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ハイエンドCDプレイヤーの特徴とおすすめモデル5選

Aventure編集部

ハイエンドCDプレイヤーの特徴とおすすめモデル5選

ストリーミングサービスやネットワークオーディオなどが台頭して久しいですが、いまだにCD再生には高い需要があります。しかし、CDプレイヤーにはさまざまな機能が付加されていたり、SACDプレイヤーというものも登場し、ハイエンドCDプレイヤーを選ぶのは難しくなっています。この記事ではハイエンドCDプレイヤーの強みとおすすめモデルを紹介していきます。


ハイエンドCDプレイヤーの特徴

CDプレイヤー

ホームオーディオに組み込む据え置き型のCDプレイヤーは数万円から手に入りますが、中には数十万円から100万円以上するハイエンドなCDプレイヤーもあります。ここではハイエンドモデルの特徴やその強みについて紹介していきます。

高品質・独自開発のDAC

基盤 DACとはDigital Analog Converterの略で、その名の通りデジタル信号をアナログ信号に変換する回路やチップのことです。CDから読み取られたデジタル信号をスピーカーで再生するにはアナログ信号へ変換しますが、その際にDACが必要になります。CDプレイヤーにとってDACの性能は音質に大きく影響する要素のひとつです。

一般的にCDプレイヤーにはDACが内蔵されていますが、ハイエンドモデルにはメーカーが独自に開発した回路が採用されていたり、既存のチップの一部を独自のものと組み合わせたディスクリート構成のDACが使われていることも少なくありません。独自開発のDACを使うことで、メーカーの設計思想に合わせた音質を突き詰められます。また、その製品に必要な回路だけを組み込んだ無駄のない回路にすることで、さらなる音質の向上を目指せるのです。

内部構造

CDプレイヤー内部

ノイズを軽減させるためにデジタル回路とアナログ回路を分離することは、オーディオにおける音質改善の基本的な考え方のひとつです。ハイエンドモデルでは内部構造や回路にもこだわり、デジタル部とアナログ部をしっかりと分離することでノイズの低減に努めています。

CDプレイヤーは回転するディスクの信号を読み取っていますが、ディスクの回転による振動を抑える構造を採用することで、音飛び防止やCDの信号をより正確に読み取れるようにしているのもハイエンドモデルの特徴のひとつです。加えて、本体や各パーツの素材選びにもこだわり、振動を制御することで共振を防ぐなど、音質向上のためにできるあらゆる工夫がなされています。

出力端子の種類

CDプレイヤーの出力端子には大きく分けてアナログ出力とデジタル出力の2種類があり、その中にもそれぞれ2種類の端子があります。ここではそれぞれの出力端子の特徴を紹介します。

アナログ出力

RCA アナログ出力はオーディオ接続の基本となる接続方法で、ケーブルが手に入りやすいことや対応している機器が多いことがメリットに挙げられます。よく見かける赤と白のケーブルを使ったRCAアンバランスと、業務用機器やハイエンドモデルに採用されているXLRバランス出力の2種類があります。

RCAアンバランスを用いた接続は最も一般的な接続方法ですが、XLRバランスを用いた接続の方がノイズが少ないと言われています。ただし、CDプレイヤーのあとに接続するアンプやスピーカーがXLRバランス接続に対応している必要がありますので、XLRバランス接続をしたい場合は手持ちの機器の入力端子も確認しましょう。

デジタル出力

デジタル出力

デジタル出力は音の信号をデジタルのまま伝送するするので、アナログ出力に比べ伝送時の音質の低下が少ないことが特徴です。さらに、デジタル出力を用いて別の単体DACを使用することでさらなる音質向上を目指せることも大きなメリットのひとつでしょう。

デジタル出力には光デジタル端子と同軸デジタル端子の2種類があり、オーディオファンの間ではデジタル出力の中でも同軸デジタル端子を用いた接続の方が音が良いという声もあります。これは同軸デジタル端子を用いた方が音質劣化の要素の一つであるジッターが少ないからだと言われています。

オーディオ機器の接続はアナログ出力を用いた接続が主流ではありますが、デジタル出力を使用すればさらなる音質の追求が楽しめます。

その他の機能

最近では本来のCD再生機能に加えて、さまざまなソースの音源を再生できるようになったCDプレイヤーが発売されています。

多くのハイエンドモデルにはPCをUSBで接続して音楽を楽しめるUSB-DAC機能が搭載されていることに加え、Spotifyを始めとするストリーミングサービスに対応しているモデルも少なくありません。数は多くありませんが、ローカルネットワークに接続したハードディスクであるNASに保存された音源を再生できるネットワークオーディオプレイヤー機能を持ったモデルもあります。


SACDプレイヤーとは

 
 
 
 
 
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CDプレイヤーのハイエンドモデルを探しているとSACDプレイヤーという名前を見かけることがあります。SACDとはSuper Audio CDの略で、通常のCDよりもさらに高音質で再生できるディスクのことを指します。SACDは通常のCDと比べて、より広い周波数帯域とより大きなダイナミックレンジが実現できるため、原音にさらに近い音を再現できることが特徴です。

ハイエンドCDプレイヤーにはSACDに対応したモデルもあり、高音質なアンプやスピーカーと接続することでさらに上質なリスニング体験できます。音質にとことんこだわりたい方はSACDプレイヤーを導入してみるのもおすすめです。


おすすめハイエンドCDプレイヤー

30万円台から100万円までのモデルの中からおすすめのハイエンドCDプレイヤーを紹介します。

SACD対応、USB DAC機能搭載でハイレゾ対応モデルの他、ストリーミング機能やネットワークオーディオ機能が搭載された多機能モデルもありますので、ご自身の用途や求める機能に合わせて選びましょう。

DENON DCD-SX1 Limited

 
 
 
 
 
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DENONのフラッグシップモデルとして発売されているDCD-SX1 Limitedは、SX1をベースモデルとして4年もの歳月をかけて開発されました。80万円を超える価格帯ながら、SACD/CDプレイヤーの機能にハイレゾ対応のUSB DAC機能のみを加えたシンプルな構成です。しかしその分、CD再生のクオリティをとことん追求しているのがこのモデルの特徴と言えます。

とくに内部の回路構成には注力されており、音の歪みやノイズが低減されたサウンドが実現されており、これまでのリスニング体験を覆すものになるかもしれません。

ESOTERIC K-05Xs

ESOTERICは、SACD/CDプレイヤーの領域では外すことのできないメーカーです。K-05Xsは同社のフラッグシップモデルであるGrandioso K1の系譜を引いています。

Grandioso K1で採用されたものを改良して開発されたK-05XsのDACは、デジタルからアナログへより正確に変換できるため、歪みの少ない音作りを実現し、音のダイナミクスを獲得し原音の再現性を高めています。

音質面のこだわりに加えて、SACD/CDプレイヤーにハイレゾ対応のUSB DACを加えただけのハイエンドCDプレイヤーらしいシンプルな構成も魅力的です。

MARK LEVINSON No.5101

 
 
 
 
 
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MARK LEVINSONのNo.5101は、SACD/CDプレイヤーにネットワークオーディオ機能を付加し、各種ストリーミングサービスにも対応しています。光デジタルと同軸デジタルの2種類のデジタル入出力端子を備えていることで、プレイヤーとしてだけでなく高性能DACとしても使用できる多才ぶりもこのモデルの特徴でしょう。

ハイエンドCDプレイヤーをお探しかつ、最新のデジタルソースを網羅した1台をお探しの場合にはおすすめのモデルです。

Marantz SACD 30n

 
 
 
 
 
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MarantzのSACD 30nは、ネットワークオーディオ機能やハイレゾ対応USB DAC機能を搭載し、各種ストリーミングサービスにも対応した現代らしい機能満載のSACD/CDプレイヤーです。

フラッグシップモデルであるSA-10に搭載された自社開発のディスクリートDACを引き継ぎ、Marantzが求める音像がとことん追求されています。プレイヤー内部のアナログとデジタルの回路を分離したことや新たなジッタークリーナーを搭載したことも特徴で、低ノイズ・低ジッターのクリアな音質が実現されました。

Technics SL-C700

 
 
 
 
 
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Technicsから発売されているSL-C700は、付加機能を削ぎ落としてCD再生に特化した10万円台のモデルです。

この記事では30万円台から100万円までのモデルを紹介しているためこのモデルは例外ですが、日々進化しているネットワークオーディオやUSB DAC機能などは専用機に任せて、シンプルに高音質なCD再生のみを追求するのもおすすめの方法です。単一機能の専用機を組み合わせる楽しみを味わえるほか、CD再生に特化したことでさらなる高音質と高い耐久性が期待できます。


必要な機能を見極めて最適な1台を

SACDの再生の可否やネットワークオーディオやストリーミング、USB DAC機能の有無など、CDプレイヤーにはさまざまな機能の違いがあるので、自身が必要とする機能を見極めましょう。CDプレイヤーには多くの機能を付加せず、製品の進化が早いネットワークオーディオ機能を始めとするデジタル音源の再生は別の製品に任せるのも選択肢のひとつです。

内部構造や採用しているDACの性能による音質の違いは実際に聴いて確かめるのが確実なので、気になるモデルがあればオーディオ専門店で試聴してみましょう。

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