資産活用

投資対象として熱視線が送られる現代美術、 有望作家は誰なのか?

Aventure編集部

1億5,800万円で落札された直後、シュレッダーが起動して高額な絵画がズタズタに……。ストリートアーティスト、バンクシーの「風船と少女」がオークションハウス「サザビーズ」で巻き起こした一連のニュースは世界中を駆け巡りました。このシュレッダーで裁断された絵画は再び「サザビーズ」で競売にかけられ、なんと25億円で落札されました。バンクシーの最高額を更新したのです。
現代美術は型破りなストーリーを秘めていることが多く、話題に事欠かないことが美術品の価値にもなっています。また、近年では起業家などを中心として熱狂的な人気があり、価格が高騰しています。投資対象としても極めて面白みを持っています。
この記事では、投資対象としての現代美術の楽しみ方を紹介します。


現代美術と起業家

 

 
 
 
 
 
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SBIグループが運営するSBIアートオークションは2020年6月から、新型コロナウイルス感染拡大を受けてWebの映像を見ながら入札できるシステムを導入しました。それにより、30代以下の参加者が増加して新規登録者数は700人を超え、システム導入前の倍以上となりました。オークションの参加者は起業家が多く含まれ、忙しい合間にスマートフォンで参加できるために便利だとの声が挙がっています。

美術品の落札額も高騰しています。1990年生まれでアンディ・ウォーホルやバスキアなどをモチーフとした「Portrait」シリーズで知られる井田幸昌の作品は、予想価格の上限700万円に対して2,760万円の値をつけ、2006年から活動を開始したKYNE(キネ)の作品は予想価格300万円に対して920万円で落札されています。以前は草間彌生や奈良美智、村上隆といった知名度の高い作家に人気が集中していましたが、今は30代の若手作家に注目が集まるようになっています。


バスキアの傑作を123億円で落札した前澤友作

 

 
 
 
 
 
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前澤友作 Yusaku Maezawa (MZ)(@yusaku2020)がシェアした投稿

現代美術の人気に火をつけた立役者といえば、「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの創業者前澤友作の存在が欠かせません。前澤は2016年5月にニューヨーク・クリスティーズのオークションでバスキアの絵画を62億円で落札。2017年5月にサザビーズのオークションで同じくバスキアの作品を123億円で落札しました。この金額はバスキアの最高落札額を更新しました。

バスキアは1960年12月生まれ。27歳だった1988年8月にヘロインの過剰摂取で急逝した天才画家です。幼いころから絵を描き、地下鉄やスラム街の壁や建物などにスプレーでペインティングをするようになりました。キースへリングやアンディ・ウォーホルから高く評価され、名声を得るようになりました。世間の注目が集まるにつれて薬物依存が強まり、妄想に取りつかれるようになります。その生涯は画家で映画監督のジュリアン・シュナーベルが『バスキア』として映画化しており、リアルで知らない世代にもその名を広めました。

 
 
 
 
 
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バスキアの絵は力強い躍動感に溢れており、音楽を絵画で表現したような鮮やかさがあります。前澤は早稲田実業高校在学中にハードコア・バンド「Switch Style」を結成し、ドラマーとして活躍していました。ロックやパンクを愛する前澤は、音楽的とも言える絵画表現と、ロックスターのように人生を駆け抜けたバスキアの生き方に共感を得たのでしょう。一般的な知名度の高いピカソやダリの作品ではなく、バスキアを珠玉の一枚として所有しているところに、彼の審美眼が感じられます。

2019年5月には所有していたアンディ・ウォーホルやエド・ルシェの作品などを9億円で売却しました。売却資金は「100万円お年玉企画」に充当すると説明していることからも、資金が必要なときに価値の高まった美術品を売却するという、投資対象の一つと捉えていることは明らかです。

2012年には現代美術振興財団を立ち上げ、アートアワード「CAF賞」「CAFAA賞」で数多くの才能を見出しています。美術品を心から楽しみ、その価値を見極めて投資をし、新たな才能も自ら育てる。前澤と現代美術の関係は、資産家と芸術家、芸術品のあるべき姿と言えます。


一流の経営者はなぜ美術品を好むのか?

会社経営と芸術は似ていると言われています。経営者が美術品やアーティストに魅力を感じるのは、自分と同じチャレンジをしていることに共感を得ているのかもしれません。

米調査サイト「CB Insights」によると、アメリカのベンチャーキャピタルが出資した会社で、ユニコーンに成長するのはわずか1%との結果が出ました。67%は出資後に廃業しているといいます。スタートアップはどれだけ優れたサービス、ビジネスモデルを構築しても、時代の流れに合致しなかったり、成功する直前でキャッシュ切れに見舞われたりと、必ず上手く行くものではありません。経営者や組織の能力を超えたほんの少しの偶然で、急成長することもあります。

それは芸術も同じです。今では天才の名を欲しいままにしているゴッホは、生きている時代には全くと言っていいほど世間に受け入れられませんでした。たとえ才能に恵まれていたとしても、時代にそぐわず埋もれてしまうこともあります。バスキアのように地下鉄の落書きが一瞬にして世間の注目を集め、一躍スターダムにのし上がることもあるのです。

経営はロジックとアートの両方を兼ね備えているとよく言われますが、人知を超えたところに究極の成果物が生み出されます。それは芸術も同じなのです。


美術界を取り巻く現状

 

 
 
 
 
 
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世界の美術品市場は年間およそ7兆円規模で推移しています。市場規模にトレンドや大きな変化はなく、一定して推移しています。美術品市場は安定しており、ある日突然市場が暴落する心配はありません。安心して売買できると言えます。日本の市場は2020年で2,363億円。新型コロナウイルス感染拡大による外出制限により、やや縮小しました。2019年が2,580億円です。概ね2,400億円から2,500億円で国内も安定的に推移しています。

購入する場所は画廊やギャラリーが2020年の実績で672億円。百貨店が673億円で作家からの直接購入が229億円でした。ギャラリーや百貨店での購入が大部分を占めていますが、作家から直接購入する金額は2020年が過去三年でトップとなりました。現代美術は入手できる情報の幅が広がり、直接購入する機会が増加しています。 生涯で一度でも美術品を購入したことにある人は18.4%。実業家や富裕層にとって芸術作品は手近なものになっているものの、一般的には普及しているとは言い難い状況です。これは美術品の希少性が保証されているということでもあり、価値が下がりにくいとも言い換えられます。

現代美術の過去3年の購入率を見ると、30代が2.8%でトップ。次いで20代の2.2%となります。一方、陶芸作品は50代、60台が3.4%でトップに立っています。現代美術が若手に人気があるのは間違いなく、瑞々しい感性への共感や投資対象としての将来性を感じていると考えられます。一方、実用性の高い陶芸は年齢の高い層に受け入れられています。

※このパートは以下の資料をもとに作成しています。

出所)「日本のアート産業市場調査2020」アート東京 / 芸術と創造 出所)アート東京 / 芸術と創造調べ
出所)「日本のアート産業市場調査2020」アート東京 / QUICK
https://artmarket.report/


現代美術を購入する際の注意点

 

 
 
 
 
 
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現代美術を購入したい。そう思ってもなかなか踏み切れるものではありません。購入する際の注意点やコツを知ることでリスクを低減することができます。

流通市場の違いを理解する

美術品を購入する際はマーケットを意識してください。市場は大きく2つに分かれています。1つはギャラリーや画廊です。これをプライマリーマーケットと呼びます。もう1つはオークションなどのセカンダリーマーケットです。芸術家は誰の目にも振れていない作品を展覧会でお披露目します。展覧会で付けられた値段は、ギャラリーなどの関係者と作家が相談して決めています。いわば市場価格が形成される前の値段です。

一方、セカンダリーマーケットは流通市場に乗った作品です。作家や関係者だけでなく、市場参加者の需給によって形成された価格となります。この違いを知れば、どちらで買うべきかは明らかです。セカンダリーマーケットの方が価格が暴落するリスクは低いと言えます。

プライマリーマーケットはいわば未上場株を買うようなもの。よほど作品にほれ込み、市場価値を無視してでも買いたいと思わない限りは手を出すべきではありません。セカンダリーマーケットは上場株を買うのと似ています。もちろん、価値が暴落することもありますが、値段がつかないといったことはほとんどありません。ただし、オークションで購入した場合は15%程度の手数料がかかる点に注意してください。

価格が安定しやすい作品の傾向

 
 
 
 
 
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一時的な流行作家の作品は、瞬間的に高騰してすぐに暴落する傾向があります。現在、取り沙汰されているアニメ系の作品は、その価値が永続的かというと疑問が残ります。作品を選ぶ際はどれだけ時間が経過しているのかを見るのも重要です。目安としては5年。それ以上経過しているものの価値は安定的と考えて良いでしょう。

減価償却による節税効果も

美術品の購入は節税にも繋がります。2015年の税制改革により、100万円未満である美術品などは原則として減価償却資産に該当し、100万円以上の作品は非減価償却資産に該当すると定められたためです。ただし、私用目的ではないことが大前提となります。 室内に装飾する絵画や陶磁器うなどの耐用年数は8年、金属製の像などは15年と定められています。例えば80万円の絵画を購入した場合、毎年10万円を経費として計上できます。

100万円以上の作品は時の経過によって価値が減少しないことが明らか、という理由から減価償却の対象とはなりません。固定資産となります。


現代美術の巨匠たち

草間彌生

 
 
 
 
 
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1929年3月生まれ。幼いころの幻覚や幻聴が絵画のモチーフとなっています。1957年に渡米し、立体作品やハプニングアートも発表するようになりました。このころから日本を代表する前衛芸術家として知られるようになります。「前衛の女王」とも呼ばれました。1978年には小説「マンハッタン自殺未遂常習犯」を発表し、小説家としての活動も開始しています。

1990年代に再び活動が活発になりました。特に1993年のヴェネツィア・ビエンナーレに参加すると、世界的な名声を獲得するようになります。それをきっかけとして、ルイ・ヴィトンとの共同コレクションも発表しました。水玉模様を多用することで知られ、商業デザインとの相性が良かったことも商業化に繋がるきっかけとなりました。

2017年に「草間彌生美術館」がオープンしています。80歳を超えた今でも精力的に活動しており、米「TIME」の世界でもっとも影響力のある100人にも選ばれています。

村上隆

1962年2月生まれ。現代美術、映画監督、経営者、客員教授などとして活躍しています。日本の現代美術の立役者の一人です。アーティスト集団「カイカイ・キキ」を主催し、プロデュース活動にも力を入れています。アニメポップと評される作風には、伝統的な琳派や浮世絵の影響を色濃く受け、オタク文化との融合を図っています。

2005年4月にニューヨークで個展「リトルボーイ展」を開催。戦勝国アメリカに骨抜きにされた日本で育った子供が、温室で育ったがために奇形文化であるオタクカルチャーが生まれたとの考えを提示しました。翌年、「リトルボーイ展」は優れたキュレーターに送られる世界で唯一の賞であるニューヨークの美術館開催の最優秀テーマ展覧会賞を受賞しました。その成果として、芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しています。 2016年には総監督を務めたアニメ「6HP/シックスハートプリンセス」が放送されました。

奈良美智

1959年12月生まれ。ニューヨーク近代美術館やロサンゼルス現代美術館に作品が収蔵されている現代美術を代表する作家の一人。アクリル絵具を用いた人物画で知られています。1994年から2000年まではケルン近郊にアトリエを構え、制作に励んでいました。2010年にアメリカ文化に貢献した外国出身者を称えるニューヨーク国際センター賞を受賞しました。ロックミュージックに造詣が深く、ニルヴァーナのジャケットをパロディー化した作品などを残しています。

会田誠

 
 
 
 
 
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1965年10月生まれ。美少女をモチーフとし、ポップな表現を追及する作家です。暴力や性、孤独などの現代が抱える闇をテーマとしているものが多く、手足を切断された少女たちが描かれた「犬」シリーズは性的虐待を肯定するものだと世間のバッシングを浴びました。

特に2012年12月に開催された個展「天才でごめんなさい」において、市民団体が公共の美術館で展示することを問題視。女性の尊厳を傷つけるものだとして識者を中心に議論を巻き起こし、社会現象に発展しました。

束芋(たばいも)

 
 
 
 
 
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1975年11月生まれ。京都造形芸術大学の卒業制作「にっぽんの台所」がキリンコンテンポラリーアワードで最優秀賞を獲得。26歳で京都造形芸術大学の教授に就任しました。2003年からロンドンでグラフィックデザインを学ぶなど、芸術とビジネスの間を行き来していました。2006年に朝日新聞で連載されていた吉田修一の小説「悪人」の挿絵を担当。独特の色彩感覚や絵柄が話題を呼びました。


海外の重鎮

ダミアン・ハースト

 
 
 
 
 
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1965年6月生まれ。ヤング・ブリティッシュアーティストと呼ばれる、1990年代に頭角を現したイギリスの現代作家を代表する一人。死んだ動物をホルムアルデヒドで保存したシリーズが特に有名です。サスペンス映画「ザ・セル」で、主人公は犯人の深層心理に入り込むシーンがあり、そこで輪切りにされた馬が登場しますが、これはダミアン・ハーストの作品です。

1991年に初となる個展を開きますが、このときに巨大なガラスケースに死んだ動物などを使っており、作風はすでに確立されていました。1993年に国際美術展覧会ヴェネツィア・ビエンナーレに出展し、切断した牛と仔牛を発表しました。この作品はターナー賞を受賞しています。

リチャード・プリンス

 
 
 
 
 
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1949年8月生まれ。広告などで使用されている写真などを作品に流用する「シミュレーショニズム」の作家です。現代美術の写真オークションでは1億円以上の価格で取り引きされている人気作家の一人です。1975年にタバコのマルボロマンが馬に乗って走る写真をもとにして、「無題(カウボーイ)」を発表してデビューしました。

他者が撮影した作品を絵画などに流用することで、著作権にまつわる問題をたびたび起こしていることでも知られています。最近では、他人のInstagram画像を利用した作品が、1,000万円で落札されました。Instagramの画像をキャンバスに転写しており、コメント欄のみリチャード・プリンスの手が加えられています。この作品は海外メディアを中心に物議を醸しました。

賛否両論はありますが、ニューヨーク・タイムズの最も権威のあるアーティストの一人に選出されています。

ジェフ・クーンズ

 
 
 
 
 
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1955年1月生まれ。アメリカの現代美術家。ウサギやイヌなどのポップでキッチュな彫刻、絵画で知られています。1986年にウサギのおもちゃを巨大化した「スタチュアリー」を制作。話題を呼びました。1988年には「マイケル・ジャクソン・アンド・バブルス」を発表。マイケル・ジャクソンが溺愛していたチンパンジーのバブルスを抱く彼の等身大の座像で、世界最大の陶器とされました。その作品はオークションで560万ドルで落札されました。

ミニマル・アートやコンセプチュアル・アートの対局にあるものとして、ネオ・ポップと呼ばれることがあります。しかし、ジェフ・クーンズは納得していません。


国内注目の若手作家

梅沢 和木

 
 
 
 
 
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1985年2月生まれ。インターネット上に溢れる画像を集め、コラージュとしてまとめ上げる手法を得意とする現代作家です。日本最大の画像掲示板から誕生したキャラクター「キメラこなた」を中心に描き、作品として発表したことでネットユーザーからの反感を買ったことで有名です。評論家をはじめとした評価は高く、2010年代のアートシーンの代表的な作家として語られることもあります。

磯村 暖

 
 
 
 
 
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1992年生まれ。油彩、アクリル画、セメント彫刻、陶器、映像作品まで精力的に活動している芸術家の一人。東京藝術大学を卒業後、ロンドンでの個展を成功させ、ニューヨークに滞在するなど国内外で活躍しています。仏教の死生観とジェンダー、グローバリゼーションなどの現代社会が抱える問題を融合する作品を発表しています。

中島 晴矢

 
 
 
 
 
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1989年生まれ。絵画、映像、彫刻など、様々な手法を使ってコンセプチュアルな作品を制作しています。ヒップホップユニット「Stag Beat」のMCも務めています。東京や郊外の年の風景を独特な切り口で見せる作品に定評があり、ニュータウンの街並みで自らマスクを被ってプロレスに興じる映像作品「バーリ・トゥード in ニュータウン」があります。

前谷 開

 
 
 
 
 
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1988年生まれ。自らを被写体とした写真作品を制作しています。カプセルホテルや住居の床下などで撮影した作品が有名です。2017年に写真を扱うアーティストグループ「Homesick Studio」を結成し、精力的に活動しています。

高田 冬彦

1987年生まれ。夢幻的な映像作品を制作しています。千葉を拠点に活動しており、宗教、神話、おとぎ話、ナルシシズム、トラウマなどの重いテーマを扱いながらも、あくまでポップ路線を貫いていることが特徴です。主に自宅のアパートで制作しており、温かみのある作風が人気となっています。


生活の良きパートナー、そして投資対象として魅力的な現代美術

現代美術は生活に彩を与え、芸術家の生き方や考え方に共感する楽しさもあります。言葉には表現しきれない刺激が隠されており、それはビジネスの領域で語られるアートに共通するものです。そして投資対象としての妙味もあります。

この世界に足を踏み入れるのは、何も難しいことはありません。オークションハウスやギャラリー、百貨店の美術コーナーに立ち寄るだけです。そこから新しい世界が開けるのは間違いありません。

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