ガス缶を逆さまにすると液代バーナーに変化します。雪の降る環境でも安定した火力を維持できるため4シーズンに対応する高性能な製品です。
【製品概要】
燃料:LPGガス
収納サイズ: 130 × 65 × 70mm
出力:3700W
燃料時間:最大出力 最高2.5時間
重量:178g
クラックス(CRUX)
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クラックスは多くの方から愛用されるオプティマスで定番のガスバーナーです。サイズは非常にコンパクトであり、重量は軽めです。
クラックスは折りたたむことで収納しやすく持ち運びやすいため登山への携帯にも最適でしょう。量販店では扱っておらず、ECサイトでのみ購入が可能です。
【製品概要】
燃料:LPGガス
収納サイズ: 34 × 76 × 57mm
出力:3000W
燃料時間:最大出力 最高1.5時間
重量:83g
ストーブの利用に役立つ関連商品(クッカー)を紹介
オプティマスのストーブと関連商品を組み合わせると、より快適にキャンプや登山を楽しめます。
サイレントバーナーキャップ
オプティマスのストーブは火の音も魅力的です。しかし、周りに人がいる場では火の音がうるさくないか心配になるケースもあります。
火の音を消すのに便利な製品がサイレントバーナーキャップです。燃焼音をおさえられるうえ、風防効果もあります。
燃料ボトル
オプティマスの燃料ボトルは種類が分かれているため、使用する日に合わせて自由に選択できます。燃料ボトルの種類は以下の通りです。
・S:300ml
・M:530ml
・L:890ml
・XL:1300ml
ボトルにはカラーバリエーションが存在するものがあり、中身の燃料に合わせて色分けできる点が魅力的です。燃料は専用のボトルに入れる必要があるため、中身をペットボトルなどに移し替えてはいけません。
ケトル
ケトルとは湯沸かしに使用される道具です。携帯用ケトルはコンパクトであり、収納しやすい形状が特徴的。キャンプ先で温かい飲み物が飲めるため、冬場に大活躍するアウトドア用品です。
風防
風防とは風から火を守る製品です。風が強いとせっかくつけた火が消えてしまう可能性があるため、風防で風から火を守ることで火力を維持できます。1年を通して活躍するため常備しておくと、風が強い日には非常に便利です。
コッヘル
コッヘルとは携帯できる小型の調理器具です。アルミ製のものは熱さに強く、ストーブで温めた食べ物を入れて、食事を楽しめます。種類は複数あるため、自分好みのデザインを選ぶとよりアウトドアがより楽しくなります。
ヒートポーチ
ヒートポーチとはストーブで温めた食べ物をコッヘルごとヒートポーチの中に移すことで、暖かさを保ったまま食事できる優れた製品です。鍋掴みとしても使用できるため、利便性に優れています。
スポーク
スポークとはスプーンとフォークが一体化した道具であり、双方の機能が使用できます。両端にそれぞれスプーンとフォークがついているものもあれば、スプーンの先がフォークのように割れているものもあります。キャンプや登山での食事の際によく使用されるため、折り畳み式であれば持ち運びやすく、使い勝手が良いでしょう。
高性能なオプティマスのストーブでキャンプを楽しむ
キャンプや登山をする際は、ぜひオプティマスのストーブを利用してみてください。家で作ってきたお弁当を野外で食べるのも良いですが、携帯用ストーブで作る料理はいつもと違った雰囲気や味を楽しめます。
本格派から初心者まで、幅広く楽しめるギアの一つです。