ヘッドホンの選び方とおすすめモデル19選
Aventure編集部
ここ数年でサブスクの音楽配信サービスが普及し、たくさんの音楽がとても手軽に楽しめるようになりました。音楽好きの方であれば自宅はもちろん、外出先でも好きな曲をもっといい音で聴きたいと思うはずです。しかし、イヤホンは持っていても本格的なヘッドホンを持っていない方は少なくないと思います。
この記事では、新たに高音質なヘッドホンや機能性の高いヘッドホンの購入を検討している方に向けて、ヘッドホン選びのポイントとおすすめのヘッドホンをカテゴリ別に紹介していきます。音楽を聴く環境や好きな音楽ジャンル、機能性や耐久性など、様々な観点を考慮してあなたにぴったりの1台を見つけましょう。
ヘッドホン選びのポイント
ヘッドホンを選ぶ際に基準となるポイントはたくさんありますが、この記事では機能と構造の4つのポイントに注目して紹介していきます。ご自身がヘッドホンをどんな場面で使うのか、どんな音楽を聴きたいのかといった使い方によって最適なヘッドホンは変わってきます。
自分にとって最適な1台を選べるように、まずはヘッドホン選びのポイントを見ていきましょう。
接続方法
ヘッドホンと再生機器の接続方法にはケーブルで繋ぐ有線接続とBluetoothを利用した無線接続の2種類があります。有線接続と無線接続について、それぞれのメリットとデメリットを紹介していきます。
有線接続
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有線接続のヘッドホンとは、文字通り再生機器とヘッドホンをケーブルで接続して使用するものを指します。
メリットは、ケーブルを通して音の信号を直接伝えるため、高音質が期待できます。また、遅延や音飛びがないことも特徴で、音楽鑑賞以外にも映画を観たりゲームをするときにもヘッドホンを使うのであれば有線接続のモデルがおすすめです。加えて、バッテリーを気にすることなく使用できるのも無線接続のワイヤレスモデルに比べてアドバンテージと言えるでしょう。
デメリットとしては、再生機器とヘッドホンをケーブルで接続しているので、据え置きのプレーヤーと接続する場合には音楽を聴く場所が限られてしまうことです。ポータブルプレーヤーと接続する場合であってもケーブルの煩わしさがつきまとうことはデメリットと言えるでしょう。またケーブルが断線してしまう可能性があることも大きなデメリットです。
有線ヘッドホンのメリット・デメリットを確認してみると、ヘッドホンを持ち運ばず決まった場所で音楽を聴く方で、音質を優先したい方におすすめだと言えます。10万円を超えるようなハイエンドモデルには有線ヘッドホンが多いというのも特徴のひとつです。
無線接続
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無線接続のワイヤレスヘッドホンは、再生機器とヘッドホンをBluetoothを使用して接続するモデルです。
ワイヤレスヘッドホンのメリットは有線ヘッドホンのデメリットの裏返しになり、ケーブルが存在しないため取り回しが楽で、とくに屋外で使用する機会が多い方にとってはワイヤレスヘッドホンの手軽さは大きなアドバンテージになると言えます。
一方で、Bluetoothを使用して接続されているため、遅延や音飛びの可能性があることは大きなデメリットと言えるでしょう。
ワイヤレスヘッドホンには本体にバッテリーの搭載が必要なため、充電しないといけないことや、バッテリーの残量を気にしないといけないこともデメリットに挙げられます。そのためワイヤレスヘッドホンを選ぶ際には、連続再生可能時間も選ぶ基準のひとつにすると良いでしょう。
また、ワイヤレスヘッドホンを選ぶ際にはBluetoothのバージョンや対応コーデックを忘れずに確認しましょう。Bluetoothのバージョンには2021年時点で1.0bから5.2まであり、バージョンが上がるごとに通信速度や通信範囲のほか、付帯機能が向上しています。接続する再生機器が対応しているかどうかにもよりますが、Bluetooth5.0以上であれば現状で最も安定した接続が期待できます。
ハウジングの種類
ヘッドホンのハウジングの形状には大きく分けて2種類あり、ここからはそれぞれの構造の違いや音の聞こえ方の違い、さらに音漏れの仕方の違いについて紹介していきます。
密閉型
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ヘッドホンのハウジング形状の中でも一般的なのが密閉型と呼ばれる構造です。その名の通りハウジング自体がドライバーユニットを密閉するような形になっており、遮音性が高いことが特徴です。遮音性が高いということは、つまり音漏れがしにくく、外部の雑音がヘッドホン内部に入りにくいのです。
音質面では、ハウジングが密閉されているためドライバーユニットで再生された音でハウジング自体が振動し、しっかりとした低音が特徴的な迫力のある音になりやすい傾向にあります。一方でこもった音になりやすい傾向があり、各社クリアな音質を目指して様々な工夫をしています。
開放型
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密閉型と異なり、ドライバーユニットを覆っているハウジングが密閉されていない構造を開放型と呼びます。ヘッドホンの内部と外部が遮断されていないので音漏れがしやすく、外部の雑音も取り込んでしまうのがデメリットです。そのためカフェやオフィスなど他の人が居る場所や、屋外や電車の中などの雑音の多い場所での使用には向いていない構造と言えます。
一方で、抜けがよく綺麗な高音が楽しめることや、密閉されていないことによってヘッドホンを着けた際の閉塞感が少なく、聴き疲れしにくいというメリットもあります。加えて、開放型のヘッドホンは「音場が広い」と表現されることがあります。音場とは音が鳴っている空間のことで、音場が広いと本当に目の前で演奏されているのを聴いているような感覚を味わえるのです。静かな室内で高音質で音楽を楽しみたいときにおすすめのヘッドホンと言えるでしょう。
装着方法の違い
ヘッドホンの装着方法には、大きく分けてオーバーイヤータイプとオンイヤータイプの2種類があります。ここからはそれぞれのメリット・デメリットと特徴を紹介していきます。
オーバーイヤー
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オーバーイヤータイプのヘッドホンは、完全に耳を覆うタイプのヘッドホンのことを指します。ヘッドホンの耳あての部分であるイヤーパッドのくぼみに耳がすっぽりと収まるので音漏れしづらく、外部の雑音も取り込みにくいのがメリットです。
オーバーイヤータイプのヘッドホンのデメリットを挙げるとすればサイズでしょう。耳をすべて覆う形になっているためある程度の大きさのイヤーパッドが必要になり、持ち運びは不便に感じるかもしれません。
オンイヤー
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オンイヤータイプのヘッドホンは、耳の上に乗せるような装着方法のヘッドホンです。オーバーイヤータイプと異なり、耳を覆う必要がないのでヘッドホン本体をコンパクトにできるのが大きなメリットと言えます。
一方でイヤーパッドで耳が覆われている訳ではないため、オーバーイヤータイプのヘッドホンに比べると音漏れがしやすく、外部の雑音の影響を受けやすいデメリットがあります。
パーツ交換ができるかどうか
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そのヘッドホンがどれくらい長く使えるのかどうかもヘッドホン選びの際の基準になるでしょう。気に入って購入したヘッドホンであれば、できるだけ長く愛用したいと思うのがオーディオファンの心理です。
そのためヘッドホンを購入する際には、パーツ交換ができるのかを確認しておくことをおすすめします。とくに使用している内に劣化しやすいイヤーパッドの交換ができるかどうかは必ず確認しましょう。
加えて有線ヘッドホンを購入するのであれば、最大のデメリットである断線のリスクにも備え、リケーブルできるモデルを選ぶのがおすすめです。リケーブルとは、ヘッドホンのケーブルを取り外して他のケーブルに交換できることを指します。リケーブルができればケーブルの断線時にヘッドホン本体はそのままで、ケーブルだけを新しくできるので同じヘッドホンを長く使えます。
【10万円以上】おすすめハイエンド有線ヘッドホン7選
10万円以上のハイエンドヘッドホンの中から、有線接続のおすすめヘッドホンを7つ紹介します。それぞれのメーカー独自のこだわりが詰まったフラッグシップモデルばかりなので、最高のリスニング体験を求めるならここから選んでみましょう。
ULTRASONE Signature MASTER
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ULTRASONEはミュージシャンであるフロリアン・クーニッグによって1991年に設立されたメーカーです。Signature MASTERはリファレンスヘッドホンと位置づけられており、ミュージシャンが音源を制作する際の最終段階であるマスタリングにも使用されているプロユースのヘッドホンです。原音に忠実で、高い解像度と臨場感を実現しています。
ULTRASONE創業当時から追求されている疲れにくい着け心地にもこだわっていることも特徴です。
Crosszone CZ-8A
より広い音場を実現し、まるでスピーカーで音楽を聴いているかのような頭外定位を実現したのがCrosszoneのCZ-8Aです。通常、ヘッドホンは左右に1つずつドライバーがありますが、CZ-8Aは片側に3つずつドライバーを搭載しています。
右側を例に説明すると、2つのメインドライバーでは右チャンネルの音源が再生され、もう1つのドライバーでは左チャンネルの音源が再生されています。こうすることで、右耳に直接到達する右チャンネルの音源に加え、スピーカーの前で音楽を聴いたときのように左チャンネルの音源が右耳に回り込んで到達するという状態を再現できるのです。その結果、より自然にスピーカーのようなリスニング体験を可能にしています。
SENNHEISER HD 820
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「密閉型ヘッドホンはこもった音がして、クリアな音質を求めるならば開放型ヘッドホンが優れている」と言われていますが、SENNHEISERのHD820はその概念を打ち崩しました。HD820は、ハウジングに独自のガラスパネルを採用したことやヘッドバンドを金属製にしたことで、密閉型でありながら反響音や共鳴を極力減らすことに成功しました。HD820では開放型のようなクリアで自然な聴き心地を実現しています。
AKG K812-Y3
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K812-Y3は、AKGから販売されている開放型のヘッドホンです。実際にレコーディングの現場での使用も想定されたプロ向けのリファレンスヘッドホンで、開放型らしい自然でナチュラルな聴き味は音源をより正確に再現できます。
音楽制作に使われているリファレンスヘッドホンで音楽を聴けば、音源製作者の意図が感じられるのも楽しさのひとつだと言えるでしょう。
DENON AH-D9200
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DENONから発売されているAH-D9200は、ハウジングに使用されている孟宗竹を始め、国内の素材を使って日本で製造された純国産のヘッドホンです。竹は軽さと強靭さを併せ持っていることから、ハウジングの役割として重要な振動吸収性が高く、歪みの少ない音の実現に寄与しています。
密閉型の竹製ハウジングという独自構造と専用チューニングされたドライバーの組み合わせにより、豊かな低域と緻密な表現力を両立しています。
Audio-Technica ATH-ADX5000
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ATH-ADX5000は、広い音場感やクリアで高解像度な音など、開放型ヘッドホンの最高峰を目指して作られた1台です。ドライバー内のパーツを減らすことで余分な音の歪みの原因となる要素を除去したり、音のレスポンスを高めるために振動板の素材にこだわったりと、このヘッドホンのドライバーにはこだわりがたくさん詰まっています。
400Ωとハイインピーダンスなヘッドホンですので、ヘッドホンアンプに接続すれば雑味のないクリアな音質が期待できます。
SONY MDR-Z1R
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SONYのフラッグシップモデルを謳うMDR-Z1Rの特徴はハウジングにあります。このヘッドホンは大きく分けると密閉型に分類されますが、ハウジングに高通気抵抗の素材を使うことで通気量をコントロールし、密閉型ヘッドホン特有のハウジング内でのノイズの共鳴を防いでいます。
ヘッドホン内の雑音の除去にとことんこだわったことで、素材や構造にもこだわった70mmの大口径ドライバーによる精密な音が最大限に活かされています。
【5万円〜10万円】おすすめミドルクラス有線ヘッドホン5選
続いては5万円から10万円のミドルクラスの有線ヘッドホンを紹介していきます。ハイエンドヘッドホンと同じく、素材や構造にこだわったモデルがありますので用途に合う1台を見つけてみましょう。
TAGO T3-01
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TAGOから発売されているT3-01は、木製のハウジングが特徴的なヘッドホンです。音楽制作の現場での使用も想定して設計されており、楽器にもよく使われる国産の楓が使用されたハウジングにより、フラットで原音に忠実な聴き心地を実現しています。
長時間の使用にも耐えうる快適な装着感や耐久性にもこだわっており、故障時の各パーツの交換も可能なので、安心して長く使える1台です。
beyerdynamic T1 3rd Generation
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beyerdynamicの開放型のフラッグシップモデルであるT1の第3世代です。先代の第2世代では600Ωのハイインピーダンス仕様でしたが、第3世代では32Ωとポータブルプレーヤーでも使いやすい仕様になりました。
独自のテスラドライバーによる高い解像度と大きなダイナミクスを持ったサウンドが魅力です。
GRADO The Hemp Headphone Ver2
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高密度に圧縮した麻を使用したドーナツ型の開放型ハウジングが特徴的なこのヘッドホンは、GRADOの人気モデルであるThe Hemp Headphoneの後継モデルです。このVer2では、ケーブルの導線に特殊な化学的処理であるスーパーアニール加工を施したことで、先代機種よりも高い解像度を誇るサウンドを実現しました。
PHONON SMB-01L
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音楽スタジオの大きなモニタースピーカーの再現を目指したというのがこのSMB-01Lです。50mmドライバーの採用に加え、レスポンスのいい振動板を使用することで低域から高域まで忠実に再現できるようになりました。
ハウジングのプレートを着脱できる構造になっており、密閉型とセミオープン型を切り替えて使用できます。1台で2つの聴き味を楽しめるのもSMB-01Lの特徴でしょう。
SHURE SRH1840
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SHUREのSRH1840は、開放型ヘッドホンらしい伸びやかな広域に加え、独自のドライバー構造により低音も豊かに表現しています。
65Ωとインピーダンスは多少高めなので、ポータブルプレーヤーに接続する際にはヘッドホンアンプと組み合わせることでそのポテンシャルを最大限に発揮できるでしょう。
おすすめノイズキャンセリング機能搭載ワイヤレスヘッドホン7選
最後にワイヤレスヘッドホンの中からノイズキャンセリング機能搭載のおすすめモデルを7つ紹介します。価格は5万円前後でヘッドホンとしてはミドルクラスの価格帯ながら、どれも音質とノイズキャンセリングの性能にこだわっています。
BANG & OLUFSEN Beoplay HX
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BANG & OLUFSENは、オーディオファンに人気のあるミドルクラスのワイヤレスヘッドホンを数多く手掛けてきたメーカーです。Beoplay HXは2021年に発売されたモデルで、Bluetooth5.1に対応しているほか、ノイズキャンセリングのレベルが周辺環境に応じて自動的に調整されるアダプティブ・アクティブノイズキャンセリングを搭載するなど、先代モデルからの進化が見られる1台です。
音質もこれまでのBANG & OLUFSENのヘッドホンとは異なるフラットな傾向で、より原音に忠実なサウンドを求める方におすすめです。
SONY WH-1000XM4
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WH-1000XM4は、ワイヤレスヘッドホンといえば真っ先にその名が挙がるほどの定番モデルです。とくにノイズキャンセリングの性能はより高価格なヘッドホンよりも高い評価を得ることも少なくありません。
音質面は低音から高音まで楽しく聴ける味付けで、普段使いのヘッドホンとして最適な1台と言えるでしょう。
BOSE Noise Cancelling Headphones 700
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BOSEは2000年に初代QuietComfortを発売して以来、ノイズキャンセリングヘッドホンを作り続けてきました。Noise Cancelling Headphones 700はハウジングの内外それぞれに配置したマイクを使ったハイブリッド方式による強力なノイズキャンセリング機能を搭載しています。
BOSEのヘッドホンというとオーディオファンの方なら低音が強いというイメージを持つかもしれませんが、Noise Cancelling Headphones 700では中域から高域がきれいなスッキリとしたサウンドが楽しめます。
Apple AirPods Max
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AirPods Maxは、Appleから満を持して発表されたヘッドホンです。ハウジングの外側に6個、内側に2個のマイクを設置したハイブリッド方式のノイズキャンセリングが特徴的です。音質面ではノイズや歪みも少ない高音質なサウンドが魅力で、原音に忠実でクリアな音作りを目指して開発されました。
Apple独自のH1チップによる処理や空間オーディオもAirPods MaAxを選ぶ理由になるでしょう。
MASTER & DYNAMIC MW65
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MW65は、高いデザイン性と245gという軽量でコンパクトな本体が魅力です。密閉型でありながら、原音に忠実なナチュラルな音質をベースに少し味付けされた低音が特徴的です。
ノイズキャンセリング機能にはフィードフォワード方式とフィードバック方式の2種類があり、MW65ではその両方を取り入れたハイブリッド方式を採用し、より秀逸なノイズキャンセリングを実現しています。
Shure AONIC 50
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SHUREから発売されたAONIC 50は、強力なノイズキャンセリング機能に定評があるモデルです。装着感の良さも評価が高く、長年に渡って音楽のプロの現場で培われてきたノウハウが活かされているようです。
音質面ではSHUREらしくフラットなサウンドがベースになっており、クリアで解像度の高い音作りが魅力です。
SENNHEISER MOMENTUM Wireless
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ゼンハイザーが2012年から発売しているMOMENTUMシリーズの第3世代です。3種類のノイズキャンセリングモードの中から、音楽を聴く状況に合わせて最適なモードを選べるほか、ヘッドホンをたたむと電源がオフになったりヘッドホンを外すと自動で再生が止まったりと、普段使いする上で便利な機能が搭載されています。
音質面では、低音がよく出るようで、音楽を楽しく聴けるヘッドホンと言えるでしょう。
使用シーンやよく聴くジャンルに合わせてピッタリの1台を
使用するシーンは屋内か屋外のどちらが多いのか、普段どんなジャンルの音楽を聴くのか、どういった方向性のサウンドが好みなのかによって最適と言えるヘッドホンは異なってきます。この記事で紹介したそれぞれの仕様の違いや各モデルの違いに注目して、あなたにピッタリの1台を見つけましょう。