常に進化し続けるターンテーブル「LINN LP12」の魅力とは?
Aventure編集部
オーディオメーカーLINNのLP12は、創業から現在までレコードプレーヤー設計の頂点であり続けてきたターンテーブルです。この記事では、オーディオメーカーLINNの紹介をはじめ、LINNのターンテーブルLP12の特徴や魅力について解説します。LINNのLP12に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
ハイエンドオーディオメーカーLINN
この投稿をInstagramで見る
LINNは、英国王室御用達のハイエンドオーディオメーカーです。1972年にアナログディスクプレーヤーSONDEK LP12を開発し、世界の音楽愛好家に衝撃を与えたのが、LINNの歴史の始まりでした。
LINNの最大の魅力は、高音質を追求してブラッシュアップし続けながら、高精度の加工技術や、アイディアとセンスが溢れる機械設計を行っている点です。
LINNの主要製品は、本体を買い換えずにアップグレードができるという特徴があります。そのため、どのLP12 の製品であっても、構成パーツを一つひとつ付け替えれば、現在のフルスペックの状態までアップグレードすることが可能です。
LINNのLP12とは
この投稿をInstagramで見る
LP12は、LINNが創業したきっかけであるターンテーブルSONDEK LP12に、サブシャーシ、ベースボード、電源ユニットなどの各パーツを組み合わせて出来上がる製品です。モジュラー構成を採用しているため、自身の求めるスペックになるように自由にカスタマイズできます。
希望の構成パーツを指定すれば、LP12の取り扱い店舗のスタッフに組み立てから調整まで行ってもらえます。構成パーツの選択に悩んでしまう場合には、LPプレーヤーシステムとして一連のパーツがセットになった製品が3種類あるので、そこから選ぶといいでしょう。
ここからは一連のパーツがセットになったLP12の3つの製品を紹介します。
KLIMAX LP12
KLIMAX LP12は、LINN史上最高の性能やサウンドを実現するターンテーブルです。1972年の発売以降、レコード再生の頂点を極め、性能を追求した LP12シリーズの集大成といえるでしょう。工作精度やモーター制御技術の高さ、最短シグナルバスを実現した細やかで力強いエレクトロニクスは、KLIMAX LP12の魅力ポイントです。
高品質であるKLIMAX LP12は、フォノステージがURIKAの場合は4,103,000円(税込)、URIKAⅡの場合は4,158,000円(税込)と、オーディオファンならいつかは手に入れたいと感じる憧れの銘機です。
KLIMAX LP12の構成パーツは、下記の通りです。
本体 | SONDEK LP12 ※本体木枠は天然木仕上げで、下記の5種から選択が可能 ・ブラック ・チェリー ・オーク ・ローズナット ・ウォルナット |
サブシャーシ | KEEL |
電源 | RADIKAL |
トーンアーム | EKOS SE |
カートリッジ | KANDID |
フォノステージ | URIKA |
AKURATE LP12
AKURATE LP12は、4つのポイントでアップグレードした高性能を実現するターンテーブルです。AKURATE LP12の販売価格は1,424,500円(税込)とKLIMAXとMAJIKの中間の価格帯で、高いパフォーマンスを実現しています。
上位モデルの3分の1の価格にもかかわらず、高性能のKORE、高精度水晶発振型である電源ユニットLINGO、スタティックバランス型の工作精度の高いトーンアームAKITOなど、精密性のあるパーツで構成されています。
AKURATE DSM内蔵のフォノステージでも高品質なサウンドを楽しめますが、単体のフォノステージUphorikを合わせるとさらにハイレベルなサウンドが実現できます。
AKURATE LP12の構成パーツは、下記の通りです。
本体 | SONDEK LP12 ※本体木枠は天然木仕上げで、下記の5種から選択が可能 ・ブラック ・チェリー ・オーク ・ローズナット ・ウォルナット |
サブシャーシ | KORE |
電源 | LINGO |
トーンアーム | AKITO |
カートリッジ | KRYSTAL |
MAJIK LP12
MAJIK LP12は、シンプルな電源ユニットMAJIK、高性能MMカートリッジADIKT、Clearaudio社製のトーンアームKRANE Tonearmなどを採用した、LP12の製品の中で最もシンプルな製品です。
MAJIK LP12の販売価格は572,000円(税込)とKLIMAXとAKURATEの価格帯と比較すると、お求めやすい製品です。憧れのLP12を手にできるとあって、多くのオーディオファンを魅了しました。
MAJIK LP122の構成パーツは、下記の通りです。
本体 | SONDEK LP12 ※本体木枠は天然木仕上げで、下記の5種から選択が可能 ・ブラック ・チェリー ・オーク ・ローズナット ・ウォルナット |
サブシャーシ | Majikサブシャーシ |
電源 | 内蔵Majik電源 |
トーンアーム | KRANE Tonearm |
カートリッジ | ADIKT |
高音質であるLINNのLP12の魅力
前述した通り、LP12はターンテーブルSONDEK LP12に、各パーツを組み合わせて出来上がる製品です。ここでは、SONDEK LP12のこだわりポイントや魅力について解説します。
SONDEK LP12のこだわりポイント
この投稿をInstagramで見る
SONDEK LP12のこだわりポイントは、洗練されたデザインだけでなく、改良を重ねながら進化している各パーツのクオリティーの高さです。なかでも、7段階・約4カ月の工程を経て作られたプラッターは、SONDEK LP12の最大の魅力です。各工程の間で金属を休ませながら切削を重ねる手法を用いることで、これまでになく高い精度での加工が可能になりました。
また、内部の振動まで遮断するサスペンション・スプリング、スピード調整の必要がないモータープーリーとベルトなど、各パーツは現在もアップデートし続けられています。
各パーツを組み合わせられる拡張性
LINNのLP12の最大の魅力は、ターンテーブルSONDEK LP12にサブシャーシ、ベースボード、電源ユニットなどを組み合わせられる拡張性がある点です。自身の希望のパーツを自由に選択して組み合わせ、必要な性能に組み上げられます。購入して終わりではなく、購入後も自由にカスタマイズして楽しめるのが特徴です。